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自分の髪は自分で

今日もお疲れ様です。
水分とっていますか?


2歳までの髪は全てショートカットだった。
とは言っても今どきのおしゃれな髪型ではなく
後ろはバリカンで刈り上げている短髪。

伸ばし始めたのは3歳から。
クラッシックバレエを習い始めてからは髪が長くなった。

母に毎朝髪を結んでもらうのが日課だったが、いつも低い位置の1つ結びだった。
小学3年生頃になると他の女子の髪型が羨ましくなる。
ポニーテールにツインテール、編込みや三編み、お団子をしている女子達が、お母さんがしてくれたの〜と嬉しそうに話している。

そうだ!私もお母さんに頼んでみよう!

次の日の朝、母に頼んでみた。
「お母さん、ポニーテールして欲しい!」
母は無言でブラシを持つ。
一生懸命に髪を1つにまとめ、いつもより高い位置で結ぼうとしてくれているのだがなにせ上手くまとまらない。
それを何回か繰り返すうちに母が切れた💢💢💢

「出来るわけないでしょ!!!髪の量が多すぎるのよ!」

持っていたブラシを放り出し、私の髪を引っ張った。 
私はびっくりして母に言った。
「でもみんなお母さんが結んでくれるって言ってたもん。お母さんはできないの?」
(今になって思えばできないの?という言葉が母の逆鱗に触れたんだなーと思う😓)

そう言ったと同時に母は私の頭を叩いた。
😱😱😱😱😱😱
「親をバカにするな!」

叩かれたのと、怖いのとで私は走って階段を上がって自分の部屋に逃げようとした。
が、
鬼の顔👹👹👹で追いかけてきた母に階段途中で捕まった。

「親をバカにして!!謝りなさい!」

また頭を叩こうとするので手で防御していたら
何と母は私の太ももを叩き始めた。 

パシーン!!!パシーン!🦵🦵🦵🦵🦵

(フトモモフトイカライイオトガヒビキワタル)

「痛いからやめてよ!」
お願いしてもまた太ももを叩こうとする母。
「ごめんなさい、痛いから叩かないで!」
やっと叩くのをやめてくれた。

「せっかく結んであげてたのに、文句ばっかり言って…母さんはもうあんたの髪結ばないからね!自分で何とかしなさい!」

言いたい事を言ってスッキリしたのかリビングに行ってしまった。
私の太ももは母の手の形がくっきり何個も残っていた。

その日から本当に母は結んでくれなくなった。
私からすると、母はとても器用な人だったから何でもできると思っていたし、期待していた。
できないのなら、できないと優しく言えばいいのに。
あの怒り方は子供心を傷つける。
私自身意地っ張りな所もあり
上等じゃん!自分の髪ぐらい、自分で結んでやるよ!
と、ヤンキーみたく誓った小3の私。

あれから鏡を見ながら毎日ブラシを持って格闘した。
3ヶ月も経たず、自分でポニーテールにツインテール、三つ編み、お団子はできるようになった。

その頃母は知り合いの人に
「夕希ちゃんの髪いつも結んでるんでしょ!凄くきれいに結んでるのね~器用ね~」
なんて言われまんざらでもない顔してる。

「いや〜違うのよ。あの子自分で結ぶのよ!」
誇らしげに言う。

「え、自分でするの?凄く器用なのね。お母さんに似たのね~」

母はそれほどでも〜と言いながらニコニコしていた。 

髪を頑張って結んだ私ではなく母が褒められる。
母からすると「しっかりしている子」というのが自慢なんだろう。

しっかりしたくてなったわけじゃない。
突き放されたから自分で何とかするしかなかった。
だから頑張って結ぶ練習をして自分で結べるようになっただけ。
結べるようになったから良かったけど
もし
練習しても出来ないままだったら
また私は母に怒られていたのかもしれない。























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