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言い訳では?

外はもう桜が満開だというのに、ちっとも春らしいウララかな陽気はやってこない。

考えてみれば日本の四季は、なかなか寒さと縁が切れない気候ではないだろうか。

何故なら三月はやっと春が来たと思っても「寒の戻り」があって、必ず真冬のような寒さに見舞われる。

四月は四月で桜が咲いたと喜んでいれば「花冷え」と称する曇天の肌寒い日があるのだ。

また爽やかな初夏である五月にも「新緑寒波」などと季節外れの寒さが急にやってくる。

そして蒸し蒸しとして夏の部類に入る六月でさえ「梅雨寒」と言われる低温の日が続いたりする。

本来なら「寒の戻り」「花冷え」「新緑寒波」「梅雨寒」と風情ある日本語を讃えるべきだが、寒さが苦手な私は何だか言い訳めいて気象庁には便利な言葉だと思ってしまう。

さらに付け加えると夏場に冷たい風が吹く「やませ」と言うのもあり、これは東北地方に限られるようだが農作物に冷害をもたらす厄介者である。

天気予報では今週末もまた寒くなるそうで、できれば常夏とまでは言わないまでも、せめてコートやセーターの要らない所で暮らしたいものだ。

                   イメージの風景画(アクリル)




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