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私もヒントをもらいたい(本のはなし7)

青山美智子さんの本に出てくる人たちが羨ましい。みんな何かしら問題を抱えているけど、ヒントをもらって、気づいて、前むきになっている。このお話の中に入って、私もヒントをもらえたらいいのに。でも、もしかしたらヒントは、そこらへんにあるのかもしれない。アンテナを張ってきょろきょろしたり、ちょっと考え方を変えて違う見方をしたら気づけるんだよって教えてもらえているのかもしれない。でも、私の解決策はまだ見えないな。


青山さんの本の特徴は群像劇。私は群像劇が好き。それぞれの人にそれぞれの物語がある。ある人にとっては脇役だけど、みんな自分の人生があって物語がある。主役なんだ。そう、自分も主役。

この本はたくさんの主役が出てくる。その主役の物語に、他の物語の主役が出ている。へぇ、この人とこの人が繋がってるのかぁ、と縁のおもしろさを感じる。実はこの人とこの人が繋がってるっていうことは、結構ある。

私にも、そんなおもしろい繋がりがあった。職場の人に私の田舎が長野県の佐久市だと話したら、Sさんも佐久市の人で、よくよく聞いたら私の叔母(保育園の園長だった)とSさんの叔母さん(保育園の園長)が知り合いだったというのがあって驚いた。

そしてもうひとつ。私の父は桜に興味があってイロイロ調べていた。ハワイに住んで桜を植えているというおばさんに出会った。そのおばさんの妹が○○市の保育士だったらしいけど知ってるかと聞かれた。私も○○市で働いている。名前を聞いたら、ずっと一緒の園で働いていて、数年前に退職された先生だった。しかもその方たちは3姉妹で、ハワイの方が一番上。保育士の方が3番目。2番目の方が古本屋で買った本の中に、偶然にも私の父が書いた手紙が挟まっていたとのことで、連絡をくれたことがあったそうだ。なんという偶然。不思議なつながりを感じる出来事だった。

話をしたからわかったけど、知らないところでも色々な縁でつながっているのだろうね。人の縁とはおもしろいものだ。

読んでいるこちらまで心が温かくなる。お話に入り込み、その場にいるような感覚で顔がほころぶ。電車の中で顔がほころび、おっと、と気づく。


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