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野球選手が売るべきはプレーではなくストーリー

この話の結論は
『自分自身の野球人生について話せるよになると、野球選手としての価値は長く続くよね』って話です。

僕は野球選手が商材としているものは2つあると考えてます。

①野球のプレー
②選手自身の野球人生
です。
僕は物事の価値は”人々から求められる総量”で決まると考えています。
これを踏まえて①②について話します。

①野球のプレー
これはそのまま、野球がどれだけ上手なのかという事に価値があります。

この場合、人々が求めているのはホームランや超人的なファインプレー、圧巻の奪三振ショーなどプレー自体のパフォーマンスの高さですので、これだとプレーをしている期間しか価値が発揮できません。


②選手自身の野球人生

これは選手が野球人生の中で、課題や困難をどう乗り越えたのかや
その時に感じた感情など
野球人生を通して経験したもの全てが価値となります。

この場合は人々が求めているのは野球の実力(最低限の実力は必要)ではなく”選手の野球人生”そのものです。

高校野球がいつの時代も多くの人に愛され求められているのは、野球の実力ではなく、選手の野球人生にフォーカスし、それをメディアがわかりやすく伝えているからです。


僕が現役を引退して、営業の仕事を始めて最初に行ったことは自己紹介を作るということでした。

ビジネス界では「モノを売るよりストーリーを売れ」と言われますが、要はそれです。

これは、甲子園出場とか〇〇高校出身とかの”肩書の自己紹介”ではなく
自分自身がどのような人生を歩み、どのような決断をして、なぜ今の仕事をしているのかという”価値観の自己紹介”をしようという事です。

僕はこれは野球選手も同じだと思っています。

選手が乗り越えた困難は人々の希望になり、選手が感じた感情は人々の感動を生みます。
そして、人々は選手の人生に自分の人生を重ねるのです
この瞬間に選手は、多くの人々の人生を背負った応援される選手になるのだと思っています。

僕は日ハムの今川選手のファンなのですが、これは彼がどんな困難を乗り越えて今プロ野球とう舞台で活躍しているかを知っているからです。
以前、今川選手についてこんなnoteを書きました

https://note.com/chibicatch/n/ndd29282e7ed8

自分にとって野球がどんな価値があるのか
何のためにやっているのか
誰のためにやっているのか
自分のプレーが誰のとって、どのような価値があるのか

”プロ野球選手という夢を与えたい”
”頑張ってる人たちの希望になりたい”

これは選手の数だけ答えがあると思います
是非、現役の間に自分自身に問い続けてください

そして、それを話せるようになるとアスリートとしての価値というのはもっともっと大きくなるはずです。




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