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『人を思うは身を思う』

            (約900字)

諺(ことわざ)です。

そもそも、ことわざとは何か?

俚諺(りげん)、俗諺(ぞくげん)ともいい、古くから言い慣らわされ、日常生活の真理をうがった簡潔な表現。
本来は「言(こと)の業(わざ)」で、ことばによる表現のすべてを意味したが、やがて「いろはかるた」にみられるような巧みなたとえに限定された。
主として庶民生活の体験的な知恵から生み出されたものが多いが、古典に含まれた格言や故事などから出て、いつのまにか俗間に流布したものも含まれる。したがって格言との違いはさだかではない。
諺の諺たるゆえんは、簡潔で語呂(ごろ)がよく、的確に人生のある一面を浮き彫りにしていることで、上手に使用すれば多大の効果をあげ、聞く人を感心させる反面、乱用すると嫌みになり、常套(じょうとう)語に堕する危険がある。 

           〜コトバンクより

↑ 説明が長いので、要約すると
「古くから言われていて、物事を深く掘り下げ、本質を的確に捉えた簡潔な表現」
が『諺』ということになります。

タイトルと同じことわざを紹介すると、

『情けは人のためならず』
と同じことです。
こちらは、学校で教わります。

意味は、
親切は他人のためだけではなく、巡りめぐって自分に返ってくる、というもの。

『情け』とは、他人をいたわる心、
親切のことです。

よくテストには、親切はその人のためにならない、と意味を間違えやすい、という内容を問う問題がでます。

「ためならず」とは、「ためだけではない」という昔の言い方です。

この諺は、情けは人のためだけではなく、いずれは自分に返ってくるから人には親切にしたほうがよい、という意味になります。

元々は、仏教の考えから生まれた諺です。

ただ、
自分に返ってくるから、人に親切にしましょう、という考えが、好きじゃありません。

自分に得になることを前提にして、他人に親切にする、って、下心が‥‥感じられます。

でも、因果応報という言葉もあるし。

巡りめぐって、自分に幸せが訪れるのならば、
下心があっても、他人に親切にしたほうが
いいか、と潔く思い直しました。


ぼんやりした景色になりやすい春の富士山




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