書店大賞の本📚
児童書、絵本は、特に幼児期に読む本が、その人生を左右するくらいの力を持つ。
絵本は、絵と文を合わせて読み進めていく。
そのときに文章だけではなく、絵本作家が描いた絵にも気持ちを持っていかれることがある。
今年、静岡県で選ばれた絵本は、
こちらの一冊だった。
身近な生活の中のピンチを、一場面ごと切り取ったイラスト、そのピンチ度合いを数値で示している。
「あるある。これ、やっちゃうんだよなぁ」
と思うと、イラストの男の子に親近感を持ち、読み進めていくとラストの最大のピンチに
ほっこりする結末がまっている。
私の場合、お弁当のおかずの水分が漏れて、バッグにシミをつくり、慌てて外出先で手洗いした経験は何度もあり、子どものときだけ、の話ではない。
洗濯機の裏側に靴下が落ちる。
お風呂のお湯がたまらないまま、浴室に入る。
傘を持たずに外出先で雨天に遭う。
生活していると、思わぬピンチがやってくる。
そこで、困ったときの切り抜け方や、笑顔になってしまう結果を呼ぶために、
めくってみたい一冊。
子どもだから、ピンチがやってくる訳じゃない。
泣いても、笑っても、一生。
頭の中で降る雨をやめさせる知恵をつけたい。
困らないように。
いざというときの為に。
さまざまなシチュエーションで乗り越えてゆける人に。
頼もしい絵本です。
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