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感情と見つめる、ということ

みなさん、こんにちは。
ちばこです。

さて、前回の記事にすき、やメッセージをくださった皆様ありがとうございます。
あたたかい応援に勇気をいただきました。

さて、自分の辛かった体験や感情の揺れを言葉に表したときに、時々「病んでんの?」と言われることがあります。皆さんも経験はありませんか??特に、女性は「感情的になるなよ」なんて言われて、あたかも「感情」自体が悪いかのように扱われたことありませんか?

結論から言えば、病んでおりません(笑)
嬉しかったり、辛かったり、葛藤したり、悩んだりすること、感情が揺れ動くことは、人間として当たり前の心の動きです。最近はフランクに病んでる、と使いがちですが、大切な心の動き・感情の揺れを「病んでる」の一言で済ませて病気になってしまうのは、もったいないなあと私は思っています。

介護のお仕事をしていると、認知症について学ぶ機会が多くあります。
認知症は、「認知機能」の障害です。
では、私たちは世界をどんな風に認知・認識しているのか?
専門家ではないので、ごく簡単に記しますが、
物事を目で見て→過去の記憶と結び合わせて→判断(認識)しています。
ここでいう記憶とは、物事の形状や材質だったり、匂いだったり、その時に感じた感情などがあります。

感情の源になる感覚を司るのは、原始的な脳の一部の扁桃体です。
ここでは物事に対して「快」「不快」の判断をするそうです。
元々は生物が命を守るために備わっている機能で、この働きは認知症になっても失われにくい機能であるといわれています。
例えば、手首を掴まれたら反射的に振り払って睨みつけてしまう、などです。
(え、そこまでしない?私だけ?笑)

この脳の仕組みは私たち誰にでも言えることで、数々の経験の記憶は快・不快の感情と結び付けられながら記憶に残ってます。
私たちは同じ世界を見ているようで、厳密に言えば個々の経験してきた体験や感情からくる価値観をもとにそれぞれが世界を認識しています。
そしてその価値観をもとに、物事を判断し、行動しています。

つまり、私たちの行動のもとには、過去経験した感情があるのです。

私は文章を書くのが好きです。
なんで好きだったのかな、と思い浮かべるといろんな理由はあるのですが、
小学校の時読書感想文で優秀賞に選ばれた時に賞状をもらえるのが嬉しかった。
そして、それを誇らしげに額に入れて飾ってくれる両親や、飾られた賞状を見て喜んでくれる祖父母の笑顔が嬉しかった。寝たきりの祖父の視界に入る壁を賞状でいっぱいにしてあげたかった。そんな気持ちが浮かんできます。
これが私の「文章を書くのが好き」という価値観のもとになっている経験と感情かな、とおもいます。

ここ1ヶ月で、一番嬉しかったこと、辛かったことはなんですか?
それはどんな所が嬉しかったり、辛かったりしたのですか?
言葉にしてみて、どんな感情が浮かび上がりますか?

自分自身の感情を見つめることは、自分自身の価値観や行動を振り返り自分を知ることに繋がり、他者との違いを知り、次の行動を考える手助けになります。

これが、かく言う『自己覚知』です。
対人援助職が必須スキルとして習って現場に出ますが、なかなかあらためて時間をとってできていないことでもあります。

感情的に行動することは、あまりお勧めできることではありませんが、
感情を見つめ日々を振り返ってみること、自分自身の価値観を振り返ってみることは、とても大切なことです。
悩んだり傷ついたりした時、忙しくてなんだか疲れちゃったなという時、
「病んでるかも」の一言で終わらせずに、ちょっとお話ししてみることをおすすめします。

自分も、相手も大切にする
大切な技術だなあと思っています。




※本ページに記載されている内容は、個人的な学習の結果得た知識です。
学術的な脳の仕組みなどをお知りになりたいときは、専門のお勉強をされてください。難しいけど面白いので、わかりやすい本や先生がいたら、私にもぜひ教えてください!笑


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