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在住者がおすすめするミラノ子連れ旅行ベスト5!

「ミラノ旅行を考えているけれど、子連れで行けるか不安…。」
「子供でも楽しめるスポットはあるのかな?」

芸術・ファッション・食事など魅力が多い街「ミラノ」ですが、子連れ旅行に適した場所なのか不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

結論、ミラノは子連れでも十分楽しめる街です。

ただし、日本のように道や施設が整備されていなかったり、トイレの環境が悪かったりするので、行先は厳選する必要があります。
今回の記事では、ミラノ在住で3人の子供を育てる筆者が、歩くのを嫌がる子供でも飽きずに回れて、大人も楽しめる場所を選んでみました。
0歳から10代の子連れ観光にピッタリの場所を紹介しますので、参考にしてみてください。
 
*本文末尾に、無料の給水所、トイレやおむつ替えスポット、ご紹介する名所のリンクを掲載しています。


ミラノの特徴

ミラノはイタリア半島の北部に位置し、スイスの国境近くにあります。

国境からの距離はおよそ55kmのため、ミラノースイス間を通勤・通学する人もいます。

人口はおよそ134万人です。

ミラノにはたくさんの美術館があります。

また、歴史的な建造物が市内にありますので、徒歩やタクシー、公共交通機関で周ることができます。

景観保護を大切にしているため、美しい建物が立ち並び、異国情緒が感じられます。

過去、様々な国(ローマ帝国、ヴェネチア、スイス、フランス、オーストリア、スペイン)に征服されたミラノは、その名残を市内各所で見ることができます。

時代と建造物

ファッションの街でもあるミラノは、ミラノ・コレクション(1月、2月、6月、9月)やミラノ・デザインウィーク(4月)の時期に、いつにも増して、観光客が多く、宿泊先を探すのが困難です。

旅行の際は、イベントの時期をHPで確認して、この時期を避けて計画を立てるのが無難でしょう。

また、旅行客に慣れている地元の方々は、無愛想なところもありますが、たいてい親切です。

特に、子供に優しい国民性のため、子供を見かけると色々と世話を焼いてくれます。

また、市内の公共交通機関は14歳以下の乗車は無料のため、お得に旅行できます。

子連れ旅行にはピッタリの街と言えます。


ミラノ子連れ旅行でおすすめな観光地5選

それでは、ミラノ子連れ旅行でおすすめな観光地5選を紹介します。

1:ドゥオーモ(Duomo)大聖堂前の広場

ミラノ写真フリー素材

1386年に着工され、1932年に完成した大聖堂。

いつ見ても圧巻です。

絶好の写真撮影スポットなので、記念撮影にピッタリ!

 ハトがたくさんいるので、子供たちは思わずはしゃいでしまいます。

パンくずを持っていたら、ぜひ足元に落としてみてください。

そして、お腹がすいたら、大聖堂の真向かいのマクドナルド大聖堂店*へGO!
 
ミラノまで来て、マクドナルド?!と思ってしまいますが、子供はハンバーガーとポテトが大好き。
 
イタリアにしかない特別メニュー「Panzerottiパンツェロッティ(小さなピザを半分に折ってオーブンで焼いたもの)」や、パルメザンチーズの入ったサラダやロールサンドもあります!
 
異国の地でのマクドナルドもぜひお楽しみください。


2:ドゥオーモ(Duomo)大聖堂の屋上*

ミラノ写真フリー素材

 つぎは、大聖堂が捧げられた聖母マリア「マドンニーナ」に会いに行きましょう。

チケット売り場は、大聖堂の裏手にあります。

入場チケットは、階段で上る(大人13ユーロ、6歳から18歳半額、5歳以下無料)か、エレベーターで上る(大人15ユーロ、6歳から18歳半額、5歳以下無料)かで、料金が異なります。

200段近い階段は、幅が狭く、下りる人と上る人が譲り合って通ります。

「Grazie!(グラッツェ:ありがとう!)」と声を掛け合いながら、コミュニケーションを取るのも旅の醍醐味です。

段差は大きくありませんが、4歳以下の子は、無理のないようにエレベーターの利用をおすすめします。

ベビーカーは利用できませんので、入口の警備員に預けてください。

いずれも下りる時は階段ですので、抱っこ紐があれば便利です。

夏場(6月1日から8月31日まで)は、夜の10時まで開館(最終入場は8時40分)しています。

屋上に着くと、金色に輝く聖母マリア像が間近に見えます。

ミラノのシンボルであるこのマドンニーナは4,16メートル、重さ399,2トンあります。

マドンニーナとの記念撮影は思い出に残ること間違いなしです。


3:スフォルチェスコ城*の裏のセンピオーネ公園*

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ドゥオーモを背にして、徒歩で約15分のスフォルチェスコ城に向かいましょう。

途中で、ツーリスト・インフォメーション*がありますので、子どもが楽しめるイベントなど最新情報を確認するのをおススメします。

お城に着いて、門をくぐると、もうセンピオーネ公園です。

その広さ38万6千㎡。

東京の井の頭恩賜公園とほぼ同じ大きさです。

木が生い茂り、夏も木陰で気持ちよく過ごせます。

ジョギングする人、犬の散歩をする人、日光浴をする人もいて、ミラネーゼの憩いの場となっています。

また、遊具を備えたゾーンが北東部分にあります。

ブランコは4つ、すべり台は4台、コインを入れて動く乗り物や、ゴーカート、小さな庭園を3週する子供列車(1人2ユーロ)もあります。

公園内の池には、カモがいて、子供たちにも安らぎを与えてくれます。

カフェもありますので、軽食に立ち寄ることもできます。

季節に応じて、様々なイベントが開催されています。

4:ミラノ市立水族館*

ミラノ写真フリー素材

センピオーネ公園に隣接する水族館です。

1906年のミラノ万国博覧会の時のパビリオンの一つとして、開館しました。
  
1時間ほどで見終わってしまうので、小さなお子様にもちょうどよい広さです。

鑑賞コースは、イタリアの生態系が理解できるように、22の水槽が配置されています。

左回りコースは、アルプスの源泉から地中海に繋がる魚の生息環境を再現しています。

右回りコースは、地中海の深海30メートルから始まります。

鑑賞できる魚は、50種類以上あります。

地球温暖化をテーマにした、紅海の熱帯魚も特別展示されています。
  
また、水族館の裏には庭園があります。

ポー渓谷の生態系が再現された水槽や、人工池が設置されていて、自由に散策することができます。

トイレや図書室、ギャラリー、イベントルームなども完備されていて、ホッと一息つける憩いの場所です。


5:湖の街レッコ Lecco 

レッコ写真フリー素材

ミラノ中央駅から電車で40分(片道5ユーロ、子供15歳未満半額、4歳未満無料)*。

イタリアで2番目に大きなコモ湖にある町の一つがレッコです。

イタリア人であれば、誰もが読んだことのある(高校の必須教材)、小説『いいなずけ』(アレッサンドロ・マンゾーニ作)の舞台となった町です。

到着駅を背にして、湖に向かって真っすぐ歩くと、5分程で、街のメイン広場Piazza XX Settembreに着きます。

湖を眺めながら、食事休憩をしたり、広場のInfo Pointでおススメ情報を聞くことができます。

左手に湖沿いを歩いて行くと、ケネディー橋や、ヴィスコンティ橋が見えてきます。

対岸へ渡って、景色の変化を堪能するのもおススメです。

橋を超えると、湖からアッダ川へと名前が変わります。

アッダ川沿いは、17世紀に栄えた漁村の町(Pescarenico)として、現在もその名残を残しています。

いいなずけの小説にも明記された古い街並みを味わってみるのはいかがでしょうか。

徒歩よりも、ボートクルーズ*がお好みの方は、レッコのメイン広場Piazza XX Settembreの斜め前方にクルーズ船乗り場があります。

観光名所のBellaggio(片道1時間30分、大人8ユーロ30セント、子供4歳以上12歳未満4ユーロ20セント、3歳以下無料)やComo(Bellaggioから片道40分、大人10ユーロ40セント、子供は半額、3歳以下無料)へ行けます。

帰りはComoからミラノ市内への電車(片道40分、運賃大人5ユーロ、子供15歳未満半額、4歳未満無料)で帰宅するのもおススメです。


ミラノで子連れ旅行をする際の注意点

最後に、ミラノ旅行をする際の注意点を紹介します。

保険には加入しよう

旅先では、思いもよらぬ事が起きてしまうので、ファミリータイプの海外旅行保険*に入ることをおススメします。

1週間の旅行で、キャッシュレス治療なども含めて、お一人様約3千円の保険もあります。

まずは、保険の提携先病院が、イタリアのミラノにあることをご確認ください。

ただし、イタリア国内では、救急医療は外国人に対しても24時間無料で行っています。

イタリア語や英語が共通言語となりますので、お手元に翻訳・通訳ツールがあると便利です。

症状によって、待ち時間が長時間に及ぶこともありますので、食べ物や飲み物を持参するとよいでしょう。

ミラノ市内の救急外来

スリ・押し売りに注意しよう

観光地や切符売り場でのスリや押し売りが多いので、近寄って来る人がいたら、すぐにその場所を離れてください。

大きな声で「No!」という事も大切です。

地下鉄やバス・電車内のスリも多いです。

公共交通機関を利用する際は、壁に背中をつけて立ったり、持ち物は前方に抱えたりして、ご家族の安全をお守りください。


まとめ

ミラノは歴史を感じる美しい都市です。

子供との旅行にはハードルが高いと感じるかもしれませんが、子供が楽しめるスポットもたくさんありますし、国民性としても子供に優しいので安心して旅に出かけてください。

ただし、異国の地でケガや病気になったら大変なので保険の加入をおススメします。スリや押し売りには十分注意しましょう。

緑が多く、老若男女、みんなが楽しめるミラノ!

ぜひ、この記事を参考にして旅行計画を立ててみてくださいね。

キアレッロ結加里

文中に「*」で示したリンク先:

無料の給水所
https://www.fontanelle.org/Mappa-Fontanelle-Milano-Lombardia.aspx

授乳やトイレ、おむつ替えスポット
https://www.bambinopoli.it/expo-milano-2015/bambini-milano-expo-ALLATTARE.php

ドゥオーモ大聖堂の屋上テラス
https://www.duomomilano.it/

イタリアのマクドナルド
https://www.mcdonalds.it/

ミラノ市のツーリスト・インフォメーション
https://www.yesmilano.it/en

センピオーネ公園
https://www.yesmilano.it/en/see-and-do/itineraries/explore-parco-sempione

ミラノ市立水族館
https://www.acquariodimilano.it/

イタリア国鉄サービス
https://www.trenitalia.com/

コモ湖クルーズ船
https://www.navigazionelaghi.it/

ファミリー海外旅行保険
https://www.hs-sonpo.co.jp/travel/

サン・ロレンツォ大聖堂
http://www.sanlorenzomaggiore.com/

サンテウストルジョ教会
http://www.santeustorgio.it/

サンタンブロージョ聖堂
https://www.basilicasantambrogio.it/

スフォルチェスコ城
https://www.milanocastello.it/

サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会
https://legraziemilano.it/


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