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夏に食べたい簡単スパゲッティレシピ

「暑い夏に、さっぱりとしたおいしいスパゲッティが食べたいなあ」
「作り方が簡単で、栄養バランスが取れるレシピが欲しい」

そんな方にピッタリのイタリア料理をイタリア在住の筆者がご紹介します。

イタリア人だって、夏はさっぱりとしたパスタが食べたくなるものです。

新鮮で、旬なものにこだわるイタリア人ならではの「クルダイオーラ」。

短時間で簡単にできあがりますので、ぜひお試しください。


暑い夏には「スパゲッティ・アッラ・クルダイオーラ」が簡単に作れておすすめ!

ここでは、暑い夏にピッタリで、イタリア人が大好きな「スパゲッティ・アッラ・クルダイオーラ」とはどんな料理かを説明します。


イタリアではポピュラーな「スパゲッティ・アッラ・クルダイオーラ」

暑い夏には、「スパゲッティ・アッラ・クルダイオーラ」がおすすめです。見た目はあざやかで、赤と白と緑色がまるでイタリア国旗のようです。夏に旬を迎えるミニトマトとバジル(バジリコ)、そしてイタリア料理に欠かせないパルメザンチーズとオリーブオイルとスパゲッティがあれば、簡単に完成します。


「スパゲッティ・アッラ・クルダイオーラ」を作る際に用意する食材

ここでは、1人分の分量と食材の栄養・効能をご紹介します。

人数が増えたら、1人分を人数分だけ倍にしてください。


ミニトマト 5個

畑のミニトマト 画像 フリー写真素材

トマトは、春から夏が旬です。

夏場に食欲がないときは、トマトの酸味成分のクエン酸が食欲を増進させてくれます。

また、クエン酸は、疲労回復や血糖値の上昇をおさえてくれるので、疲れた身体にはおススメの食材です。

その他にも、カロテンやビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富で、ヨーロッパでは「トマトが赤くなると、医者が青くなる」という格言もあるほど栄養価があります。

抗酸化作用により、ガン予防や老化防止効果がありますので、頻繁に取り入れたい食材ですね。


バジル(生が望ましい)5枚

写真AC DihKsia フリー写真素材

食欲をそそるバジルの香り。

バジルの旬は7月~8月です。

ふつうのスーパーでは、なかなか見つかりにくいかもしれません。

筆者は、近くのディスカウント・ストアで、苗を80円で購入しました。

日当たりの良いところに置いて、毎日水を欠かさずあげると、どんどん大きくなります。

そのうち、白い花が咲いて、種がたくさんできるので、その種は、来年のためにぜひ保存しましょう。

さて、バジルの栄養素ですが、バジルはビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄分などを含む、万能ハーブです。

参照:文部科学省「食品成分データベース」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06238_7

バジルは、胃腸の機能を整える作用があり、香りは食欲を促進し、吐き気を鎮め、胃を健康に維持する効果があるとされています。

また、バジルの香りには、リラックス効果もあるので、ぜひ積極的に食事に取り入れたいですね。


パルメザンチーズ 大さじ3

フリー写真素材

イタリア料理に欠かせない、パルメザンチーズ。

日本のお味噌のような存在です。

パルメザンチーズは一年中、手に入りますね。

できれば、大きなスーパーやネットで販売しているカットチーズを購入して、自宅ですりおろして使ってください。

今回のレシピは、非常にシンプルで、食材に火を使わないので、おいしいチーズの味がしっかりと生きます。

パルメザンチーズの栄養素は、タンパク質、脂質、ビタミンAやB2、カルシウムが豊富です。

イタリアで、風邪を引いた時の食事は、白いおかゆ・白いパスタにパルメザンチーズをふりかけたものが主流です。

パルメザンチーズは栄養価が高いので、老若男女おすすめの食材ですが、塩分を多く含むため、食べすぎにはご注意ください。


エキストラバージンオリーブオイル 大さじ4

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オリーブオイルには2種類ありますが、火を通さずに、そのまま食す場合には、必ずエキストラバージンオリーブオイルを使いましょう。

エキストラバージンオリーブオイルは、新鮮なオリーブの実を非加熱で絞って、絞った果汁を遠心分離装置で機械処理して作られるオイルです。

しかも、風味官能検査で、味や香りに一つも欠陥がなく、酸度が0.8%以下でなければ、エキストラバージンオリーブオイルとは呼べません。

エキストラバージンオリーブオイルの栄養素は、主に「オレイン酸」という不飽和脂肪酸です。

オレイン酸は、悪玉コレステロール値を下げる一方で、善玉コレステロール値を下げません。

そのため、動脈硬化、高血圧、心疾患などの生活習慣病を予防したり、改善したりしてくれます。

最近は、オリーブオイルをご使用されるご家庭が多いので、お近くのスーパーでも簡単に手に入るでしょう。

スパゲッティ以外にも、サラダやパンにかけて食べても大変おいしいです。


スパゲッティ(ショートパスタでもOK)80~100グラム

PIXABAY フリー写真素材

色々な形のパスタがありますが、今回は、一番手に入りやすいスパゲッティを使います。

メーカーやブランドによって、茹で時間が異なりますので、茹でる前に調理時間を確認しましょう。

パスタの主原料は、デュラム・セモリナ小麦です。

一般の白い小麦粉より、黄色く、粒があらいです。

他の麺類に比べて、良質のタンパク質を多く含んでいます。

その他にも、糖質、ビタミンB群、鉄分、カルシウム、食物繊維を含みます。

パスタは糖質が多いので、糖質を代謝させるために、ビタミンB1やアリシンを含む食物を一緒に摂取すると良いです。

クルダイオーラのレシピには、タンパク質のチーズとビタミンCのトマトが入っていますので、パスタに含まれる鉄分の吸収率を上げることができます。


塩 水1リットルに対し大さじ1

イタリアでは、パスタを茹でる時の塩は岩塩を使います。

1キロ50円以下ですので、安価です。

日本では、あまり見かけず、高価ですので、一般の食塩で代用してください。

パスタを茹でる時の塩加減は大変大切です。

二つ理由があります。

一つ目は、パスタに下味をつけるためです。

パスタに少し塩気があることで、シンプルなソースにもよく合います。

二つ目は、コシを出す(アルデンテにする)ためです。

塩水で茹でると、麺の吸水量が下がり、でんぷん質がやわらかくなる速度が遅くなり、コシのあるパスタに仕上がります。


ブラックペッパー お好みで少々

ブラックペッパーは食べる直前に、お好きな方だけ少しかけてみてください。

ブラックペッパーのさわやかな柑橘系の香りと強い辛味が、クルダイオーラのアクセントになります。

主要成分のモノテルペン類が、血行を促進し、身体を温め、消化吸収を助ける働きをします。


「スパゲッティ・アッラ・クルダイオーラ」のレシピ

「スパゲッティ・アッラ・クルダイオーラ」の作り方は下記の通りです。

① ミニトマトを全部4つ切りにして、大きめのボウルにいれてください。
② トマトの入ったボウルに、生バジルを手でちぎりながら入れましょう。
③ トマトとバジルの入ったボウルに エキストラバージンオリーブオイルを加えます。
④ 最後に、パルメザンチーズをボウルに加えて、全体をフォークでかき混ぜます。これで、ソースの完成です!
⑤ 鍋で、お湯を沸かし、塩を加え、スパゲッティを茹でましょう。(茹で時間は表示通りにするか1分短くすると良いです)。
⑥ ④で完成させたソースの中に、茹で上がったアツアツのスパゲッティを入れ、2本のフォークでよくソースとからめてください。
⑦ 「スパゲッティ・アッラ・クルダイオーラ」の完成です。

この通り、非常にシンプルな手順で簡単にできるのでぜひお試しくださいね。

まとめ

イタリアの夏のメニュー「スパゲッティ・アッラ・クルダイオーラ」はいかがでしたでしょうか?

イタリア語では ”SPAGHETTI ALLA CRUDAIOLA” と書きます。

「クルダイオーラ」の意味は、火を通さずに和えた物という意味です。

今回のレシピをアレンジして、モッツアレラチーズを入れたり、オリーブの実を入れたり、ニンニクを入れてみたりと、色々なクルダイオーラを楽しんでみてください。

スパゲッティを他の種類のパスタにしても大変おいしいです。

皆さまの夏の定番メニューに加えていただければ大変うれしいです。

キアレッロ結加里


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