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[Leap Second] 『リモートワークの環境を整備していて気付いたTipsや課題はありますか?』 ーテクニカルディレクター辺見さん

仕事仲間や友人・つながりのある方と、毎回1テーマについて会話するボイスコンテンツ。今回は、RaNa extractiveのテクニカルディレクターの辺見さん。仙台オフィスオープン時から遠隔連携の仕組みの立ち上げに関わり、現在のリモートワークの仕組みを整えてきた辺見さんに『リモートワークの環境を整備していて気付いたTipsや課題はありますか?』についてうかがいました。(文字起こし&抜粋編集)

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フルリモートワークでの最初のネックは自宅固定回線

ラナエクストラクティブのリモートワーク制度/環境のテクニカル面をサポートしてくださっている辺見さんに、リモートワーク期間がはじまって感じていることなどをうかがっていきます。(2020年4月27日時点)

Rexは緊急事態宣言が出る前から、全社員基本自宅リモートに切り替えていまして。もともと週一水曜日に、リモートワークデーをやってたので、だいぶ切り替えはスムーズだったんじゃないかなと思うんですけど。

最初の移行は結構スムーズだったかなという気がするんですけど、やっぱりちょっとずつ問題も出始めて、最近だとやっぱり回線の問題。家に固定回線にひいていなくて携帯のテザリングで(通信を)やっちゃってる人も多くて。顔見ながら音聞きながらっていう遠隔ビデオ通話が仕事のべースになってくると、パケットが死んじゃうということが、ここ数週間で社内で頻発していますね。

月末近づいてきましたしね。(パケットが)死ぬ頃なんですかね。私はもうwifiないと生きていけない体になってしまったので、今むしろずっと家にいるんで、むしろスマホのプラン下げましたもん。

たしかに。おもしろい。(笑)

会社にいるうち(出社が前提)は回線等のベースのインフラは整っている前提だったので、機材どうするとかそういうところがメインのアジェンダでしたが、今は環境がそれぞれ全然違うから、同じサービス使おうと言っても条件が違っちゃってるっていうケースがあるってことですね。 

リモート会議のおすすめ機材は2台目スマホ

機材まわりに関しては、水曜日をリモートワークデーとしてもともと設けていたというのもあって、割とスムーズでした。
イヤホンやカメラを自分で用意している人が実は結構いたっていう。遠隔MTGのやり方が分かりません、とかそういう根本的なつまずきはそんなに多くなかったように僕は感じてます。

私はフルリモート始まって、遠隔のリモートミーティングがめちゃめちゃ増えて、1日に何時間も繋げっぱなしになってるので、メルカリで安めのタブレットを買いました。それを遠隔MTGつなぐ専用としてマシンの横に置いてからだいぶ快適になりましたね。つなぎっぱなしにしてると、マシンの方が熱くなってしまって、作業しながら議事録とったりとかが遅くてできなくなっちゃう。

わかります、それ。僕も実は同じです。
あとちょっと理由が違くて、普段使ってるPCのマイクとカメラが調子悪くなったんですよ。なぜかわからないけど、マイクとカメラがなんか故障?で使えないことになっちゃって。遠隔に入ったとしても顔も映りません、音もあっちに届きませんって何の意味もない状態になってしまって。それで今Appleサポートも閉まっちゃっているので困るなと思って、とりあえずスマホで始めたんですけど、iPhoneで(遠隔MTGに入ったら)結構これ快適で

今この話をしているときはイヤホンをつけてますけど、普段イヤホンつけなくても結構集音性が良いんですよ。本当の電話だから、スピーカーの音声がすごく良くて。
あと結構言われるのが、カメラきれいですねってすごい言われる。で、ただのスマホのカメラですよって言うと驚かれるんですけど。もともとスマホってカメラとしてとか、電話として開発されているから本業なんですよ。だから結構実はいいなと思い始めていて。

かつ、そのカメラの角度も結構容易に変えられる。PCだと角度は上下とか、動かせる角度にしか変えられないですよね。スマホだと部屋で見せたくないものがあると、極端な話、上に向けて天井見せてしまえば終わりなのですごい実はオススメで。最近だと置きながら充電もできるじゃないですか。なのでイヤホンを差しながらも出来るし、斜めに置きながらも、充電しながらもビデオ通話ずっとつなげられる。

iPod touchはいま2万か3万だと思うんですよ、多分安いPC端末と同じぐらいの金額なので、打ち合わせ多い職種の人には支給しちゃってもいいかもしれないですね。

タブレットもそうなんですけど、多分PCと別で用意するって結構重要な気がしますね。ただ、さっき言ったとおり充電しながらビデオ通話しながらだと高温になりすぎて自動的にシャットダウンしますってなって。かわいそうになったので冷やしたりしています。でも、その辺を注意すれば結構使えると思います。アンドロイド端末も同様かもしれない。電話だからってリモートMTGに向いてるって、確かにちょっと盲点でしたね。

在宅リモートワークと、家族との時間の両立

辺見さん、家にご家族いるじゃないですか。今リモート会議の時に工夫していることとかありますか?

(リビングと仕事部屋の)部屋が分かれているので割と解決ではあるんですけど、この部屋と子供が寝ている部屋が廊下を隔てて向かいなんです。なので、一回夜このぐらい(22時くらい)の時間に社内の人と話しててちょっと笑ってたら、妻からLINEが届いて。ちょっとうるせーと。(笑)という苦情だけ受けました。

辺見さんは、結構リモートだと声大きいで定評がありますからね。(笑)家庭に持ち込んでしまったんですね。 (笑)

まさかLINEで。同じ家の中にいるのにLINEで注意されるとは。(笑)ちょっと声抑えないと。

あと、夕飯とかお昼ご飯とかは、今は作ってもらって一緒に食べたいので、何時ぐらいに今日お昼になるよとか、何時ぐらいに夜だったらご飯食べれそうというのは、事前に伝えてます。
Rexは今、12:30〜13:30にお昼休みを固定にしたじゃないですか。実はあれすごい有り難くて、12時半からって家族にも決めてもらって、そのタイミングで行くとご飯が一緒に食べるんです。夕飯はまあ19時前後くらいって言われてるんで、今日はミーティングでこれくらいに上がるから、同じ時間に行けそうとか、事前に今日は何時くらいとか伝えていけば良いと。

めちゃめちゃ家庭と両立できてますね。

そうですね。もう1分とか30秒ですもんね、部屋に行くまで。

自宅でのリモートワークになってから、生活とシームレスになりすぎて働き過ぎちゃうっていうデメリット、切り替えやメリハリができないみたいなことも感じていて。だから上手く切り替えられると、無駄なくちゃんとご飯も家族と一緒に食べれてっていう、自分の中で時間割り切るの大事ですね。

時間によって使うデバイスを変えてメリハリをつける

僕は時間によって扱う端末を変えてるんです。
さっきスマホでビデオ会議しますという話しとちょっと似てるかもしれないですけど、タブレットを最近買い換えたんですよ。私物のiPad proを小さいものから大きい方に買い替えたんですけど。本気で構築作業したり、昼間ガチガチにミーティングしたりコード書いたりする時はPCとでかいディスプレイでやってるんですけど、寝る前とか、少しペース落とさないとしんどい時、夜の11時ぐらいから少しずつペース落として寝るモードに入んなきゃいけない時とかは、もうiPadにしてあんまり構築とかせず、Slackで連絡返すだけとか調査だけとか。

めっちゃストイックですね。そんなに疲れてるなら仕事終わりにしたら良いのに(笑)

iPadだとkindle立ち上げてマンガ読んだりとか、ちょっと気晴らしもできる。

はいはい、クールダウン的なね。

そうそう。一気にバスって止めるんじゃなくて、ちょっと助走しながらちょっとずつちょっとずつ。そうすると返信もできるし。デバイスを昼と夜で明確にちょっと切り替えてモード切り替えていく。ツールが変わるとは自分の場合は働き方が変わって、例えばタッチペンが使えると、ちょっと自分のパーソナルな時間になったり。

やりたいことに合わせてデバイス変えるんじゃなくて、デバイスに合わせて自分を変えるって、おもしろいですね。 

ミーティングツールはWherebyとMeetの使い分け。

リモートMTG用のツールがバコバコたくさん出てきている中でいろいろ検証してると思うんですけど、どういう使い分けしているかとか、おすすめのプラットフォームサービスはありますでしょうか?

経緯的なところから言うと、オフィスに普通に出勤していた時はWherebyを使ってました。今フルリモート始まって、やっぱり安定性と、あとうちでいう「定例」という全員が参加する時間があったりすると、30〜40名弱ぐらいの人数が繋がりますよね。それをWherebyって今12人までしか最大繋がらないから定例出来ないっていう話になり。
最初Zoomを入れたんですよね。Zoomで1ルーム契約して、それで40名弱一気に全員が入って全体会議をする感じでやってたんですけど、まあ、有名な話でZoomがセキュリティーでごにょごにょになったので、一旦今はZoom使えなくしてます。まあでも、Zoomまだ使っている会社さんもいらっしゃる場合もあるので、クライアントさんの方で要望があればこちらもZoomにつなぐんですけども、セキュリティ上の気をつけることだけ留意してくださいという形で。
普段使ってるのは、最近はGoogle Meetを使い始めてます。以前と比べてだいぶ改善されていて、通話の音質が上がったりとか、画面のシェア機能が改善されたので、今はWherebyとMeetを使いわけていてMeetはZoom的な立ち位置になってきるような感じ。

ちなみにWherebyもGoogle Meetも会社として法人として有料登録しているんですよね?

そうですね。
MeetはGoogleカレンダーからボタン一発で起動できるのはすごく楽な気がしますね。もしかしたらWherebyいらないかもくらい。

Wherebyの場合はURLのスラッシュの後さえ変えれば、ポコポコその部屋が作れるんですよね。なので12人以下の細かいミーティングはWherebyのURLを使って、大人数はいるやつはgoogle Meetでやろうっていう使い分けで、会社としては運用している。けれども、カレンダーにミーティング入れるとMeetのMTG URLが自動で生成されるから、(Wherebyじゃなくて)それでもいけんじゃね?っていうのが、今日時点の感じですね。

ただまあ一本化して、もしMeetが繋がりません、となるとそこで詰むので、リスクヘッジのために契約しておいて。契約って言ったって元々メール(Gsuite)で使っているのでこのまま併用でいいんじゃないのかなと思っていますね。

なるほど。ちなみに、私はMeetでのMTGが顔の一覧を出すのあんまりちゃんと使えてないです。ブラウザ版のchromeのプラグイン入れると直る(参加者の一覧が見られる)らしいんですけど。さっき言ったとおり、私androidタブレットから会議参加しているので、アプリ版だと対応してないんですよね。細かいけど、実はちょっと誰がしゃべっているか見れないっていう不便さが。

たしかに。でもさっき言った通りGoogleもかなりMeetの開発に協力してくれてるのでおそらくどんどん機能改善していくと思うんですよね。なので、まあそこはちょっと気長に待ちつつと言うか。
あとは、Zoomはいまセキュリティ対策頑張ってると思うので、もう一回返り咲いてくれることを祈ってますが。

あとfacebookメッセンジャーもMTG機能出すみたいなリリース出てましたね。

なんか今日ぐらいから日本でも使い始めているユーザーがいるみたいですね。facebook Rooms50名ぐらいまでいけるってありますが。
ただfacebookは多分facebookのアカウントがないと使えないのかも?で、また若い子問題が 出てきますね。Meet、昔(hangout)はgoogleのアカウント無いと使えなかったんですけど、最近はアカウント無い人もMeetに入った時に中の人がこう許可してくれれば、入れるんですね。

あの承認出るのってそういうことだったんだ。

そう。アカウントの無い人か(Gsuiteの)ドメインが違う人。例えばうちでいうとranaextractive.comのドメインでログインしてない人が入ろうとしたら、違う組織の人が入ろうとしてるよって言って、多分Warningというか許可が出るんですね。あれはMeetのすごく使いやすくなった点だと思います。だいぶ敷居が下がったなと感じます。

facebookもそういう仕様になってたら試せるかもしれないですね。

そうですね。今、会社ではWherebyとMeetを使ってるんですけど、やっぱりもう一個くらい持ち玉として(ツールを)持ちたいっていうのがあるので、Zoomが復活してくれるか、もしくはまた別の選択肢をもう一つぐらい持っておかないと。

Twitterかなんかで見たんですけど、みんなフルリモートなってるじゃないですか。みんな基本ネットワークでつながってる状態なんで、たとえば何千人の会社が1時間業務のネットワークが寸断したら何1000時間の損失になるっていうのあるじゃないですか。

あの「教室が静かになるまでに何分かかりました」のやつじゃないですか、小学校の先生に言われるやつ。

そうですかね、それで見て確かになって思って。時間の損失の考え方。本当ネットワークにだいぶ依存しているなというのを感じましたね。

いろいろ試行錯誤しつつも、今のところまあまあスムーズにやれてますかね。

そこまで毎日の業務が止まるとかはないんじゃないですかね。以前からやっていた水曜日リモートデーがやっぱり、全然狙ってなかったけど実はすごい良かったんだなっていうのは、今更ながらやっててよかったなあと思いました。

本当にちょっと思いついたことを、いきなり全導入じゃなくてもいいんです。戻っても良いっていう気持ちのまま、ちょっと試してみるみたいなのも大事ですよね。

本当にそれはすごい大事だと思う。

最近試したツール「Remo」

あと、まだ全然社内で使っては無いんですけど、ちょいちょい噂になってるRemoのサービスを今週の送別会ってみようと思ってます。試しに使ってみたんですけど、2人だけで試したので、2人だけだったからかもしれないけど、音は結構いい感じ。あとは複数人にで試す、うちだと多分2,30名ぐらいは一気に入ると思うので、それでどういう風になっていくかそこで試そうかなと。

なんか「席」という概念があるんですよね。

そうなんですよ。画面に結婚式場の席次表みたいなのが出てきて、各テーブルに五人くらいの席があって、そこに「Move」とかのボタンが一個ずつあって移動して参加できる。前方に全体スクリーン ていうものもあって、そこにおそらくプレゼンテーションを映したりできるんでしょうね。たぶん、それを見ながらみんなで各テーブルごとでがやがや話す。 他のテーブルの音は聞こえませんっていうような仕様になっているので。

これ使いこなせたら、グループワークとかできそうですよね。

そうなんですよね。ワークショップとかできると思うんです。
Zoomも最近そういう機能があったみたいですよ、グループという概念があって。ただ結構高いプランじゃないと、それは使えなかった気がする。まあ新しいのがどんどん出てきますので、そういうのを試していきつつ、またもしかしたらそれを社内で適用する可能性もありますし。

なるほどわかりました。こんな感じで、ラナエクストラクティブは辺見さんがテクニカルディレクターとして、いろんなこういう実験だったり、情報収集だったり、実践をしてくれているので、ラッキーですね。(笑)
かつ、もっと大きい会社とか全然そういうTech知識がないとか判断つかないチームだったら、ここまで一気にスムーズに行けなかったと思う。
もしこれ聞いたり読んだりした方で相談したいって人がいたら、辺見さんまで、どしどし。きっと承ってくれると思います!
はい、そういう感じで本日はありがとうございました。

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