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自己紹介 ~社会人前編~

キャリアコンサルタントのちあきです。さてさて。前回学生時代までの自分のキャリアをざっくり記載しました。お時間がある時に下記に目を通していただけましたら幸いです。

無事大学を卒業した私は某製薬メーカーのMRとして社会人のキャリアをスタートさせました。ここで不思議なことが小学生の時に何となく思っていた「薬剤師になりたい」というキャリアに若干近い場所に身を置くことになります。これもなんだか不思議なものです。

大学時代劣等生だった私にとっては同期や会社の中の人たちは良い大学を卒業している人も多かったし、海外の大学を卒業した優秀な人もいました。この会社に採用されたことが自分のなかでは代え難い、誇りだったと思っています。

MRの資格をお持ちの方はご存じかと思いますが、MRになると社会人1年目はMR認定証の取得の為の勉強が主となりまして社会人1年目は会社により異なりますが他業種と比べると何となく学生感がある新卒カリキュラムとなっておりここは現在もあまり変わっていないと把握しています。

※MR認定証についてご存じではない方はこちらをご覧ください

理系の私からするとMR認定試験の勉強はさほど難しくないと思っていたら決してそんなことはなく(苦笑)薬理学・薬剤学など全く新しく学ぶ学問はなかなか頭に入っていかず本当に苦労しました。何とか1回で受かって本当に良かった。これは結構プレッシャーだった記憶があります。

MRは会社によって異なるとは思いますがほとんどの新卒は勤務地は選べない会社が多いと思います。私は希望の勤務地ではない場所へ配属になりました。今から思うとそれもいい思い出だし、そこの場に行かなければ見つけられなかった趣味や一生の友達、色々な学びがあったと思っています。

自分が一番入りたかった会社に就職ができた。こんな幸せなことはなかったと思います。希望の勤務地ではなかったけど楽しく仕事をしていました。まさか自分的に自らこの会社を去ることなど想定していませんでした。所謂「就社」そんな感じです。会社の仕事は一生懸命頑張って休暇は思いっきり遊び、それなりに対価を得て不自由ない生活をさせてもらっていたと思います。

そんな私に転機が訪れた、自分自身の生き方を考えるきっかけとなったのは紛れもなく2011年の東日本大震災でした。今でも忘れない金曜日でした。

私は、被災地エリアを担当していました。

まだ若いながらも後輩もできて、指導というレベルでは当時はまだなかったけど社会人としてちょっとだけ先輩(とはいえ、院卒やら浪人やらで年齢が上や同じ年の後輩も多かったけど)になって仕事をしていた頃でした。

その日は割と大きな仕事の結果が午前中に出て、もうあとは週末気分・・・夜は美味しいお店でご飯でも・・・そんな感じでした。

ちょうどお昼ぐらいに、車のガソリンがあとわずかだよと言わんばかりに赤ランプがついて給油をし、震災発生時には、その後午後行く予定だった担当エリアの一角である沿岸部のエリアで遅めのランチをオーダーしようとしたところでした。

ランチをオーダーしたところで同じ会社で当時勤めていた親友の1名からたまたま電話がかかってきて電話で話をしているときに地震が発生。地震の最中も電話はつながったままでした。

地震がおさまった後に上司に連絡をしようと電話を切ったが最後、しばらく電話は不通に。誰にも連絡ができない状態になってしまいました。

その後、津波が来るから逃げようと思ったわけではなく、「上司に電話がつながらなかったからとりあえずもう仕事なんでできないから会社に戻ろう」と思って街中を目指していた。ただそれだけでした。

仮に上司に電話がつながっていて違う指示が出ていたら?違う選択肢を選んでいたらと思うと考えるだけで怖いです。

今思うと、赤ランプがついてなかったら?それを無視してまだ大丈夫だから給油は来週でいいか。なんて思っていたらまた違ったかと思うと恐ろしいです。
車があったから大丈夫だった。そう思っています。

幸いにも大事には至らなかったのですが、私にとって今後の生き方・人生の在り方・仕事のあり方をより考えるきっかけとなる出来事でした。ほんのちょっとしたことで、右に行くか、左に行くかだけで人生が大きく変わることってあると思いました。

この段階で芽生えた1つの価値観が「人生は一度きりだからやりたいことを思いっきりやろう。もし明日死んだとしても後悔が少ない生き方をしよう」と思ったことです。

その後しばらくは自分の所属している部署の売り上げ改善や立て直すべくがむしゃらに仕事を続けましたが、震災から3年。

入社当初では絶対に辞めないと思っていたお世話になった会社を退職しました。

理由は「もし、明日死んだとしても後悔しない生き方をするため」でした。

社会人としての在り方や、自分への自己肯定感、タイムマネジメント力はこの最初の会社での経験で学んだことだと思っています。

通常退職するとなると転職先や次に何するかを決めてから辞める人が多いと思うのですが正直私はなーんにも決めないで辞めました。このなーんにも決めないで辞めたことが後々苦労するんですが、今となってはそれもよい経験だと思っています。

なーんにも決めないで辞めたのなら「もし、明日死んだとしても後悔しない生き方をするため」ではないのではないか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

いいえ。決してそんなことはありませんでした。続きはまたそのうちに。

ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました!

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