【往復書簡 vol.5 〜ケンタッキーとおじいちゃん〜】

この記事は、バリ島と佐渡ヶ島（or京都）に住みながら
お互いの島暮らしを満喫し
148日後（2021年11月15日）に
結婚すると決めた
千明と徹のお手紙日記です💐

下の徹くんへの書簡への、お返事です。

徹くん、こんにちは。
何気にちゃんとカウントダウンしたら
結婚までの数字が減っていく事実に
びっくりしている、私です。

バリからの帰国が
近づいてきました。
この感覚は、なにかと似ている。
そう思っていたのですが、
はっ、とわかりました。

『余命半年だったら何しちゃう？』
というアート企画の時に
抱いたものと、似ています。

後数日で
自分の人生が終わる。
無理はしない。
自然な時間の中で
精一杯、1日を生きよう。
そんな感じ。

ハローちあきんぐ。と、こんな風に、ちあきの「き」に繋げて、ちあきんぐと呼ぶことがあります。これは第一ステップ。第二ステップは、１文字変えて「ちあきんご」となります。ハローちあきんご。
わかる人にはわかる。そう、佐渡ヶ島で一生を遂げた僕のおじいちゃんは『金吾』と言うのです。だから、「ちあきんご！」と口にした時、おじいちゃんの微笑む顔が浮かびます。そういう時には、手を合わせ黙祷します。

これは胸熱でした。
まさか、徹くんが
亡きおじいさまを、
感じていたなんて…。
ありがとう、金吾さん。
金吾さんは、佐渡でどんな人生を
送られていたのかしら。
おじいちゃんとの想い出って
なんともいえない部分に
ゆっくりずっしりと、
横たわっていますよね。

そういえば、先日
カデック＆カデックのパパママ
子どもたちが
ケンタッキーが大好きだけれど
お金がないし
近くにお店がないので
1年以上食べれていない、
という話を聞き
ひとり、ひっそり
ケンタッキーに向かいました。
バイクで片道30分くらいのところにしか
ないんだよねぇ。

20万ルピアくらいの
9個入った大きなパックを
持ち帰りして
（やっぱちゃんと値段するなぁ！
　こりゃ、このコロナ禍
　なかなか買えんわな）
突然家に
遊びに行ってみました。

その時の、
みんなの喜びようったら…。
バリは、食べ物は分け合う文化
がっついて食べたりするのは
恥ずかしくて、はしたない
遠慮する、っていう感じなんだけれど
瞬息で、Langsung Makan,でしたわ。
（直接食べる！！！）

（真剣ごはん。）

みんなのがっつく様子に
若干笑ってしまいながらも

「そうだよなぁ、
　目の前に大好物があったら
　そうなるよなぁ。
　我慢できんよねぇ」

なんて思いました。
（私はグルテンフリー生活なので
　食べてないけど🤣）

「ちーちゃん、本当にありがとう…」

と何回も言われ
買ってきた甲斐があるなぁ
もうすぐ私も
お別れだから
喜んでもらえて
よかったなぁ、と
しみじみしました。

その時、ふっと思い出したのです。
わたしは小さい頃
結構習い事をやっていて
毎週木曜日は水泳でした。
運動音痴な私だけど
水泳だけは、
しっかり習わせてくれた親に
心から感謝しています。
（お母さんがカナヅチだからこそ
　子どもには、
　何かあった時のために
　泳げるようにしてあげたい、と
　思っていたよう）
　
木曜日はいつも
カレーライスか
おじいちゃんが買ってきてくれた
ケンタッキーを食べていました。
　
世間一般では
クリスマス＝ケンタッキー
かもしれませんが
私の中では
　
水泳の木曜日＝
おじいちゃんのケンタッキー
　
だったのです。
　
おじいちゃんやお母さん
お姉ちゃんは
いつもわたしに
一番食べやすい
あの部分を、譲ってくれました。
（何ていう名前？？？
　あの、長いやつ）

　
ポテトと一緒に食べるのが
おいしくて、
わたしはいつも
木曜日が楽しみでした。
　
　
すっかり忘れていた
そんな記憶を
カデック一家を通して
はっ、と思い出したのです。
　
そして、じーんとしたよね。
　
　
「おじいちゃん…
　ケンタッキーって
　高かったんだね。
　おじいちゃん、
　お父さんお母さん
　いつも一生懸命働いて
　私たちに
　なんの心配もなく
　おいしいご飯を
　食べさせてくれて
　本当にありがとう。
　おじいちゃんが
　いっぱいケンタッキー買って
　わたしを優しく育ててくれたから
　わたしはきっと
　家族にしてもらったことを
　目の前の大切な方に
　できる人に、育ったよ」
　
　
と、静かに思いました。
おじいちゃんは
8年くらい前に
亡くなってしまったけれど
おじいちゃんがくれた優しさは
海を超えて
時を超えて
目の前の人に、届くのです。
　
人生って
本当にいいよなぁ。
こういうバトンを繋いで
人は生きていくんだよなぁ、って
しみじみしちゃいました。
　
　
多分、私も徹くんも
家族にたくさん
大切にしてもらって
育ってきたよね。
　
わたしは徹くんの
お父様とお母様の話が
とっても大好きです。
（ディズニーランド牛タン事件とか）
　
また、そういうお話も
綴らせてもらえたらな〜、なんて
思っています。
　
そして
徹くんからも
お父様お母様のお話を
たくさん聞かせてもらいたいなぁ、
なんて思っています。
　
両親や周りの方からいただいた
優しさや素敵な体験を
たくさん共有できる
自分でありたいなぁ、
そんな夫婦になれたらいいなぁ、
なんて思っていますよ💐

そういえば、最近ぽつぽつと「結婚するんですね！」とメッセージをいただくようになったよ。なんかこう、脳内で「結婚すると決めた瞬間があったんですよね！そうですよね！」と思われているような雰囲気が漂うよ。そんな瞬間は特にないと思うのだけれど、この交換日記で少しずつ思い起こして行きたいと思うよ。

そうだよねぇ、

「この人と結婚する！」

なんて決めた瞬間は

特には、なかったよね。

本当に自然なことでしたね。

私としては

時が満ちたことが

とても嬉しい、
って感じかなぁ。


出逢って1年未満で
電撃結婚予定が

まさかの婚約破棄して、

しっかりと時間が流れ

ついに結婚…！
という感じでもないし。

取り立てていうこともないくらい

自然な事の感じもあるけれど

周りからは

「うそっ？！」
「今年一番のびっくり！」
「冗談じゃなくて？！」

的な反応も、多いです。

なんでなんやろね。🤣

そりゃ、7年繋がってたら

結婚することも
普通やろや、とは
思うのやけど…。笑

ということで
そろそろ、
バリバードパークに
いく時間なので

今日はこの辺りで💓🦜



鳥さんsに逢えるの

楽しみすぎて

ドキドキします。。。。


またね〜〜〜！