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人生、意外に短いけど、この世界は広く多様性に満ちている。異次元の扉を開き、異なる世界と繋がろう。

波乱万丈の人生を生きた私のじいちゃんが死ぬ直前に言った言葉は、「人生、意外に短いもんだなぁ」だった。そして、先にあの世に行っていたばあちゃんがお迎えに来たらしく、「ばぁさん、来たかぁ」と言って、手を合わせて、皆にお礼を言って穏やかに旅立ったそうな。

ここのところ、私の頭の中でその言葉がよくこだましている。そうだ、人生って意外に短いのだ。しかしその短い人生は、実に多様で複雑だ。
人生の中で、あれやこれや起こる不思議な出来事や、偶然の出会いからまったく違う世界へと突然ワープしてしまうような経験が、私の人生には多々起きてきた。

特に今現在、私は昨年12月から今月にかけての約4か月弱、ケニアで伝統儀式三昧の日々を過ごしていて、ある意味、かなり非日常的な、究極の経験に連続してどっぷりと浸る毎日を過ごしているのだが、現実の生活はそれはそれで常に目の前にあるわけで、日常と非日常、自分の普段の暮らしとはまったくかけ離れたところで存在している摩訶不思議な伝統文化の深遠な世界について、ここのところずっと考えていた。

いや、「考える」というよりは、その渦の中にどっぷりと身を置いていたので、否が応でもその渦を現実のものとして受け止めていたのだけど、その一方でキベラスラムでの現実や、自分の家庭生活の現実や、はたまた、オンラインで日本の中学生や一般の人たちに対してアフリカに関しての講演をしたりなど、そんなまったく異なる世界がすべて同時に一緒くたになって存在している異次元ワールドというのか、パラレルワールドというのか、そのはざまを私は常に行ったり来たりして生きている。

そもそもが、日本とアフリカという、まったく異なる世界をつなぎながら毎日を生きているのだけど、その中でもさらに、ケニアの中にも、いくつもの異なる世界が存在している。

人間の生み出してきた文化とは、いかに多様性に満ちていて複雑で、豊かなものかと思い知らされる。自分の目の前にある日常の世界は、この広い世界の中のほんの一部分でしかない。

この短い人生の間に、いったいどれだけそんな多様性に触れることが出来るだろうか。知れば知るほど世界は驚きに満ちていて、さらに新しい発見がある。

触れたことのない異文化に触れる時、何か別次元のスイッチが入るというか、思いもよらぬ扉が開くことがある。私はこれまで自分自身がそんな経験をたくさんしてきたからこそ、他の人たちにもそれをシェアしたいと思うのだ。

そうすることで、自分が生きている世界がもっともっと彩り豊かになり、深く広く広がっていくから、目の前がぱぁ~っと開けていって、扉がパカパカ開いていって、この世界や人間のことをもっと好きになるだろうと思うから。

というわけで、前置きが長くなりましたが、本日3/15(火)は日本時間20:30から、永松真紀さんとZOOMトークショー。マサイの伝統儀式に触れてみませんか。

こんな生きざまをしている人たちが、いまこの同じ時代に同じ地球で生きているということ、この世界はなんて面白く素晴らしいんだろうと、いつも私は心から思っています。

冒頭のじいちゃんの言葉を借りるなら、人生、意外に短いんだから、知れる時に知り、動ける時に動き、世界で起きていることに対して無力感にさいなまれるのではなく、私たちが生きているこの世界の現実を自分自身の身に受け止め、素晴らしいことや守りたいことを守りたいと決意し、この世界に対して主体的になって生きられたらと思います。

チケット購入は開始直前まで間に合います!

3/15(火) 日本時間の20:30からトークが開始しますが、その前の20:00から真紀さんセレクションのマサイスライドショーを上映していますので、是非どうぞお早めにお入りください。

トークは約2時間を予定しています。マサイの伝統儀式の具体的な話や、真紀さんが伝統マサイの家族としてこの20年間、見続けてきたいろいろなこと、お話します。マサイの伝統社会構造についての解説や、儀式の様々なお作法についてもお話するつもりです。

お申込みはこちらから👉

ZOOMトーク★永松真紀 X 早川千晶★ マサイの伝統儀式・エウノト(戦士の卒業式) ~この20年で変わったこと、変わらないこと~

マサイの若者たちの成人式。2022年12月


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