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自由詩

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リーディングや投稿・寄稿で発表済の作品を掲載します。
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2017年7月の記事一覧

空と海の停留所

空と海の停留所



梅干しの種を舌の上で転がしつづけても
新しい果肉は生まれてこないし、
見損ねた映画のちらしを裏に表にひっくり返しても
新しいすじ書きは現れてくれない。
まぶしい停留所で電車がごとんと止まって、
向かいの窓がぜんぶ青い空と海になる。
いつもの地下鉄の駅から駅の長い時間のうちに
夕暮れの空の色の移ろいを見逃していることを思い出す。
開け放たれたドアからとんぼがついと入ってきて、
飛んでいく軌道に水

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