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怒り

 今日久しぶりに堪忍袋の尾が切れた。
怒りという感情が全身に迸り、息切れと吐き気と腹痛を催した。
これだけの感情を味わうのは、変化の時だというサインであることは分かるけれど、どうしても自分でコントロール出来ない。

まずは紙にその怒りを言葉にして書き殴った。
お腹の右側上方が痛い。最近、不安を感じた時と同じ痛みだ。
その正体は何なのか?

思考を使うのをやめるために、自転車でヨガ教室に向かった。風を切って自転車のペダルを踏み続けているうちに吐き気と頭痛は無くなった。
スタジオに入り、あぐらを組んで、深呼吸をしながらグランディングするとお腹の痛みは和らいだ。
レッスンが始まり、身体に集中していると、汗と共にモヤモヤが流れ出た気がする。
レッスン後、この怒りの感覚はおさまっているわけではなかった。ただ、ひととき身体を動かした時の気持ちよさで、消えたように感じただけだ。
怒りの正体は?自問自答する。
心の声が言っている。
「なんで、私ばっかりこんなに頑張ってるのに!!」
この感情がまだ残っていたのか、、、
とにかく、この感情を味わってみよう。
そういえば肩が重い。【肩の荷】がしっかり乗っている状態がしばらく続いていたのだろう。この肩の重さにも気づかず走っていた。
そして、調子が悪くなると顔を出してくるこの怒りの感情「私ばっかり!!」
「うーん、まだ消えてなかったのね。」
それに気づくための今回の怒りイベントだったなら、しっかり消してしまいたい。

家に帰れば家族がいるから、外出して久しぶりに一人呑み。ホテルのルーフトップバーで、ワインとオードブルを楽しんだ。家族が出来てから、こういう機会もなかったから、懐かしいような感覚だ。
娘から、『大丈夫ー、?ママ?』帰って来ない私を心配してメールが届いた。
『大丈夫よー。ちょっと怒りおさまらんことあったから、ホテルのルーフトップバーで一人呑み楽しんでるの。』
『わかったー。たまには羽伸ばしてー。』
なかなか捌けた娘だ。
バーの雰囲気は最高で、夜風がちょうど良い温度の空気を運んでくれて心地いい。ワインも好みの味で、ハモンセラーノも口の中でとろける。気分が良い。それとは裏腹にみぞうちあたりのザワザワした感じはまだ残っている。その感覚だけに意識を向けると、過去に同じ思いをした時のことを思い出す。別々のシーンがいくつかイメージの中に出て来た。
「そっか。子どもの時から、私頑張りすぎてる時に、誰かに対してこんな風に怒りを覚えたな。温度差の違いに対してかな。プレッシャーに押しつぶされそうな時は特に、、」
心の中の声がそうつぶやいた。
とにかく、その夜はひとり時間を過ごすことで落ち着きは取り戻せた。

翌日、私が運営するヒーリングサロンへ、レイキ師範に紹介したい新規顧客様と一緒に出向いた。部屋に入った瞬間、優しいレイキのエネルギーが充満していて心地よい。新規顧客様に師範がレイキヒーリングの体験レッスンをする。私はそのアシストのために同席した。レイキは命の源のエネルギーだ。そこにチューニングし、心や体に張りついたストレスという名のゴミや垢をクリーニングするのが容易くなる。しかもさすがは協会推薦師範だ。同席していた私の全てが気がつくとスッキリしていた。師範はこのように言われた。
「今の感覚、わかる?ちゃんと自分の内側にゆとりのある空間があって、その中にレイキが入ってくると心地よく平和でしょ。その感覚を覚えておいてね。そして、自分をちゃんと癒してね。そうすれば、勝手にブワッとエネルギーが放出されて、導かれるように自分の広がりを感じられるようなことが起こりだすから。」

気がつくと私の怒りの感情は消えていた。心配も消えていた。状況も私の内なるものが作り出すだけだからもう大丈夫だと、平和な気持ちになれた。そうなれば私の怒りの原因なんかはどうでも良いただの事象であることがわかる。そして、冷静に頑張りすぎてた自分を認められた。もう少しスローダウンして、人に任せて、結果が出るかどうかということへのプレッシャーも捨てて、宇宙の流れに任せてみよう。
「怒り」という感情もこんな風に自分と向き合う時間を作ってくれるのだから、それすら否定する必要もないのだ。
全ては、必要でここにあることなのだから。



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