うつわのプレゼントの選び方と知っておきたいマナー
シーン別 うつわの贈り方で気を付けるべきポイント
皆さんはうつわをプレゼントする時、どんなふうに選んでいますか。うつわは、形に残るものなので、きちんと使ってもらえるものを贈りたいですね。さらに、ギフトを贈る際には、相手に失礼にならないように注意しておきたいこともあります。
今回は、お祝い別のうつわの贈り方・選び方のポイントと贈る際のマナーについてまとめました。プレゼント選びや渡し方などに不安のある方は参考にしてくださいね。
お祝いでうつわはタブーだった
かつて、食器は「割れる」というイメージから縁起が悪いと言われ、お祝いのプレゼントにはタブーとされていました。しかし、最近では実用的な贈り物としてむしろ喜ばれるようになっています。
むしろ「割れる」ものであることから、「数が増える」=「子孫繁栄」という解釈もあり、縁起が良いとされています。
うつわの数に注意!
単純に多ければいいというものでもなく、忌み数には注意しましょう。
4=「死」、6=「無」、9=「苦」などがそれにあたります。
2=「対をなす」と8=「末広がり」以外の割り切れる数字=「別れる」などもおすすめしません。
食器はもちろんのことペアグラスやペアのお箸など、はじめから2つで1セットのものを選ぶのが無難。縁起の面でも心配がありません。
誕生日プレゼントの場合
誕生日プレゼントの予算は、5,000円~10,000円程度。プレゼントする側にとって無理のない金額で、贈られた側も負担に思わない金額が相場といえそうです。誕生日でうつわを贈る場合、以下のことに注意すると選びやすいです。
誕生日のうつわ選びポイント
〇家族の人数(一人暮らしか、家族と同居かなど)
1人暮らしなら、収納場所がないのであまり大きなお皿は贈らない方がいいかもしれません。
コーヒー好きならマグカップなど、暮らし方によって必要なうつわの大きさや数が決まってきます。
〇料理好きか? 何料理が得意か?
自炊をするなら、ふだんどんな料理を作っているのか聞くのもいいですね。
洋食でも和食でも使える、シンプルなデザインのものを選ぶとはずれがありません。
〇ホームパーティなど人を呼ぶのが好き
おもてなし好きなら、インパクトのあるおしゃれな大皿や取り皿のセット、カジュアルなワイングラスなどもおすすめです。
持っているものとかぶらないように、ヒアリングしておくといいですね。
結婚祝いの場合
結婚祝いの予算相場は贈る相手によって異なりますが、おおむね以下のようです。
■友人・同僚・会社関係/3千円~1万円
■兄弟/8千円~2万円
■いとこ・親戚/5千円~1万5千円
結婚祝いは、職場の同僚が結婚するなら同期で複数でお金を出しあって豪華なものを贈る。親友が結婚するので2人で会って渡したいなど、祝い方がさまざまです。そのため、もの選びも贈り方もまわりの人に相談するのが一番。
また、ご祝儀と品物両方を贈る場合、お祝い予算の合計のバランスを考えてうつわの予算を決めましょう。
結婚祝いのうつわ選びポイント
〇いちから食器をそろえる夫婦向けにセットの食器など。
カトラリーセットなどは1つあればずっと使えますね。
〇結婚の記念になるもの
夫婦茶碗やペアグラスなど2つセットの商品。結婚した年の年号やイニシャルが入ったものなど。
〇夫婦の好みに合うもの
好きなキャラクターや愛用ブランドの商品。
ふだんの会話や持ち物などを送る相手の好みをチェックしましょう。
〇自分では買わないちょっといいもの
ブランド物のマグカップなど。ふだん使いには少し高級なものは喜ばれます。
渡す際の注意点
結婚祝いでは何を渡すかも重要ですが、贈るタイミングも大切です。正式なマナーとしては、結婚式の1~2か月から1週間前ぐらいの間で、 相手の都合のよい吉日の午前中に直接相手の家に持っていくのがマナー。
しかし最近では、共働きの夫婦が多いため日程調整が大変です。縁起より先方の都合を重視するのがおすすめです。実際に会って渡すのが望ましいですが、あまりに大きなものは送って目録を渡すなどの配慮も必要です。
目上の方へのギフトに(退職祝、還暦祝い、両親へのプレゼントなど)
以下は還暦祝の予算相場ですが、退職祝など目上の方へのギフトの参考価格とみていいと思います。
還暦祝いの金額相場は、5,000円〜3万円が一般的。贈る相手との関係性によって、少しずつ異なります。
・父母(義母: 1万円~3万円
・叔父叔母などの親族:5千円~2万円
・お世話になった上司・恩師:5千円~1万円
退職祝いは、お世話になった方(上司や先輩、取引先など)の定年退職・寿退社・転職退へ労いと感謝の気持ちを込めて贈るものです。
目上の方へうつわを贈るポイント
〇送る日を決める
退職日当日か送別会などの際に贈るのか贈る日を決めましょう。
(有休消化などで退職日まで出勤しない方もいるので…)
〇好きなものを贈る
職場の人とはある程度の長い付き合いがあるので、趣味や好みのものが分かることが多いのでは?
お酒好きなら日本酒と切子のグラス、コーヒー好きならコーヒー豆とカップのセットなどを贈ると喜ばれそう。
〇第2の人生で使うもの
コーヒーが好きなら、マグカップなど。次の職場でも使えそうなもの。
〇家族と使えるもの
ご夫婦で使えるよう、高級な湯呑のセットやペアグラスなどもおすすめ。
〇記念になるもの
還暦なら赤いものを贈る。例)漆器や切子、赤い夫婦茶碗など。
熨斗(のし)書きについて
ギフトを贈る際、箱の上にのしをつけるのが正式。友人の誕生日などカジュアルなお祝いには不要ですが、結婚祝いや目上の方へ贈り物する場合にはつけた方がいいでしょう。のし書きはお店に依頼すれば対応してくれますが、書き方は以下のとおりです。
熨斗(のし):紅白蝶結び・・・蝶結び(結びなおせる=良い事がまた起こる)
表書き(上部):「御祝」「御退職御祝」「御餞別」「御退任祝」
定年退職の場合「御祝」「御定年御祝」または「御礼」など。 自己都合などの場合「御礼」が適当かもしれません。贈り主(下部):ご本人様自身の名前です。連名の時は、右側が目上の方、もしくは男性がルールです。
また、感謝やお祝いの気持ちを込めてメッセージカードを同封するのもいいですよ。
私がギフトでもらった&贈ったうつわ
私が過去に頂いたうつわのギフトは、江戸切子のお猪口。切子は飾っておくだけでも華やかで、何よりかさばらいのが良かったです。会社帰りに持ち帰りやすいですし、収納スペースを取らないのはいいと思いました。
↑ 小鉢としても使えて、使わないときは見て楽しめます。自分で選ばない高級な酒器は嬉しいです。
また、自分の結婚の際は、引き出物にティファニーのデザートプレートセットを選びました。ティファニーといえばアクセサリーのイメージがあるため、「ティファニーのお皿があるの!」と女性の評判が良かったです。
持ち帰る際のティファニーブルーの紙袋も喜ばれます。
まとめ:お祝いを贈る場合のポイント
お祝いを贈る際に、考えておくポイントは以下のとおりです。これらのポイントを参考に、相手に喜んで使ってもらえるうつわを贈りましょう!
・男性か女性か
・家族構成
・ライフスタイル(好み・趣味・生活習慣など)
・予算
・贈る日
・贈る手段:直接渡す・送る
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?