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大学卒業を契機に恩師との縁を切った。「早く足を洗え」なんて何の躊躇もなく言い放ったものだから、もうそれまでのこと全部無かったことみたいに思えて虚しくなった。仕事にできなくても、将来のために役立たなくても、ただただ夢中になれるものだった。音楽を続けることは泥で足を汚すことではない。