見出し画像

カレー屋分類 マトリックス

カレー屋の種類 マトリックス表

本屋に行くことはいいことだ。新しいアイデアをもらえるから。

目的もなく本屋をグルグルしていたら駿台予備校世界史講師、茂木誠先生の『世界の今を読み解く 政治思想マトリックス』という本が目に止まった。
別にその本を読みたいと思った訳じゃないけど、表紙にちょっと興味を持った。
縦軸横軸が書かれたマトリックス表があって、複数の政治思想が分類されている。それらが綺麗に一画面に収まっている。

そこで、ふと思った。
「コレ、カレー屋で作ったら面白そうだ!💡
思わぬところでアイデアをもらった。

近年、カレー屋は多様化している。
カレー屋と一括りにするには、あまりに種類が多い。有名カレーチェーン店もあれば、本格的なインド料理を出すお店もある。それらをまとめてカレー屋として捉えると、それぞれのお店の特徴や魅力を理解することはできない。
余すところなくカレー屋巡りを楽しむ為に、このマトリックスは役に立つことだろう。(過大評価)

さてさて、不器用なりに作ってみた。

別に明確な区別がある訳じゃないので、この分類に当てはまらなかったり、または複数のジャンルに当てはまったりするものもあるだろう。
第一、カレー屋の分類なんて私が勝手にやっていることだ。だいたいこんな感じ、だと思ってくれ給え。

この記事の目的はカレー屋の分類なので、料理の説明は詳しく書かない。
多くの日本人に馴染みがありそうなものから、順に解説していく。レッツゴー!


1 ナン&カレーの店

ありがち、ナンとカレーとサラダ、ドリンクが付くセット

コレが一番馴染み深いことだろう。
インド料理屋と言ったらナン!みたいなイメージがあるかもしれない。

ナン&カレーの店はイメージつくと思うので、さっさと次にいきましょう。


2 大衆向け欧風カレーの店

欧風カレー:イギリス経由で日本に広まった日本風カレー

欧風カレーってよく聞くけど、結局何?って感じするよね?
実はね、「欧風」って言ってるわりに日本風カレーのこと言ってるんだよね。面白いでしょ。

明治時代にイギリス経由で来たカレー、仏教の教えのもと日本人は菜食が多かったようだがカレーは肉を使っていたり、馴染みのないスパイスの煮込み料理だったり、ということで当時としてはハイカラな食べ物だったよう。
現在ご家庭や給食で出されるのはこのジャンルだ。

3 日本人向けワンプレート スパイスカレーの店

スパイスカレー:現地の料理がそのまま日本風にアレンジされた

スパイスカレーはここ数年で見るようになったと思う。「スパイスカレー」とか、そんなんカレー全部じゃん、なんでいちいち「スパイス」付けた?と疑問に思うネーミングだ。

ネーミングはさておき、スパイスカレーは現地の料理がそのまま日本風にアレンジされたカレーのことである。
この説明だけだと「どういうことだよ」となりそうだな。

うん、もうちょっと書こうか。
イギリス経由で広まったカレーを「欧風カレー」というのに対して、「スパイスカレー」はイギリス経由で伝わったカレーの特徴は見られない。単色で地味な見た目ではなく、スパイスカレーはカラフルで写真映えするものが多い印象がある。パウダースパイスのみならず、ホールスパイス(固形のスパイス)も使われていることも多い。

日本風アレンジより、本格的な方がいいという人もいる。はたまた、スパイスの刺激が本格カレーより強い場合もあり、それが苦手という人もいる。
好み分かれるジャンルだ。

ちなみに私はというと、「どちらかといえば好きだけど、積極的には食べない派」である。



4 老舗レストラン

【銀座】ナイルレストラン ムルギーランチ

老舗レストランというジャンルを作ってみたはいいものの、ナイルレストランくらいしか行ったことない。1949年創業の日本で一番最初にできたインド料理店だ。

老舗レストランとは、その名の通り古くからある店のことだ。上にあげた銀座のナイルレストラン初め、新宿にある新宿中村屋、上野のデリー、渋谷のムルギーなど、東京に偏ってはいるが意外とたくさんある。

何をもって「老舗」と言っていいのか、正確に分からない。だいたい30年以上だろうか。
調べてみたが、いろいろややこしいので、ここでの定義は「ふるいおみせ!」ってことにする。(ウケる、頭悪そう)

5 凝った創作料理店

日替わりプレート

これはジャンルとして確立させようか迷ったが、作っちゃった。

スパイスカレーとくっつけてもいい気がしたが、本格的要素や創造性が感じられる料理を出す店を「凝った創作料理店」というジャンルにしてみた。

日替わりでその日出したい物を決めて、出す。
グランドメニュー無し。そんな店もある。
大抵Instagramでその日のメニューの写真が開店前に投稿されている。

ふとInstagramの投稿をみて、「あ、今日美味しそう」と思ってふらっと食べに行く。
そんな行き方もアリよりのアリ。

6 日本人向けエスニック料理店

カレーランチ

しっかりスパイス利いたカレー、そしてバスマティライスとバトゥラ(インド風揚げパン)が出されるような、「本格的でありつつ日本人が入りやすい店」をひとつのジャンルにしてみた。

「……??これはスパイスカレーじゃないのか??」と思うかもしれない。
いやいや、ちょっと違うんだ。
思い出してくれ、スパイスカレーの定義を。
スパイスカレーは、日本風アレンジされたカレーのことだ。こちらは日本風アレンジがないカレーとして、スパイスカレーと区別している。

頼む。
めんどくさ!と思わないでくれ。

日本人向けエスニック料理店も、最近かなり増えてきたと思う。
ありきたりなナン&カレーを出す店も悪くないが、飽きてきたら是非行ってみてほしいジャンルだ。
女性ソロ客もちらほらいるし、Instagramで店の雰囲気や客層が分かる場合も多い。わりと安心して行けるのではないだろうか。

7 外国人向けエスニック料理店

プーリー(インド風揚げパン)と付け合わせ


本格的且つ外国人しかお客さんがいないようなお店を、上の日本人向けエスニック料理店と区別してみた。

いちばん冒険できるジャンルではある。
メニュー表見てもさっぱり分からない、イメージできない料理が並んでいることなんてザラにある。
外国人の店員さんと上手くやり取りができなかったり、日本人向けのお店と比べて、少し清潔感に欠けるところがあったりする。

未知の部分が多いというだけでなく、「スパイス料理をを出すエスニック料理店」だけで更に細かく分類できそうなくらい、幅が広い。
だってカレーのような見た目をスパイス料理は、何もインド料理に限らない。

ネパール、パキスタン、バングラディシュ、スリランカ、ミャンマー、タイetc…。

それぞれの国の特徴を持ったスパイス料理がある。その違いを何となく知るようになったら、カレーマニアの仲間入りだ。はやくこちら側においで。


この分類は私の勝手なものだけれど、この記事を見た人が、「カレー屋と一括りに呼んでいた店はそれほど多くの分類ができるんだな」「カレー屋、スパイス料理、奥深い」なんて思ってくれたら、とても嬉しい。更にはカレー好きが増えてくれたら、それ以上の喜びはない。
興味が湧いたカレー屋のジャンルがあったら是非とも行ってみてくれ。(何目線?)

きっと新しい世界が、あなたを待っている。🍛

最後に、カレー屋をマトリックス表にして分類するというアイデアをくれた予備校世界史講師、茂木誠先生に感謝して、閃いたきっかけになった『世界の今を読み解く 政治思想マトリックス』のAmazonのリンクを貼っておこう。

本屋で偶然目に入った本だ。

実はまだ読んでないし、それどころか買ってもない。
すみませんね。汗
そのうち読みます。(早く読め)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?