代替案を出さずに、相手を批判をするのは良くない

僕の言いたい事は、世の中の出来事を批判する前に、何故、その仕組みが生まれたのかを理解する必要性があるということ。

例えば、税の無駄遣いという言葉がある。

税金で賄われる事業が悪いと決めつける前に、世の中を流れるお金の中で、底辺の人達に流れるお金は消費され経済を活性化するので、名目は何でも良いので、経済を活性化する為にお金が波及する効果を作っている。

日本は、GDP「Gross Domestic Product」(国内総生産)の 83%は、国内で作り出される収益だと認識してないのだろう。

昔はGNP「Gross National Product」国民総生産という表現が一般的に使用され、国民が作り出す利益を元にして、国民の生産性を基準に報道がなされていた。

付加価値を見る場合、GNPを見た方が本来は分かりやすい。

またCpi「Consumer price index」(消費者物価指数)も合わせて物価の動向を考えないと、その国の本当の経済状況は理解できない。

GDPが高いから経済発展してるというのは、物価高 = インフレ = 金利が高い事を意味するので、実は GDP 成長率が高い事が、決して良い事とは言えない。

Cpi を据え置いたままの状態でGDPが上がったとするなら、新たに産業が生まれ、その産業が成長した事を意味する。

日本の場合、代替手段だいたいしゅだん的意味合いの産業の入れ替わりが起きている。

例えば、鉄鋼産業や造船業界を中国へ移し始めた1990年代の後半から2000年代の初頭に、小泉内閣の時代に産業の空洞化が起きてる。

企業が示し合わせて中国に合弁事業を立ち上げ、多くの重工業産業を中国へと輸出した結果が、国内産業の空洞化と同時に「IT」というワードへ変わり、「第三の波」という言葉を使い、これからは情報産業が主流になるとして、内需産業へと移行して行ってる。

先進国の多くが新興国へと産業の生産拠点を移し、アジアでサプライチェーン化された製造業が発達して、アジア経済を立て直してる。

国家もODA「Official Development Assistance」(政府開発援助)の名目で海外投資を盛んに行い、アフリカや中東への投資により、今で年間30~50兆円近い収益を生み出し、それにより政府の対外資産高:1,338兆2,364億円を保有するまでに至っている。

つまり、GDPに反映されない資産が、毎年30兆円以上も生まれているということ。

2023年度の実質GDPが558.2兆円、プラス 30兆円の投資還元利益が存在するので、約590兆円の国家全体収益があった事を意味する。

これが、税収が多かったので還元するという内容の部分。

経済というのは、お金を何かしらの理由で国民に多くばら撒けば、その分の利益は富裕層達に行き着くようになってる。

税金の無駄遣いという言葉は、おかしいんだよね。

税金を沢山支払って便利や安全を手に入れてるのが、世の中の実情なんです。

村木厚子さんが行ったとされる厚労省の貧困対策事業の多くは、都心や大都市間では、多くの浮浪者を路上から消す事で事実上の治安維持と、日本の街中に浮浪者(ホームレス)が居なくなり、街中の景観を良く見せている。

10数年前の渋谷や都庁前のホームレスの集団生活を見た事がある人なら分かるかも知れないが、これだけ経済が発展してる筈の日本において、ホームレスが路上生活してる現実問題を理解してない人が多い。

今後もホームレスは、増え続けるだろう。

僕がエネルギー・ミックスの推進と同時に、新しく屋内施設を利用した一次産業開発や廃棄された核燃料を使って発電に活かすという産業の考えを持つのは、今、既に廃棄されている核廃棄燃料があれば、熱交換により莫大なエネルギーを作り出せるからです。

それらの放射線を浴びる作業者を減らす為のロボット産業の開発やCO²を農業や漁業に活かすという試みなどもこれまで書いてきた。

批判するのは自由であっても、いきなり補助金を打ち切れば、多くの投資に使われたお金が本当の無駄になってしまう。

今は経過の途中であり、その途中経過できちんとした産業を確立する事が、批判する前に必要な準備であり、また規制緩和が重要になってくる。

刑務所に入った経験のある人なら分かると思うが、出所後5年間は、一定の職業、(警備職や不動産取引主任者資格など)一定の資格を使えなくなる。

交通誘導に対し、80歳の老人が働いてる会社も存在する。

元気な人達は、80代でも働く時代になってる。

年金受給額が少ないから生活保護を受けるのではなく、少しでも働いて年金の受給額の不足分を稼ぐという方々が増えている。

こうした方々が働ける環境に対して、刑務所を出所後に60代の人達が落ち着く場所は生活保護だったりする。

その生活保護を打ち切るタイミングというのは、5年後を待つしかないけど、60歳で出所して65歳で年金を貰うタイミングで就労資格に適すという状態が今の制度上で起きてる。

これらの規制などを考えて、交通誘導員や一定の職業に対する規制を緩和する方針を打ち出せば、都会であれば幾らでも仕事が得られる。

批判から入る前に、こうすれば仕事ができない人達が就労できる環境も増えるという考えに至らないのが、批判だけを生業にしてる人達に見られる傾向だと感じてる。(批判だけで生産性が見られない)

税金の無駄遣い?

経済というのは、無駄から生まれる。

むしろ、経済全体が地球上の他の生物にとって、不要な物だと気付いてない。

人間が人間の組織集団行動を取って生きる以上、経済 = 「無駄から生まれる欲しいという欲求」だと理解しよう。

批判するのは自由だけど、その先にある誰かの人生も含め、税の無駄遣いが誰かの役に立ち、その施しを受けた誰かのお金があなたの手元に届いてる事を理解しよう。

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