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本当にあった怖い話

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記事一覧

シナリオ、狐火・人魂

僕が幼少の頃、山間にある保育施設の向かいに墓場があった。

その墓場は、大理石の墓ばかりで、卒塔婆は、墓石の裏に置いてある。

子供の頃、夜遅くまで遊んでいると辺りが暗くなると外灯が点くんだけど、何故か、外灯のない墓場まで明るく照らされてるような錯覚を感じていた。

ある日の夕方、夜の帳が降りかけていた時間帯に、懐中電灯か何かを持った人が歩いているのか、墓場で光が動き回ってる。

良く見ると、懐中

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シナリオ、叔父の自殺

昭和 56年10月頃の話…

この話は実話です。

昭和 52年頃、叔父がアパートの自室から出ずに、引きこもりになった。

僕の父が、家賃を貯め込んだ叔父の部屋へ、都内へ出向き話に行くと、イラストレーターだった叔父は、大量の仕事に追われて、ノイローゼになっていたらしい。

連帯保証人になっていた父が、病院へ連れて行き、症状が重症だということで、一人で生活は出来ないという事で、実家のある九州の方へ、

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本当にあった痴情のもつれ…

当時、親しかった同級生の H子(仮名)と、僕は、家族ぐるみの付き合いをしていた。

両親共々親しく、父親は、「娘二人の内、どちらか好きな方をくれてやるから選べ」といったニュアンスの言葉を言われ、まだ結婚する意志がないことをオジさんには伝えていた。

ある日、妹のM保(仮名)が家出をして、母親の Y子さんが、僕に妹のM保を迎えに行って欲しいとお願いされ、「いま、友達の家に居ると思うから、この住所に迎

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