見出し画像

ホーチミンの薬局事情と、救急キットはどこで買う?

ワタクシ、誤った情報を流すところでした

最近ちょっとした怪我のケアを病院でしてもらいました。

その際に、家でもケアする様、洗浄用の生理食塩水や消毒薬をもらい、ああこれ普段から薬局で追加買って揃えとかなきゃ、と思い立ちまして。そして思い出したんです。ベトナムに来た当初、薬局で薬を買うのが一苦労だったなって。

そこで、(そうだ買ったものの写真を載せておいたら、みんな買いやすくなったりしないだろうか?他のちょっとした痛み止め薬などもまとめて載せるか?)などと思っていたのですが…

問題発覚。

実は怖い?かもしれないベトナムの薬局

日本だと、どこの薬局でも信頼できるものを置いていて、そこにあるものに疑問を抱く余地はほとんどないと思うんですが、同じ感覚をベトナムで持っつと、それは危険。

実際のところ、私もちょいちょい平易な薬は自分で調達していましたが、記事を書くにあたって色々聞いてみたところ…?

箱ごと販売でなく、数回分、または1回分からでも売ってくれるシステムがあるため(一度に高額な価格を払えない経済的理由が背景にあると思われる)余ったもの同士をまとめてしまう、ことも起こり得るそう。

そうなると使用期限も曖昧になったり、有効期限が切れて効力が薄れただけならともかく、症状に対して有害なものと一緒にされていたりすると怖いですよね。

画像1

期限があるお店では守られていたとして、廃棄処分になったものを集めて売っているケースもあるそうですし、また外見は全く本来のものと同じでも、中身がそもそも違っているものもあったりするとか。

こうなると、私が今まで買ってきたものも本当に無事だったのかどうかが怪しくなってきます(苦笑) 迂闊に「このデザインの箱の薬がこういう症状に効くものですよー」なんてやって、実は違うものを人に買わせてしまったなんてことがあったら、責任の取りようもない。危なかった。。。

身近な人には聞かれて勧めたり教えた事もあったから、迂闊だったなぁ…。

じゃあどこで調達すればいいのよ問題

とはいえ、頭痛薬とか消毒液などの救急キットを備えて置いた方が良いのは明白。というか、備えておくべきでしょう。我もこれまでは日本から色々と持ち込んでました。

しかし帰国がままならない状況となった今、ベトナムのどこでそれを調達できるの?という話ですが…

「実はうちでこういうのを作ってまして」

画像2

はい、私がいつも体調を壊した時にはお世話になっており、医療関連の記事を書く際のアドバイスを下さっている、Raffles Medicala さんがファーストエイドキットをお作りになられていらっしゃいました。

これは最近のニュースなどで耳にした人も多かったと思われる、アメリカ疾病予防センター(CDC:Centers for Disease Control)推奨事項を元に構成されたもので、看護師さんが内容物の一つ一つをチェックし、間違いのないものを詰め合わせてくれたものだそう。

内容はこちら。

画像3

解熱鎮痛剤に経口補水液など、急な発熱時に有効なもの。切り傷や擦り傷などに使える消毒剤やガーゼ、傷口保護フィルム(各種サイズが少しずつ)、それらの処置をする時に、家庭だとつい忘れがちな使い捨て手袋、サージカルマスク、ゴミやホコリが目に入りがちなホーチミンではぜひ常備しておきたい洗浄剤など。

画像8

全てを単体商品で揃えると金額もスペースも負担になりますが、緊急時のいっ時をしのげればいいので少数ずつだと無駄がない。こちらの価格、461,435VND。約2千円ちょっと!(2020年5月14日現在)。

これは安いといってよい。全種類を個別に揃えたらこんなもんじゃたりません。量もそんなに要らないし、手間考えたら絶対揃えるの先延ばしにしそう。でもこれならコンパクト。これなら新しくホーチミンにこられた方への引っ越し祝いとかにしても良いかもですね(笑)

画像9

プラス、素人だと考えつきにくいものも入ってます。家族とはいえ傷口に素手で接触するとか、手当てする側される側、どちらにとっても危険がありますから、使い捨ての手袋とかも入ってます。

私、キッチン用の程度の使い捨てプラ手袋しか持ってませんでしたわ。。。

画像4

上写真右側の小さなキャリーくらいある大きさのものは、オフィスや、大グループ用のキットで、先ほどの小さなキットに入っていたものはもちろん、保健体育の時に役立つということは習った三角布、抗アレルギー剤、虫刺され用の薬や筋肉痛用のジェル、温冷パックに蚊除けスプレー、体温計やトゲぬき、そして症状の記録用のノートとペンなど大充実キット。

会社などにはもちろん、スポーツサークルを運営している機関とか、本来ならレジデンスの管理側とかにも持って置いて欲しいアイテムですよね。

画像5

画像6

こういうものを備えている、というのは、そこに集まる人や所属する人への「誠意」。職場にこういうものがあるというのを周知することは、信頼にも繋がるんではなかろうかと。

正直、細かいことだと思うんですよ。会社全体を動かす方が、ここまでのことにお気づきになられるって凡庸な人間の私なんかは思うんですが、だからこそこういうのが揃えてもらえてるって、敬意繋がるのではないかなーと。

ちなみにこちらは大容量と充実の内容だけあって、4,466,938VNDと、個人で買うにはちょっと高額。日本円で2万円ちょっと。しかしこれで有事に適切な初動を取れるのであれば、あながち高い買い物でもない。

もし漠然と、こういうもののご購入をお考えの方は、こちらのものも選択肢に入れてもらえれば、と思います。

画像7

大きいものに関してはですね、しっかりと精査された上で詰められている上に、このように結索バンドでがっちりガードされてます。お手元に届いて中を確かめてもらう時まで、他の人が内容を変更したりできないようになっている。徹底してるなぁ。

どうやったら買えるのか

1)買いに行く
もちろん、Raffles Medical Ho Chi MInh さんに行けば購入可能です。ただし、どのくらい在庫がその時にあるかはわかりませんので、事前に電話で在庫の確認をされることを推奨。

2)Grabで配送してもらう
遠隔医療時のお薬などと同じで、事前に代金をRaffles Medicalさんに振込、sものを受け取りに行ってもらって配送してもらうGrabも自分で手配する必要がありますが、出向くことなく配送してもらうことも可能です。

Raffles Medical International Clinic in Ho Chi Minh
TEL:028 3824 0777
受取人名:この件に関してお話をされた方または指定された方の名前

ただしこの代表番号だと、英語のアナウンスが先に流れるんですよね。そのアナウンスを聞いて「無理ー」ってなるドライバーさんもいるようなので、ドライバーさんが見つかったら、

Nhấn 2 cho người việt nam khi bạn nghe tin nhắn tiếng anh.
ベトナム語は、英語のアナウンスが聞こえたら2番を押してください

すみません、ベトナム語をよく理解できていないので翻訳機に頼ってます。でもなんとか通じました。ご指摘をいただだければ幸いです。

ただこのベトナム語部分ををコピペしてドライバーさんにメッセージを送ってもらえれば、理解してもらえる可能性が高いです。荷物の受け取り現場に自分がいないので、ちょっとややこしいですがなんとかなります。

こんな時だから・こんな時じゃなくても

もし今後、ベトナムに住むために来られる方、または日本に次回帰った時に自前で揃えるよという方は、以下のサイトを参考にされると良いよ、とRaffles Medicalの中島先生から教えてもらいました。

こちらのサイトを参考にして、ご持参されるお薬やその他をチェックされると漏れがなくてよろしいかと思います。うちも諸々、足りなかったなー。

あと、日本から調達してきていた諸々が、帰国できないことによって底をつき、薬局で諸々調達する際にあまり深く考えてなかったも反省点。ある程度店は選んでたつもりでしたが、間に合わせで「そこにある店」で買ってたこともあったものなぁ。

ベトナムの薬局が、ここまでアテにならないということを知らないままに過ごしてきて無事だったのも単なる「運」。人にあれこれ言ってる割には不注意でした。

もちろん、街の全ての薬局屋さんが信じられない、というわけではないでしょうが、リスクは知った上で、そのリスクをクリアする技量と、いざという時のリカバリーができる体制が必要ですね!(えー…っ)

2020年5月16日
ちぇり

この記事が面白かった!なんか好き!と思ってくれたら、サポートを是非お願いします。その金額がこの記事の価値。頂いたサポートは、より良い記事を書くための投資にさせてもらいます!