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【エッセイ】Twitterとインスタを消してみての感想

年に数回、どうしようもない破壊衝動に襲われます。
忙しいとか寝てないとか関係なく、です。しっかり8時間寝て1日3食の食事を摂り、健康で文化的な生活をしていても、イーーーーッてなる時はなります。
といっても、大したものではありません。人んちに火をつけるとか、万引きとか、ましてやリストカットとか。そんな偉業を成し遂げる勇気はないので。
肝が小さい分、小規模で済んでいるのは、不幸中の幸いというか、怪我の功名というか。

例えば、コンビニで8000円ぐらいお菓子を買い込んで、気が済むまで食べるとか。そんなもんですよ。
有り金全部はたいてスロットを打つとかね。
しかもそれも、給料日まであと3日みたいな、万全の状態で。もはやスズメの肝です。
そんなノリで今回は、Twitterとインスタを消しました。
これも、アカウントを消すでもなく、まして再ログインできなくなると嫌なので、アプリも消してません。
ホーム画面から消しただけです。
iPhoneには「ホーム画面から取り除く」という、肝ミクロたちにすごく優しい機能があるんですよ。
それをしました。

そもそもTwitterとかインスタとか、本当は全然好きじゃないです。あれで笑ったことなんて一度もない。
じゃあなんでやるかっていうと、「ヤバい奴だと思われたくない」その一点だけです。
電車で、何もせず一点を見つめてる奴って、ちょっとヤバいじゃないですか。
電車でSNSを見るのは、別に見たいからじゃなくて、「私はヤバくないですよ」っていうのを皆にお知らせするためだけの行為なんですよ。少なくとも僕にとっては。
本当は僕だって、前に座ってる人の靴ヒモとか凝視しながら、ボーッとしたいですよ。でもそれ、ヤバいでしょ?今の時代では。かと言って車内はタバコも吸えないし。何せえっちゅうねん。

それに加えて、今やSNSをやってることが当たり前になっちゃって、SNSをやってないことに意味が出てきちゃってるじゃないですか。ガラケーからスマホに時代が移り変わった時も、執念深くガラケー使ってる人は好奇の目で見られてたし。知ったこっちゃねえ!って突っぱねられればいいんですけどね。何せ、肝ミクロなもんで。
そんなわけで、人と自分を比べすぎて、「犬のおまわりさん」でバズった2歳の女の子・ののかちゃんにすらジェラを感じてしまった僕は、バチコリと破壊衝動に襲われました。その結果、以前から煩わしいと感じていたSNSを一旦やめてみました。「自由な生活がしてみたい」ということで。

いやぁ〜、気持ちいいですねぇ〜。
SNSによって、いかに自分が人と比べさせられていたかを気付かされました。何せ、ののかちゃんと自分を比べてましたからね。
まあ、まだ消して4時間ぐらいしか経ってないですけど。
それに、タイムラインを覗かないだけで、noteを載せたりするのは全然やっていくつもりではいます。
美味しいとこだけ使ってやろうっていうね。
ていうか、どうせすぐホームに戻すけどね。物は試しというか。
自分を絶対視し始めて早4時間、本当にやりたいことが結構見えてきました。
その中のひとつに「noteを書く」があったので、自分でも少しホッとしながら、これを書いています。

(完)

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