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【心理学】何か一つ、「人より際立ったもの」を。

こんばんは。

久しぶりに心理学の勉強内容の記事UPです。

今週、放送大学の単位認定試験期間になってまして、試験を受けつつ内容の復讐をしつつ、仕事で使えるものがないかと、いろんな話題を気に留めているところです。

今日は「社会心理学」より、「対人認知とステレオタイプ」についてです。

「生徒に伝えたい心理学」(勝手にネーミングしてみました)

「何か一つ、人より際立ったものを持とう。」

勉強や運動じゃなくていい。元気な挨拶や笑顔、毎日身なりがきちっとしている、授業で先生と目が合う回数が多い、それでもいい。

何か一つ人より際立ったものがあると、ほかの人があなたを見たときに、「〇〇が際立っているから、きっとほかの△△もいいに違いない!」と、他者はあなたをいい意味で見てくれる。するとあなたもその人をいい目で見られる。こうやってほかの人との間に好循環が生まれる(^-^

こう話をしたら生徒に伝わるでしょうか。


かたい中身のお話です。

対人認知

対人認知とは、その人物の印象の形成や感情、意図を推測したりすること。

ヒトは他者を認知するとき、対”モノ”のときのような物理的・外面的な特徴ではなく、(この人優しそう)とか(怒ってる?)というような心理的・内面的な特徴を重視する。

ただし、そこはあくまで他者なので、認識をする側(つまりあなた)の”推測”が多分にはいってくる。だって他人のことだもの。

この人どんな人?と推測するときに、ヒトはすでに持っている知識を利用して見えない特徴を推測しようとする。例えば、「この人は正直な人だ」と分かったら、「この人は”おそらく”信頼できる人だ」と自然に推測することがある。これを『暗黙の性格理論』という。

ステレオタイプ

これまでの話と別に、ヒトは、あるカテゴリーに属する集団やヒトに対して抽象化された知識をもっている。例えば「大阪人は明るい、笑いを取る」など。このようなものを『ステレオタイプ』という。

確証バイアス

『暗黙の性格理論』や『ステレオタイプ』を、対人認知に利用されると、これらの知識はある種の「期待」となって働く。「この人は信頼できるだろう」「この人は明るいはず」みたいに。

対象に対して何らかの「期待」をもつと、その期待を確証する証拠のほうに注意が向き、反証する証拠は無視されたり軽視されたりする。このことを『確証バイアス』という。

『美人ステレオタイプ』

外見が魅力的だと、その他側面においても望ましい側面を持っている。と思われること。(このヒトは素敵だから、〇〇もよいに違いない)この『美人ステレオタイプ』は『ハロー効果』の一種。

『ハロー効果』

ある一つの側面が際立って良いと、そのほかの面も良いと評価されること。


・・・ということで、これらをある程度伝わるのではないかという言葉で置き換えてみると、冒頭の言葉になります(なると思います。なるはず。)

何か一つ人より際立ったものがあると、ほかの人があなたを見たときに、「〇〇が際立っているから、きっとほかの△△もいいに違いない!(という暗黙の性格理論がはたらく)」と、他者はあなたをいい意味で見てくれる(というハロー効果が働く)。するとあなたもその人をいい目で見られる。(という好意の返報性がはたらく)こうやってほかの人との間に好循環が生まれる(^-^


こんなにうまくはいかないかもしれませんが、でも何もしないよりいい。しかも、あいさつとか笑顔とかはハードル低め。

今度何かの機会に話をしてみよう

一人でも響けば、そこから授業やクラス、学校がよくなっていく…かも。


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