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就活に役立つ企業分析方法

志望企業を絞り込んだり、志望動機をまとめたりするために、企業への理解を深める「企業研究」を行うことが大切だ。
具体的にどこに注目し、どのようにすれば効率的に情報を入手できるのか、企業研究を行う際のポイントを紹介したいと思います。
著者のとるえんは化学業界で働いている研究員です。自分も就活をした経験から、使っていた情報源について書いています。研究で忙しい院生や化学業界のことが全くわからない文系の大学生向けに書きました。参考になれば幸いです。



就活生のための企業分析の方法

就活では企業を深く理解することが重要だ。企業分析を適切に行うことで、自分に合った企業かどうかを判断することができる。

ここでは企業分析の手順と具体的な方法を紹介する。過去に自分がやっていた手法を書いているので参考になれば。


①企業の基本情報を把握する

まずは企業の基本情報を調べてみよう。

  • 事業内容、主要製品・サービス

  • 売上高、営業利益、従業員数、業績推移

  • 企業理念、経営方針、求める人材像

このあたりの基本情報は企業のウェブサイトや、就職四季報から入手できる。


②業界動向を調査する

次に、その企業が属する業界の動向を調査する。

  • 業界の規模、成長性

  • 主要企業とそのシェア

  • 業界を取り巻く環境(法規制、技術革新など)

業界動向は業界分析本や業界地図、経済産業省や各種シンクタンクのレポートから情報を集めることができる。化学業界については下記のページも参考にしてほしい。


③ 企業の強み・弱みを分析する

次に基本情報と業界動向から、企業の強み・弱みを分析してみよう。これがうまくできれば、面接の際に「競合他社と比較して御社はどの点が良いのか」を自分の言葉で語れるようになる。

  • 競合他社との比較

  • 製品・サービスの優位性

  • 経営資源(人材、技術、ブランド力など)

  • 課題や脅威

ここに関しては、企業ホームページやIR資料を参考にしてみるといい。


④企業の将来性を検討する

最後に、企業の将来性について調べてみる。

  • 中期経営計画、成長戦略

  • 新規事業、M&A動向

  • 海外展開の状況

ここに関してはIR資料を見れば問題ないと思う。特に中期経営計画。

企業の将来性を見極めることで、長期的にその企業で働くかどうかを判断できる。このように、企業の基本情報から始め、業界動向、強み・弱み、将来性と順を追って分析していくと、自分に合った企業を見つけられるはずだ。


企業分析に役立つ情報源

次に企業分析に役立つ情報源について紹介したい。


企業説明会・企業ホームページ

やはり企業分析に一番役立つのは企業が実施する説明会や企業のホームページだ。

会社説明会は、就職活動をしている学生に対して企業が自社の会社概要や事業内容などを伝えるイベントである。学生に企業のことをよく知ってもらい、実際に働くイメージを持つことや入社してからの仕事内容、その後のキャリアなどを考えてもらう機会として開催される。

会社説明会に参加することで、以下のメリットがある。

  1. 企業の詳細な情報を直接感じ取る: 企業のホームページだけでは伝わらない社風や雰囲気を実際に感じることができる。

  2. 人事担当者や社員との直接対話: 場合によっては社員さんと直接会話できる機会もある。キャリア形成の参考になるし、志望動機の作成にも役立つ。

  3. 選考過程で有利に働く: 選考直結型の会社説明会では、今後の選考に影響する可能性が高いため、事前準備を入念に行いましょう。

会社説明会は、自分のキャリア選択を具体的に考える手助けになるので、第一志望の会社であれば必ず参加してみて欲しい。


就職四季報

就活の企業分析のバイブルなのが、『就職四季報』だ。年収やボーナス、初任給、有休取得率、配属、離職率、残業時間などの企業の客観情報がコンパクトにまとまっている。さらにはエントリー情報や採用プロセス、採用実績大学、求める人材像など選考に役立つデータも充実。ES通過率や求める人材像はエントリーシートを書く時に凄く役に立つ。

また、適性検査や筆記試験でどんな問題(SPIや玉手箱、SCOAなどの種類)が出されるかも書かれているので、試験対策の参考になる。買うなら必ず最新版のものを買うようにしよう。


企業のIR情報(ファクトブック、中期経営計画、決算資料)

差別化できる情報源としては、投資家向けの情報がある。企業のホームページをみたら、ほとんどの企業のサイトにはIR情報がある。
それもそのはずで、株式会社であれば、会社は株主のものだからだ。IR情報の中期経営計画をみれば、これから会社がどのような方向性で事業を展開していくかが分かる。ファクトブックなどをみれば、就活生向けの情報より詳しい会社説明が書かれるので参考にしたほうがいい。

他の就活生が知らない情報源を基に逆質問とかをすると、ちゃんと調べているという印象を与えることが出来る。僕の経験からいうと投資家向けの情報を読んでいる人は本当に少なかった。

有価証券報告書もあるのだが、こちらは読みにくいので全部読む必要はないと思う。


OB・OG訪問

OB・OG訪問は、就活中に先輩社会人を訪問し、企業の情報や働き方について直接話を聞くことだ。OB・OG訪問のメリットとしては次の点が挙げられる。

  1. 企業・業界研究が深まる: 実際の社会人から直接情報を得ることで、企業や業界について深い理解ができます。

  2. 自己分析が深まる: 先輩のキャリアパスや仕事の内容を知ることで、自分の志向や適性を考える材料になる。

  3. 選考自体にポジティブな影響を与える: OB・OG訪問を通じて得た知識や印象は、エントリーシートや面接で活かすことができる。

OB・OG訪問をする場合は、就活の準備段階から始めることがおすすめだ。先輩社会人の経験を通じて、自分のキャリア選択をより具体的に考える手助けになる。
出身大学のキャリア相談室などに行けばOBを紹介してくれるかもしれない。
ただ、OB訪問してトラブルになる事例も聞くので、気を付けるようにした方がいい。


就職会議(PR)

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選考対策としては「就職会議」がおすすめだ。「就活会議」では選考を突破または内定した先輩のESや選考体験記を見ることができる。
また、インターン体験記でインターンに参加するまでの選考から当日の内容、本選考に有利になったかまでがわかる。

この情報を活かせば選考対策に役立つはずだ。



就活における企業分析についてまとめてみたが、参考になれば幸いだ。



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