見出し画像

【私と息子】 母になるという事。そのままを受け入れようと努める事。

 こんにちは。ニューヨークで二児の母、101クッキングのMoMoです。

 突然ですが、私は育児が得意だと思った事はありません。むしろ苦手かもと自分では思っています。もちろん我が子は可愛いですし、外を歩いている時にすれ違う子ども達は皆可愛いし、思わず笑顔になります。

 でもそんな風に思えるのは自分に余裕がある時であって、例えば仕事で嫌なことがあった時や時間に追われて居る時、自分の中で立てたスケジュールが上手く回らない時なんかに子ども達が約束を守ってくれなかったりすると、すぐにカチン!と来てしまいます。
その後、さらに子ども達が協力してくれないと、子どもの前で号泣してしまう事も多々あります。
 そんな時は、まず子ども達にお説教をしてしまいます。何が良くなくて、これからどうして欲しいのかストレートに伝えればいいのですが、自分の中で腹が立っているので、延々とお説教を続けてしまいます。長男がまだ小さい時は本当にどうしたら良いのか分からなくて、「お尻をペンペン」していた時期もあります。

 これはうちの子特有なのか、それとも男の子に多いのか分かりませんが、何をどう伝えても全く伝わらないのです。物凄く怒っても、物凄く優しく伝えても、号泣して伝えても。息子はダメと言っても同じ事を何度も繰り返します。もちろん、怒った直後は「もうやらない。」「約束守ります。」とか心から言ってくれます。でも、3分後には同じ事を繰り返します。

 息子がまだ小さい時、初めて息子と2人でアメリカから日本の実家に帰省しました。大きなスーツケースとベビーカー、そして息子。出身が東京ではないので、乗り継ぎも合わせて24時間ぐらいの長旅です。空港でチケットを受け取ったり、パスポートを見せたりする時は両手が忙しくなります。そんな隙をみて、息子はダーっとダッシュで空港の中を遠くまで走って行ってしまいました。私は「またか…」という思いで、荷物もカウンターのお姉さんもそっちのけでコントのように息子を追いかけて走ります。そういう出来事を日常的に繰り返してきたのです。

画像1

 4歳頃になると、アメリカではpreKと呼ばれる公立の幼稚園のようなものが始まります。その頃から担任の先生からの電話や呼び出しが定期的にありました。まだ幼いので可愛げのあるイタズラなのですが…。4歳の時は、濡らしたトイレットペーパーをトイレの窓ガラスに投げた、お尻を見せた、友達にズボンを下ろしてと言われて下ろした、友達の身体にこちょこちょし過ぎる、など。
 アメリカでは、身体や性に関するイタズラは4歳であろうと絶対に許されません。一回目はイエローカードのような注意、そして同じ事を繰り返すと校長先生に呼ばれ、最終的には転校せざるおえなくなったりします。「子供だからしょうがない」は通用しないのです。

 そんなやんちゃな息子に弟ができ、「お兄ちゃん」になりました。本人の中で何かが変わったのか、担任の先生からの呼び出しは減りました。それでもその歳、その歳でまだまだ問題が沢山あります。着て行ったジャケット、シャツ、帽子、手袋、マフラー、水着、タオル、が無くなるのは日常茶飯事。時々あるのが、作って持たせたお弁当を食べるのを忘れて、そのまま忘れて帰る!このお弁当に関しては、私には全く理解できません…。私はいつもご飯の事を考えてるからですが。
 私の子どもの頃は、その日のおやつの事を考えながら学校の時間を過ごしていました。またにおやつがミスタードーナツだった時は、楽しみ過ぎて、もう学校の勉強どころではありませんでした。だからお弁当を食べるのを忘れるというのが、私には理解できないのです。

 息子から聞くところによると、お弁当を持参した人は、自分のお弁当を持って食堂へ行き、ランチタイムに入るそうです。しかし、あまりに昼休憩が楽しみでお弁当を持って降りるのを忘れてしまった生徒は、強制的にスクールランチ(給食)を食べることになるのです。意味不明なルールですが、忘れたお弁当を教室に取りに戻ってはいけないそうなのです。
 下校の時も同じルール。教室に忘れたものは一度下校エリアまで降りた生徒は取りに戻ってはいけません。なので、うちの子のように忘れっぽい子は、もう凄まじい数の忘れ物のオンパレードになるわけです。この忘れ物の量は他の子でも普通なのか?うちの子だけなのか?私はいつも疑問でした。

 ところがある冬の下校時に、息子の友達が一人、半袖で迎えを待っていました。その子とその父親とのやり取りを聞いていて「あ〜、うちだけじゃないんだ。」とどこか安心したのを覚えています。その子はその数日後にもリュックサックを持たずに父親を待っていました。そして、迎えにきた父親と又同じやり取りをしていたのです。

父「ジャケットはどうした?」
息子「わからない。」

別の日、

父「カバンはどうした?」
息子「どこに行ったかわからない。」

画像2

 育児に限らず人間関係全般に言える事ですが、相手との関係性がうまく行かなくなる時って、だいたい相手に何かを求め過ぎている時なんですよね。人ってそもそもそう簡単に変われるものじゃないのに、変わってほしいと願ってしまう。だから私も育児に関しては、理解不能なことばかりの日々です。でも、それはそれとして受け入れて、出来るだけ肯定するように心がけて息子と付き合って行きたいと思っています。


MoMo


よろしければサポートお願いします。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせて頂きます。ありがとうございます。