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仮面をつけたまま…

昨日は舞い上がってしまった。
5年ぶりに話せたからだ。

何回かチャンスはあったのに
私は拒否される事を恐れ過ぎて
目を合わす事さえ 
出来なくなっていた。
近くに感じているのに
物理的には現実的には
まるで接点が無くて。

それが最近急に接点が出来た。

私は昨日出会えるなんて
思わなくて
ましてや話せるなんて
思わなくて。

私は体調が少し悪くて
そこへ行くかも悩んでいて
それでも子どもの事だから
行かなくては、と思い
適当な格好で化粧も髪型も適当で
出かけた。

知らない人ばかりで
少し気後れするものの
子どもの為に来ているだけなのだから
別に知らない人と仲良くする必要もないからと
ぼーーっと、受付で立っていた。

そこへ、突然あの人が現れたものだから
私は心臓がバクバクした。
今にも走って行って話しかけたい衝動を
必死で抑えた。
必死で抑えて知らないフリをした。
でも、もうお別れだから
神様がチャンスをくれたのかも、と考え直し
話しかけてみた。

そして
案の定あの人は
素っ気なくて話しかけるな的な空気を
醸し出していた。
笑ってはいたけれど。

私は心が折れそうだったけど
最後かもしれないからと
自分に言いきかせ
また暫くして話しかけた。

勿論子どもの事で
聞きたい事を聞いただけで
個人的な話はしていない。
それでも5年ぶりに
話せた事は、私にとっては
奇跡だった。

体調悪くても行って良かった。
子どもの事も少し不安が拭えた。
前に進めそうだ。
必要な事は必要なタイミングで
訪れるのだなと思った。


終わった後、あの人はずっと他の人と
話していた。
とても綺麗な人だ。
勿論それも必要な事を話していただけ。
それはわかっているのに
すごく私は疎外感、孤独感に
苛まれた。

思いがけず会えたこと
話せたこと、それだけで十分なのに。

でもでも
やっぱり仮面をつけてしか
繋がれない事が
悲しいのかな。

本当はね…

仮面なんて、つけたくないよ。
仮面をとって欲しいんだよ。

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