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双子座の君。人生の転機。

2015年秋。
前回の続きです。

よく当たると評判のA先生。
後に私の師匠となる方。

所謂ズバッと系の先生。

娘の事が気になっていたので
行ってみようと思った。
上の娘はその頃は
もうあまり荒れてはいなかった。
でも、これからどうしたら良いかは
相変わらずわからなくて
公的な施設に相談もしていたが
まだまだLGBTへの理解もなく
知識もなく、進展はなかった。
なので違う視点が欲しくて
占いに行こう、となった。


行って良かったと思う。
A先生は噂通りズバッと言ってくれるし
サバサバしていて、話しやすい。
その上、変な価値観を押し付けたりも
しない。しっかり話も聞いてくれる。

私は、聞くつもりもなかった
ふたご座のあの人の事を
きいてみようと思った。
このA先生なら偏見なく
聞いてくれそうだし
本当の事をズバッと言ってくれると
思ったからだ。


正直
もう楽しいだけのドキドキの時期は
過ぎて苦しみの方が大きくなっていた。

なんとかあの人と話したい。
あの人に触れたい。


でも何一つ叶わず
もう苦しいだけなので
諦めたい。

はっきり言ってもらって
諦めよう! 

そんな気持ちできいてみたんだけど…

結果は意外なもので。

嫌われてはいないようだった…。
優しい人だと思われているようだった。


そりゃ占いを丸ごと信じるのは
危険だけど。


でも
それにしても嬉しい…


意外な結果で私は 
すっかり諦める事を
諦めてしまった。


私占い師になる!


それから私は
いつしか占い師になりたいと
思っていた。
悩んでいる人の話を聴いて
心の耳で聴いて、共感して
そして前に進む、お手伝いがしたい!と
A先生を見て思ったのだ。

A先生によると占い師には
向いているようだった。
A先生からお墨付きを頂き
A先生から占いを習う事に。

でもこのA先生。
今思えば
凄い先生。

ホームページどころか
SNSも全くやらないし
顔出しもしない。

それなのに
口コミだけで毎日忙しくされてる。

占いを習いたいと言っても
押し付けもしないし
習いたい?じゃあ来る?みたいな。

教えてくださる価格も、かなり激安。


元々無償では占いとかやってたし
ベースはあったんだけど
長い間やってなかったし
お金をいただいて占うのだから、と
猛勉強した。

あの人の事考えるのは
少しましになってたかな。

何かに集中するのは
とても大事。

あの人ばかりに執着しては
ダメだもの。



***

もし今死んでも後悔しない?




そして
その頃、なんとなく友達と
乳がん検診に行った。

なんか痛そうだな…と
ずっと敬遠してたけど。


初めての乳がん検診。
確かに痛い。

でも、思ってたよりは
全然大丈夫。

これ位なら
みんな受けた方が良いと思う。
なんか情報もマチマチだけど
痛そう!と思って敬遠するのは  
やめた方が良いと思う。


マンモグラフィが終わり
診察室へ。

先生が
「この1センチのしこりは
 いつからありました?」

え?しこり?知らない…

これまた意外な結果で
かなり動揺した。

なんとなく行った検診で
まさかのしこり発見…


私は最悪の事しか
浮かばなかった。

細胞をとり調べてもらい
はっきりと結果が出るのは
まだ先だ。

でも
最悪の事しか浮かばなくて
帰り道の車で涙が止まらなかった。

まだまだ
死ぬわけには行かない。

でもこわい。
こわくて仕方なかった。

その時は12月。
師走の風は私には特別に
冷たく感じた。

***

検査の結果



2016年1月


ちょうど年末年始で
検査の結果がわかるのは
年明けだった。

その年の正月は
本当にずっとずっと
頭から検査の結果が良性なのか
違うのか、それが離れなかった。
生きた心地がしなかった。
かなりナーバスになっていた。

今はネットがあるから
あらゆる情報が飛び交う。
暗い情報ばかりに引っ張られた。
苦しかった。
そして長かった。


私は自分を責めていた。
私が悪いんだ。
私が結婚してるのに
他の男性を好きになるから。
そんな事をするから
バチが当たるんだ、と。



いよいよ結果の日。
夫が心配してついてきてくれた。
有難かった。
仮面夫婦になりつつあったけど
それでも20年近く連れ添った夫。
心配してくれている。


結果は 
良性だった。乳腺の塊?みたいなものだった。

良かった。
診察室で思わず泣いてしまった。


でも
その後、良性にしては
形が気になるとかで
もう一度MRI検査になった。
この時も苦しかったけど
この検査でも良性だった。

今、経過観察だけは
続けている。

***

後悔はしたくないの。

この事があってから
死ぬかもしれないと思ってから
私は後悔だけはしたくないと
思って生きてきた。

それが正しいのか
間違っているのかは
わからないけれど。


後に夫も言っていた。
この事があってから
私が変わっていったと。



私は、占い師になり
ますますスピリチュアルにハマり
ヒーリングやらチャネリング
いろいろ学び出した。

仕事はぼちぼちだったけど
楽しかったし
なんか無敵になった気さえしていた。

私楽しんで生きたい。
後悔したくない。
人の事なんか気にしない。


私は元々人目が気になり過ぎ
ノイローゼになった事もある。
繊細過ぎて、自分は後回しで
人に尽くして、それで自分の価値を
保っていた。

そんな私が
自分を生きようと目覚めたのが
この頃。



ツインレイというものを
知ったのもこの頃。

***

☆久しぶりの会話


2016年4月

自分のサロンがオープンした。
初めての名刺。
これは最初にあの人に渡したいと
思った。

とても良いタイミングで
久しぶりに、かなり久しぶりに
コンビニで出会った。

今しかない!

他の人の目も気になったけど
本当に今しかないと 思ったから。
一歩踏み出して、話しかけた。

久しぶりに見るキラキラした笑顔。
あぁ、この笑顔が好きなんだ…

無事名刺を渡した。


あやしいだろうな、私。

でもあの人には、わかるはず。

あの人のおかげで
私は自分の使命に気付いたのだから。

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