ユニクロのピンクの靴下
実家に息子を預け、車でユニクロに向かう。
最近は暑くなったかと思えば寒い日もあり、娘のカーディガンと息子の夏服を買いに行く。
そんな何気ないただのお買い物。
でも、思いがけず、ぼくにとっては忘れられない特別な買い物になった。
娘が生まれてからは、ついつい色んな服を買ってしまう。ちょっと見ていくだけと思っていても、これもかわいい、これも似合うんちゃう?と気づいたらレジのお姉さんに商品を渡している。
どうしてもこの服がほしい、と思って値札を見ると、自分の全身コーデの金額を超えてくることがある。子ども服って恐ろしい。
そんな感じでこれまで娘の服はママパパが娘に似合いそうなもの、これを着たら絶対可愛い!というものを用意して着せてきた。
子ども服のお店に連れていってもあんまり興味もなさそうなので、2歳になった今でも今日はこの服ね、とママパパが準備したものを着てくれる。
ところが、今日の娘はちょっと様子が違う。
いつもユニクロに行ってもパパから逃げて追いかけっこをしているだけなのに、スタスタと子ども服のエリアに向かっていく。
子ども服のエリアを一通りぐるぐると見渡した後、子ども用靴下の前をいったりきたり。
少し離れたところで見ていると、娘がピタッと止まり、動かなくなる。
どうしたんだろうと思いながら待っていると、「かぁいい」「かぁいい」と言いながらピンクのウサギの靴下を手に取った。
最近言えるようになった「可愛い」を連呼しながら、嬉しそうにピンクの靴下を抱えている。
娘が、自分の好きだと思えるものに出会えた瞬間。
大袈裟かもしれないけど、赤ちゃんから成長して、娘が意思を持ってこれがいいと主張していることに、なんだか泣きそうになった。
家に帰ると早速袋からピンクの靴下を履こうとしている。
まだ自分では上手に履くことはできなから、サポートして両足にウサギちゃん。
「かぁいい!かぁいい!」と嬉しそうに足を見せてくる。
どうか、自分の可愛いと思うもの、いいと思う気持ちそのものを大切に育んでほしいなぁと思いながら「めっちゃ可愛いね!」とハグをする。
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