こじらせてるよ、コジコちゃん(毒吐き注意)【バナーヌのエッセイ#10】
飲みに行くと様々な人と出会う。
それが面白いので、大してお酒は飲まないのだが、夜な夜な飲みに出かけてしまう。
つい先日、行きつけの居酒屋のカウンターでの話。
そこには何度か会ったことのある20代男子(イケメン)と同年代くらいであろう女子2人がいた。私の横には女子2人で、一番遠いところに男子が座っていた。そこは気軽にお客さん同士が話す居酒屋なので、自然と会話が始まる。
どうやらイケメンの隣に座っていた女子は、最近できた彼女だそう。付き合いたてなので2人からの幸せオーラがダダ漏れで、食事をする前にお腹いっぱい。顔がにやけまくっていた。この惚気た感じがいつまで続くのやらと心の中で思っていたことは内緒。
そして、私の横に座っていたもう一人の女子は、最近そこに来るようになったそうで、そのカップルとも初対面だった。その子は最近、港区へ引っ越してきたそうで、20代後半。見た目は派手さもなく、どこにでもいそうな物静かそうな雰囲気をしており、彼氏を探しているようだが、今はいないそう。だが、口を開くとなかなかのこじらせようだった。
※その子を以下「コジコ」と呼ぶ
コジコはジャニーズ(この呼び方が正しいかは不明)が大好きで、推しの子のライブはもちろん行くし、テレビも全部チェックする徹底ぶり。現実での理想もそのジャニーズの子だと。なかなか現実の世界で、しかも芸能界とは遠い世界で働いていると早々ジャニーズのような男子に出会う機会はないだろうと突っ込みたかったが、止めておいた。
理想がジャニーズという発言をしていても、しっかりと堅実に彼氏やパートナーがいる子はいっぱいいる。そういう子達は、理想と現実にうまく折り合いをつけているというか、現実で出会うその人の良いところを理解できる能力があるのだと思っている。
だが、コジコと話をしていると、理想と現実の区別がついていないのではと思うようなことが…。
例えば、マスターが気を遣って、
「じゃぁ俺はコジコの推しの子に似てるし(全然似てない)、今度遊びに行くか!」とでも言おうものなら、
「は?似てないし。誰がマスターなんかと行くんですか!」と赤ら顔で反論する。
ここは飲み屋だよ、冗談に決まってるじゃない。軽く流せば会話も弾むんだよと思いながらも、やり取りを見守っていた。このやり取りひとつだけを見ても、コジコは「男慣れ」していなくて、恋愛経験が少ないんだろうなと思った。
その後、常連さん同士、仲良くなる意味も含め、男子がコジコの名前を呼び捨てで呼んだ。別に彼女も何も反応していないのに、コジコはいきなり
「え、え。待って!いきなり呼び捨てで私を呼ぶなんてやばくないですか?彼女が横にいるのに…」
うん?何と言った?
呼び捨てだけで、まるで私が口説かれてますという解釈をどうすればできるのか甚だ謎だった。
そこにいた誰もが面倒になったのか、みんなそこはスルー。コジコ一人だけが盛り上がっていた。この時点でコジコと話すのはしんどくなり、極力関わらないようにした。賛否両論あれど、プライベートな場では少しでも違和感のある人とは距離を置いてしまう私。それをすることでストレスフリーで楽しめる。
そうこうしていると、終電の関係で彼女だけが帰って行った。コジコはがっつりその男子に体ごと向きを変え、甘えるように夢中に話していた。
おいおい、もう「恋」しちゃったんかい?と思うような雰囲気。
なかなか、こじらせてんなぁ…
彼女ができて喜んでる男子に対して、その眼差しはダメ!
ましてや彼氏が欲しいんなら、そこを攻めるより違う層を攻めろ!
そして、理想だけを追いかけられるようなイイ女になれているのか、自問してほしい。(←これに関しては私も肝に銘じます…)
なんか今日は毒を吐いちゃったな。しかも私の思い込み満載かもしれないが、たまにはこんな記事も許してください。
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