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貧困を打破する技術がない
ザンビアのリビングストンからルサカにバスで10時間かけて向かう。
30分くらい走ると、停留所なのか10分くらい停車していた。
バスが止まると、簡易的な建物から人がぞろぞろと寄ってきてカゴに何かを入れて売っていた。
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見ると売っているのはトマト、バナナなどの野菜、果物で第一次産業と言われるもので商売をしていた。
すぐに、この旅中、いろんな国で出会った人に
「日本は仕事があっていいよね」
とよく言われていたことを思い出した。
彼女たちはこういうことでしかお金を作り出すことができないんだ。
仕事がないから、無理にでもお金を生もうとして庭や近くで取れたものを人の集まる停留所で売る。
これは彼女たちにとってのビジネスなんだと思った。
このアフリカ旅中、そういえば物売りたちが
「これを買うことは私たちの家族を救うのと同じだ。」
「ビジネスだと思ってこれを買ってくれ」
とやたら言ってきた。
実際、私はタンザニアで打ち解けた人の
家庭のことを考えて観光客向けの価格だったが惜しまずにお金を出した。
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でもこの人たちに1番必要なのは今、お金を得ることではなく、
継続的にお金を得続けるビジネス力。
この光景を見た時に私は、
技術を持たない人に貧困の状態は改善できない
とショックを受けた。
私は国際協力に以前から興味を持っていて、
「救いたいという気持ちがあればどうにかなる!」
「現地の人と遊んで彼らが笑顔になってくれるだけでいい!」
と本気で思っていたけれど、
彼らが求めているものは笑顔と元気、そんなものではない。
毎日に笑顔が必要なのは確かだけど、
そんな軽い気持ちでいれるのは
アフリカの現状を知れてない、かつ 自分が生活に余裕があるからだ。
無責任な考えを持っていたことを悔やんだ。
私は彼らになにも与えることができない。
ずっと国際協力に興味を持ってきて、それに気づくのが今なのか、と思った。
自分もどこかで、「貧困をなくしたいけれど、技術を自分は持っていない。」というジレンマに気づいてはいたけれど、
それを目の当たりにして現実をつきつけられてしまった、という方がきっと正しい。
停留所には決まって物売りがいた。
今日もアフリカの各地でバスが止まる場所で
人がたむろしているのだろう。
アフリカで後悔をしてるのに帰国して3ヶ月たってから、なにも技術面で得ていない自分だなぁと思いながらノート書いてる
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