インタビュー記事を作る その2

インタビュー音源の文字起こしはライターの悩みどころ。
私の場合、1時間のインタビューで3時間ぐらいかかります。
細かいところまで念入りに音声起こしすると、1日中かかることも。

一時期、iPadで音声を聴きながら、PCにはマイクを繋ぎ、Google Documentの音声入力を使って、聴いたことをそっくりそのまま話して文字起こししてました。・・・が、専門用語が正しく入力できない。数秒巻き戻して聴きたいのにうまくいかない。
PCのフリーソフト「KeyPlayer」を使えば、キーをちょっと打つだけで5秒ずつ戻したり進めたりできるのになあって、結局従来どおり聴きながらじっくり文字を打つやり方に戻って、毎回時間がかかってしまいます。

そんな中知った「アマゾン ウェブ サービス」の中の「amazon transcribe」https://aws.amazon.com/jp/?nc2=h_lg

このサービスを利用すると、かなり音声認識の精度が良くて、自動で文字起こしを出力してくれて、ちょっと手直しするだけで済むという評判。

夢のような話!技術の進歩はすごい!
さっそく登録してみたのですが、料金はほとんどかからないとはいえ英語・日本語混在のサイト、開発者向けの難しい画面、アカウント登録も英語。
「頑張って導入しなくては!」とネットで色々な先達のブログ記事を読みながら3時間ほど悪戦苦闘。正しく設定しているはずがなかなか解消しないエラー。単に新しいタブを開いていたため、設定が更新されていなかっただけと判明。
そして、やっと出力された文字起こし結果をみてガッカリ。その一部をご紹介。

「ここ で も あり まし た し ま ここ でも 高月 やっぱり 連れ て やる ん です けど まあ そう か な と か じゃあ メンバー が 入れ て 昔 この かしら そう だ を 始め た の は 何 歳? ぐらい だっ た ん です か」

講演のように一人の話す音声ならいいんだろうけど、私の場合はものすごく相槌も打つから、相手との声が重なりまくりなんだろうな~。
結局は、インタビューの時の空気感、自分の感情を追体験しながら、「いい話だったな~」「この気持ちが多くの方にも伝わるように編集したいな」「お会いできて良かったなあ」などと思いながらじっくり文字起こしして編集するのが一番自分らしい!と思うようになりました。


そんな東京でのインタビュー、最近3本公開しました。
2月は東京でのインタビュー記事さらに編集進めて、全部公開します!


★原朋直インタビュー
洗足学園音楽大学にお邪魔して、ジャズトランぺッターの原朋直さんのお話を伺った濃いインタビュー。
この音大のジャズコースではどんなことを学ぶのか?というお話。
原さんの最近の音楽活動や深く関わっていらっしゃるジャズフェスティバル「Jazz EMP」のお話。
原さんの大学時代のお話。
憧れの音大で憧れの原さんにお会いでき、素晴らしいお話をたくさん伺えて、貴重な体験でした。
http://www.cheerup777.com/hara2020.html


★竹中俊二インタビュー
ギタリストとして、サウンドプロデューサーとしてパワフルな活躍をされている竹中俊二さん。
Live前のご多忙なお時間を割いていただき、竹中さんの音楽人生をじっくりお伺いした記事。
私自身がドラムを習っていることも踏まえて、楽器の上達やバンド活動に苦戦している人たちへのアドバイスもお願いしたところ、「ああ、本当にそうだなあ」と腑に落ちることを伺い、自分も音楽活動頑張ろうって思わされました。
http://www.cheerup777.com/takenaka2020.html


★土門秀明『Live in 蕎麦屋』インタビュー
三鷹の十割蕎麦のお店「や乃屋」さんでギターBGM演奏をされている土門さん。
その様子を収録したアルバムの世界を実体験するために、や乃屋さんでインタビューを敢行。
ロンドンの地下鉄で長年演奏されていたお話はもっと詳しく知りたくて、あとで土門さんのご著書「地下鉄のギタリスト」を夢中で読みました。俳優の安田顕さんと雑誌対談されたお話とか、土門さんの人生観など、いいお話ばかりなのでこちらもぜひお読み頂きたいです。
http://www.cheerup777.com/domon.html

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