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娘が感じている”弟の難聴”

こんにちは!障害児ママのためのキャリアカウンセラーあまだゆみです。

皆さん、四連休はいかがお過ごしでしたか?
我が家は、半年以上会えていなかった親戚と、コロナを気にしながらも楽しく過ごすことができました。
もう少しで1歳になる甥っ子がかわいくて、みんなのアイドルでした!

そんないとことの対面を楽しみにしていた、5歳の娘。キャッキャと遊んでいる最中、ふと義妹に向かってこんなことを言いました。
「いとこくん、お耳大きいね!弟くんはね、小さいんだよ」

家に帰ってきたあとも、
「いとこくん、お耳大きかったね。補聴器も、いらないみたいだった」
と言っていました。

今まであまり聞かれなかったのに

娘が息子のお耳のことに触れたのは、実は数回しかありません。

息子が生まれて間もない頃、「お耳、痛いの?」と聞いてきたことがありました。息子は小耳症なので、自分の耳とは違う形であることに気づき、痛いのかどうか心配になったようでした。
「ううん、痛くないよ。大丈夫だよ」と伝えたらホッとしたようで、それ以上何も聞かれることはありませんでした。

また、初めて補聴器を付けて帰ってきた日に、「これ、なぁに?」と聞かれました。
「これは補聴器っていうんだよ。弟くんはお耳が聞こえにくいから、この機械が助けてくれるんだよ。パパやママがメガネをかけているのと同じだよ」と説明したら、「そっか!」と納得して、またそれ以上聞かれることはありませんでした。

私たち夫婦としても、息子の難聴や補聴器のことを、幼い娘にあえて説明するのではなく、娘が疑問に感じた時に丁寧に答えるのが良いと思ってきました。
そのため、説明する機会は多くなかったと思います。

でも、娘なりにきちんと理解してくれていますし、「そっか」と適応する子どもの力ってすごいな、と感心させられます。
保育園のお友達に尋ねられた時には、「これはね、”ほちょうき”っていうんだよ」と答えたり。(尋ねたお友達も「ふーん、そうなんだ!赤ちゃんかわいいねー」と、これまた即適応している姿を見て、感心感動)
まだ赤ちゃんだった息子が補聴器を外してしまった時に、「ママ、弟くんが補聴器とっちゃった!聞こえないから着けてあげて!」と教えてくれたり。
とても良きお姉さんぶりを発揮してくれています。

普段あまり息子のお耳の形や難聴について触れない娘が、いとこのお耳を気にしていた。
ちょっと驚いた出来事でした。

娘はどう受け止めてるんだろう

娘にとって、息子が補聴器をしているのは当たり前になっていると思いますし、それに対して良いも悪いもなく、ごく自然に受け止めているように見えます。

でも今回のことで、心のどこかに、気がかりな思いがあるのかもしれない、と感じました。

息子が生まれた時、娘は2歳半。
パパと一緒に出産に立ち会ってくれ、陣痛に叫ぶ私を見て「ママがかわいそう」と心配して泣いてくれた優しい子です。
息子が産まれてすぐに小耳症と難聴がわかり、私たち親が戸惑っている姿も見ています。もちろん、なるべく見せないようにしてきましたが、感受性の強い子なので、いろいろ感じていたと思います。
メガネがファッションアイテムの一つとなった今、周囲でメガネをかけている人と補聴器をしている人の数の違いなどにも、気づいているのかもしれません。
親が知らない娘のコミュニティ・世界の中で、思うことがあったのかもしれません。

いろんな経験から出た言葉だったんだろうな、と思いました。

ちなみに、今回の娘の発言に対して、「うん、そうだね。補聴器がいる人も、いらない人もいるからね」
と応えたところ、
「うん、そうだよねー」
と返ってきました。

将来起こるかもしれないこと

今のところはこんな風に受け止めている娘ですが、小学生になったら、思春期になったら、また感じ方が変わるかもしれません。

なぜ、聞こえにくいの?
補聴器の仕組みってどうなってるの?
療育ってどんなことしてるの?
そんな質問が来るかもしれません。

もしかしたら、もっと残酷で直接的な質問もあるかもしれない、と思っています。
療育センターでも、思春期を迎えたきょうだいとの接し方は、大きなテーマとして扱われています。

どんな質問であろうと、ありのままを隠さずに答えたいですし、娘がその時感じたこと・これまで感じてきたことを、そのまま受け止めてあげたい。
親として、娘にどんな言葉をかけてあげられるか。揺るぎない信念を持って対話できるか。

なんだか、ものすごく親の器量が試されるんだろうなーと思います(笑)
自分の内面とじっくり向き合って、少しずつ足元を固めていけたらなぁと思います。

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