コケにされる国際司法裁判所
ロシアのプーチン大統領をモンゴルが逮捕していないと言って大騒ぎしているね。
それは当たり前だよ。モンゴルが逮捕なんかしたら、ロシアと戦争になるじゃないか。そんなの勝てるわけないからね。
大体、国際司法裁判所と言うのも、本当に公平な正義かどうかはわからないよ。そもそもアメリカは加盟していないんだからね。
それからイスラエルのネタニヤフ首相の逮捕状も、まだ出してないからね。プーチンに出してネタニヤフに出さないと言うのもやっぱりダブルスタンダードだよね。
しかも国際司法裁判所は、アメリカに金融制裁されたら、職員の給料が払えなくなって、閉鎖されるしかないと言うじゃないか。
そもそも、プーチン大統領が、こんな大胆なことをできるのは、自分たちのほうに正義があるからだと思っているんじゃないかな。
その正義とは結局、ロシア正教から来る正義だと思うよ。
このロシア正教と言うのは、プロテスタントとかカソリックとかは全然違うんだよ。
どう違うかと言うと、古代ギリシャの思想がいまだに残っているんだ。
それはロゴスとコスモスと言う考えだよ。
ロゴスというのは真理なんだけれども、それはいろんなところに散らばっているんだよ。その散らばった状態がコスモスなんだよ。
そしてソクラテスとかプラトンみたいなギリシャ哲学の哲学者にもロゴスは宿っているし、またイエスキリストにも宿っているという考えなんだよ。
だからギリシャ正教と言うのは、自分たちと全然違うバックグラウンドを持った人たちを迫害したりはしないわけだよ。
ところがプロテスタントというのは、結局のところ、競争を通じて1つだけ真理が生き残って、それが全てを支配するというような絶対主義的な考えを持っているんだよ。
だから民主主義が正義であって、民主主義以外の政治形態は悪だと言うことになってしまうんだよね。
だからプーチンさんみたいなちょっと独裁者の気のある人には、すぐに逮捕状が出たりするわけだよ。
だけど、今は世界が変革期だから、プロテスタント型の正義だけが正義じゃないということがだんだんわかってきているわけだと思うよ。
だから日本も、アメリカと仲良くするのはいいけれども、戦後民主主義みたいにそれ一辺倒では、国際社会の現実についていけなくなるという事は、そろそろ気がつかないといけないね。