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またたび日記8「オトモアイルー」

 最近MH3rd(モンスターハンター3rd)にはまっている。まあ、就活中の息抜きだ。ハンマーをもともと使っていたが、今回は趣向を変えてランスを使っている。突進とカウンターが気持ちいい。昨日ジンオウガを倒した。
今述べたことは分からない人は分からないままで構わない。本編とは全く関係ない。

では、そもそもMH3rdが分からない人のために説明するとMH3rdとはPSP(プレイステーションポータブル)で発売された狩猟ゲームのことである。MHシリーズの第6弾だ(3rdなのに第6弾とはいかに! 検索推奨!)。ハンターとなったプレイヤーがモンスターという巨大な竜や獣などの怪物と戦う。僕が中学生の頃大流行して、学校にまで持ち込んでプレイするものもいたほどだ。まあ、そういう連中は仲間の密告で摘発されていたのだけれど……

僕のうちにMH3rdがやってきたのは中学三年生の頃だ。うきうきで友人に対戦を申し込んだ僕だったけれどなんとその頃には3DSという新たなゲーム機器が登場し、皆そっちに夢中であった。僕はけっきょく誰とも通信を行うことなくソロプレイに甘んじた。

MH3rdは高校に入学してからやめてしまった。それからずっと部屋の隅で長らくオーパーツのように眠っていたのだけれど、ふいに思い出して先日発掘した。
そもそも起動できるか怪しかったが、あの手この手を尽くしなんとか起動し、現在は僕もソロぼっち狩猟ライフを満喫している。

今回僕が話したいのはMH3rdに出てくるオトモアイルーについてだ。
オトモアイルーとはハンターが狩猟をする際サポートしてくれる猫のことだ。

猫? そんな小動物を狩猟に連れて行くなんて君は何を考えているのかね! 動物の権利侵害だ!

怒鳴られる声が聞こえてきそうだが、ご安心を。オトモアイルーはとても強い。並みの人間など決して彼らには敵わないくらい。彼らは二足歩行で、人語を解し、その上人間が使うような武器まで使う。なんど彼らの攻撃のおかげで命拾いしたことか。

彼らは強いうえに、好戦的だ。
自分の何十倍はあろうかという竜に、全く臆せず向かっていく。僕が必死に逃げまどっている間彼らは竜の頭に棍棒を振るっているのだ。

オトモアイルーは本当に勇ましい猫たちである。しかし、実際に彼らが戦う姿を目にするといけない。どうしても頬が緩んでしまう。かわゆいのだ。
 どんなに果敢にモンスターに向かっていってもその足取りは、とことことこ、と小刻みでほほえましく、どんなに怒っていても「にゃう!」と鳴くだけだから真剣みがない。
 戦闘中だというのになごんでしまうのだ。

 言っておくが実際の猫の狩りはオトモアイルーのように可愛らしいものではない。うちの飼い猫のリンやレイなんてlkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkんんんんんんんんんんんkbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb
 リンちゃんやめなさい! マウスのコードを噛まないで! レイちゃんキーを連打しないで! ちょっとれいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんちゃん! だからキーを叩かないでってば! りんちゃん!? ちょ、ちょっとマウスを持っていかないでよ! フッー! フッー! じゃないって! ……駄目だ。完全に野生の目をしてらっしゃる。

……異常が我が家の猫たちの狩猟っぷりである。オトモアイルーも形無しだ。

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