1月8日は、アンドレイ・ベールイの命日
1934年1月8日に、アンドレイ・ベールイが亡くなりました。
アンドレイ・ベールイときいて、
「誰?」と思う人が多いと思います。
私も知りませんでした。
しかし、毎月第3週(15日がある1週間)に行われている無料博物館週間にアンドレイ・ベールイの家博物館があり、出かけました。
無料なので、よく分からない人の博物館に行っても損をすることはありません。むしろ、知らなかったことを無料で気軽に知ることができるので、無料博物館週間という制度は本当にいいです。
それで、9月にアンドレイ・ベールイの家博物館へ行ってきました。
私が行ったときは、誰もいなくて、貸し切り状態で見ることができました。
アンドレイ・ベールイのことを全く知らないので、行く前にウキペディアを見ました。
小説家、詩人、評論家だそうです。
日本語に訳された本は、『銀の鳩』、『ペテルブルク』、『回帰』、『魂の遍歴』、『詩学の原理』などがあるようです。
1冊も読んだことがないので、次の帰国時に図書館で借りる本リストに入れました。
ブロークと三角関係にあったというのが印象に残り、博物館を見に行きました。
アルバート通りにあるアンドレイ・ベールイの博物館について、紹介します。
アンドレイ・ベールイの家博物館
この建物の3階に、アンドレイ・ベールイが生まれてから26歳まで住んだ家があります。
中に入ると、階段をのぼります。
1階には、ベールイの胸像があります。
階段の吹き抜け部分には、このようにいろいろ飾られています。
ここは、2階です。まだ階段をのぼります。ブロークの写真もあります。
ここにもいろいろぶら下がって、飾っています。
3階に着きました。博物館に入ってすぐの玄関の写真を撮り忘れました。そこには、荷物を入れるものなどが展示されていました。
元食堂にある常設展示
ここは、元は食堂でした。
このガラスケースの中は、ベールイの最後の写真と作品、文書、死亡記事、葬式のスケッチ、オシップ・マンデリシュタームの詩「1 月 10 日の朝」の原稿があります。
この部屋の電気はこんな感じです。
この部屋の圧倒的存在感は、壁に書かれている曲線。
「なんだろう?」と思って、近づきました。
『人生曲線』だそうです。
1899年から1906年の人生曲線が書いてあります。
敵について書いてあります。三角関係にあったブロークの名前もあります。
生涯の『人生曲線』です。
よく見ると、父親との関係であったり、音楽では、ショパンやベートーヴェンの影響を受けたり、作家のゴーゴリの影響を受けたり、劇場という単語もかいてあったりします。
ブロークと書いてあります。
私は、これらの『人生曲線』がすっかり気に入ってしまい、お土産売り場に『人生曲線』が売られていたら、買ってもいいなと思い、帰りにお土産売り場に行きました。しかし、お土産売り場に店員さんはいなくて、閉まっていました。
そのため、家に帰ってから、линии жизнь андрей белыйで検索しました。私が撮った写真よりもきれいなものがこちらにあるので、気になる方はご覧ください。
客室
客室です。
詩人、作家、画家、作曲家などが訪れたようです。
ブローク、作曲家のタネーエフ、メトネルなど。
今では、コンサートが行われるスペースになっています。1月8日の命日も16時から無料のコンサートが予定されています。
子供部屋
アンドレイ・ベールイが幼少期を過ごした部屋です。
先ほど見たものを同じ幼少期の『人生曲線』の展示がここにもあります。
母親の部屋
息子のアンドレイ・ベールイに音楽、絵画、文学への関心をもたせた母、アレクサンドラ・ドミートリエブナ・ブガエワに関する展示です。
実際に住んでいた時は、両親の寝室でした。
窓と窓の間にも『人生曲線』があります。
父親の書斎
モスクワ大学の教授の父親の書斎です。
机の上です。
物理と数学の教授だったので、私には分からない、式が書いてあります。
この部屋にも『人生曲線』があります。
家具の彫刻が細かくて見事です。
アンドレイ・ベールイのお墓
アンドレイ・ベールイのお墓は、モスクワのノヴォデヴィチ墓地にあるようです。まだ、お墓参りに行ったことがないので、ノヴォデヴィチ墓地に行く機会があれば、その時にお墓参りをします。
2018年のサッカーのワールドカップを機に、ノヴォデヴィチ墓地は入場料がかかるようになってしまったため、気楽に行けなくなりました。日本から友達や知り合いが来て、ノヴォデヴィチ墓地に行きたいという人がいる時まで、行く予定はないので、次に行くのはいつになるかな?と思います。
アンドレイ・ベールイの家博物館のホームページ
ホームページはこちらです。
休館日 月・火
水・金・土・日 10時から18時まで(切符売り場は17時30分まで)
木 13時から21時まで(切符売り場は、20時30分まで)
入館料 250ルーブル
※第3週(15日のある1週間)の金曜日は、入館料が無料。
最寄りの地下鉄駅
最寄りの地下鉄駅は、スモレンスカヤ駅(3号線・青い地下鉄)です。
【1月8日の過去記事】
【1月8日の日めくりカレンダー】
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