【展覧会】木の窓枠
第3週(15日のある1週間)の日曜日は、オストロフスキーの家博物館が無料ということで、2022年9月に行ってきました。
もちろん、オストロフスキーの部屋も見てきましたが、同じ建物内で行われていた特別展が想像以上によかったので、そちらも紹介します。
階段の展示
出かける前にホームぺージを見たら、木造建築の窓の展覧会もあることが分かりました。
私は、木造建築の窓の写真を撮っている人を知っていますが、講演会は別の人だったし、私の知っている人の展示ではないなあと思って出かけました。
ところが、博物館についてすぐの階段の展示を見て、「あっ、木造建築の窓の写真は、私の知っている人だ。」と思いました。
階段に、次のような写真が展示されていました。
9月8日から10月16日までの特別展
私が知っている、イワンさんの展覧会でした。イワンさんとの出会いについては、最後に書きますね。
イワンさんは、木造建築の情報を訊くと、木の窓の写真を撮るために、ロシア連邦のあちこちへ出かけました。
現在、こういう木の枠の窓がなくなる危機にあることに気づいたからです。
19世紀のシューヤ?の木の窓です。
この華やかな木の装飾を作れる人も少なくなったし、普通の窓で家を建てたほうが安いため、新しい家にこういう木枠の窓を設置する人が少なくなっています。
窓の歴史についての年表展示もありました。
ロシア語の説明文をすべて読めるように写真を撮ってきたので、ロシア語が分かる方は、読んでみてください。
展覧会に行かなくても、内容が分かるように撮りました。
ロシア語が分からない方でも、気になった部分は、翻訳機能などを使って読んでみてください。
19世紀後半のシューヤ?の窓です。穴を除くと、映像を見ることができました。
木の窓枠の上の部分をくっつけて、鏡にしたものです。
時代は分かりませんが、イワノワ州のものです。
こういう木枠の家に私は憧れますが、職人が減っているし、ものすごく高いし、おそらく住むことはないと思います。しかし、夫の友達でこの木枠をつくることができる人がいます。
カラフルな色合いに、細かい彫刻は、本当に素敵です。
これも、窓枠の一部を使って鏡にしました。
見ているだけで、こういう木造の木枠に癒されます。
こちらも木枠の一部を使って鏡にしています。
19世紀終わりの、モスクワ州のズヴェニゴーラトにあった木枠の窓です。
左の物は、イワンさんが考えた、縮尺模型です。
イワンさんのホームページでは、お土産としてこの縮尺模型が売られています。
この特別展開催中は、オストロフスキーの家博物館の入り口のお土産コーナーでも売られていました。
自分で組み立てて色を塗るものです。
ホームページの写真を見ているとそれほど大きくないのかもと思っていましたが、実際に展示されているのを見たら、私が想像していた物よりも大きかったです。30㎝くらいの大きさです。
1893年のモスクワ州ズヴェニゴーラトの窓です。
左側は、縮尺模型です。
19世紀後半のニジニノヴゴロド州のゴロジェツの窓です。
左は、縮尺模型です。
1950年代から1970年代のイワノワ州のフルマーノフ市の窓です。
縮尺模型は、全部で6種類あります。
ヤロスラブリ州のロストフの窓からの模型です。
モスクワ州のハルノーヴァ村の窓からの模型です。
コストロマ州のスサニンスキー地区とスディスラフスキー地区の窓からの模型です。
トヴェリ州のカナコーヴァの窓からの模型です。
ニジニノヴゴロド州のパヴロワ市の窓からの模型です。
ブリヤード共和国のウラン・ウデの窓からの模型です。
なぜ、この写真家のことを知ったか?
2016年の結婚式の前に、夫が、窓のカレンダーがあるんだけど、日本へのお土産にどうかな?と相談されました。
「窓のカレンダー?」とピンと来なかった私ですが、「こんなカレンダーだよ」と写真が送られてきて、ロシアらしくていいなと思い、お願いしました。
「いくつ欲しい?」と訊かれ、とりあえず5冊頼みました。
それで、喜びそうな人にお土産として渡したら、想像をはるかに超えて、大喜びでした。
それが、次のカレンダーです。
2017年のカレンダーをよく見ていたら、もしや?と思い、あることに気づきました。
表紙には、2017年と書いてありますが、それを気にしなければ、2023年は、2017年と日付と曜日が同じです。
つまり、表紙を気にしなければ、中身は使えます。
まだ、在庫があって、定価より割引価格で現在は購入できるようです。
もちろん、2023年のカレンダーも予約販売で買うことができます。
夫がカレンダーを買ったことで、翌年もお土産に買うかどうかホームページを見ていました。
しかし、お土産に買わなくてもいいかなと思い、買いませんでした。
その次の年も、どんなカレンダーが出るかな?と見ましたが、渡す人もいないから買いませんでした。
そして、2019年の12月。唯一仲良くしている駐在員の奥さんが、「民芸品のイベントが無料であるけれども、行く?」と訊いてきたので、イベントに出かけてみました。
イベント会場では、日本人の駐在妻さんたちをたくさん見かけました。駐在員の奥さんたちは、お金があるから、ロシア連邦の民芸品コーナーをよく見ていました。
私は、高くて買えないものが多いので、見るだけで楽しんでいました。
初めてのイベントだったし、隅から隅まで見たいと思い、駐在妻さんがあまりいなくて、ロシア人が多いコーナーへ行ってみました。
そこに、イワンさんがいて、カレンダーやポスターなどを販売していました。
カレンダーを買ったことがあり、毎年買おうかどうしようかもホームページを見ていたので、窓の写真を撮ったイワンさんに会えてうれしかったです。
一緒に写真を撮り、夫の故郷の家も木造建築でこのような窓があるから、そんなことも話しました。夫の故郷へイワンさんは何度も行ったようで、そんなマイナーな町を日本人の口から聞くとは思わなかったようで、驚いていました。
一緒に行った駐在員の奥さんは、駐在妻仲間と行ったら、絶対に行かないような地元の人向けのコーナーに行けて、素敵なカレンダーに出会えてよかったと喜んでいました。
そんなわけで、イワンさんと知り合いました。
翌年は、パンデミックでこのイベントの開催が12月にできなかったり、時期がずれたりして、私も感染が心配で出かけることができませんでした。そのため、2019年のあのイベントは本当に良かったなあと思います。
イワンさんのホームページ
イワンさんのホームページはこちらです。
イワンさんが撮った膨大な数の窓の写真を見ることができます。
また、お土産なども見ることができます。
【11月14日の過去記事】
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