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with / after コロナ 2020年代の「まちだ」的 子育て&暮らし方イベントレポート

1月27日に「with/afterコロナ 2020年代の『まちだ』的子育て&暮らし方」と題し、オンラインイベントを開催しました。当日は23名の方が参加。そのうち、約7割が町田市内在住の方でした。
聞き手として「町田市地域活動サポートオフィス(※1)」事務局長の喜田亮子さんを迎え、CHC代表理事の宮本諭と、らぶふぁみ(※2)事務局代表の西行恵さんがトークセッションを展開。その後、小グループに分かれて感想など話し合いました。
当日交わされたトークセッションより、一部抜粋した内容をご紹介します。(※敬称略)


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●子育て世代から見た、町田で子育てする魅力と課題とは?


西行/駅周辺はお店がたくさんあり、ちょっと離れると緑が豊かな自然がたくさんあります。その両立が町田市の魅力。私が引っ越してきた10年前は、先輩ママ達が町田市立子どもセンターまあち建設のためのの署名活動をしていました。、そのおかげで当時より遊べる場が増えたりと子育て環境がよくなっていると感じます。一方で地形が長くて、保育園の待機児童の差や公園の数、交通の利便性などに地域の格差があるのかなと感じます。

宮本/学生時代から町田近辺に10年くらい住んでいましたが、公共交通が不便だったので、途中からオートバイ通学していました。戦車道路と呼ばれる尾根の桜並木を毎日のように走っていたことが思い出です。駅前など久しぶりに訪れるようになって子育て視点で見てもワクワクするような町になってきたと感じます。日本で一番人口密度が高い豊島区に住んでいますが、広さにゆとりがある町田の環境のよさに憧れます。コレクティブハウスは個々の住居だけで完結する暮らしではないので、駐車場を使ってバーベキューをするとか、広い共有スペースがある方が、チャンスが多くなると期待しています。


●コロナの影響はどうだったのでしょうか?


西行/「らぶ♡ふぁみ」第6号は南町田に遊びに行こうというテーマでしたが発行時点で休校が始まり、子どもたちが遊べる場、親が気晴らしに出かけられる場がなくなってしまったのが悲しいなと感じています。、しかし、コロナで活動が出来なくなり、立ち止まってみたことで、自分たちの活動を見直す時間がとれたことがよかったです。またオンラインの普及で自宅に居ながらセミナーに参加できるようになり、他の団体とも学び合える機会ができたのもよかったと思っています。

宮本/コモンミールを中止するハウスと、対策しながら続けているハウスがあり、ハウスごとに自分たちでルールをさぐりながら暮らしています。コロナ前は大人たちが自然発生的にコモンスペースに集まって雑談がはじまったり、飲み会などに発展することもありましたが、あまりありません。子どもたちは、マスクしながら映画をみたり、ニンテンドースイッチを楽しんだりしています。交流の機会ということでは「サイレント読書会」や、ZOOMでクリスマス会やったりもしました。最近では、コモンスペースをコワーキング代わりに使って仕事をしている人もいます。

喜田/ステイホームだと家族だけの関係になりがちでしたが、らぶふぁみもコレクティブハウスも他のファミリーとの関係性ができていたことで、コミュニティの力が発揮されたのではないでしょうか。


●これからの展望を聞かせてください。


西行/コロナ時代に生まれた赤ちゃんをもつファミリーとはまた考え方や子育ての課題が変わってきます。らぶふぁみも世代をつなぐためにきちんと組織作りを行っていきたい。また、あらためて人と人が会って話すことの大切さにも気付いたので、月に一回はイベントもやっていきたいなと思っています。特に在宅勤務でパパの参加や相談事が多くなっており、赤ちゃんのうちからパパが地域に出てきてくれると、子どもとのかかわりや地域とのかかわりも変わると思います。そういう点を考えてイベントを組み立てていきたいです。

宮本/これから町田で、らぶふぁみさんのような地域の団体と一緒に協働していけるのが楽しみです。コレクティブハウスは公的な施設と違って自分たちで運営しているため、自由度が高く、本当にいろいろなことができます。一家族ではできないことが、コレクティブハウスのコモンスペースを活用して、地域の人と一緒に何かやれるようになるといいと思います。今後もよろしくお願いします。

喜田/コレクティブハウスの共有スペースが地域にも開かれていくことに、可能性を感じます。そんな暮らし方があるという方向に人の考え方が変わっていけば、無理して施設を新しくつくる必要はないのかなとも感じます。


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ご参加くださった方は、子育て中の方以外にも、さまざま活動なさっている方も多く、子育てのこと以外にも、地域交流などの視点からもよかったと感想をいただきました。
コレクティブハウス本町田が地域の方々にも認知され、核となって繋がりが持てる場を作っていけるような、そんな未来がリアルに想像できる体験となりました。らぶふぁみ、地域活動サポートオフィス、参加者の皆さまに感謝いたします。
CHCでは、居住者の皆さんと協働し、これからも地域に開いたイベントを企画していく予定です。ご参加くださった方々のアンケートでも、いくつかテーマのアイデアもいただきました。
随時お知らせしていきますので、みなさまのご参加をお待ちしております!


(※1)町田市を拠点とした、まちの困りごとに取り組む担い手をサポートする組織で、発足2年目。団体の方向けの伴走型連続講座「まち”だ”づくりカレッジ」などを開催。


(※2)町田市に子育てに特化したフリーペーパーがないことに気付いた市内在住のママたち5名が集まり、2017年9月にフリーマガジン「らぶ♡ふぁみ」を創刊。地域の保育園に設置するなどのほか、企業からの応援もあり、現在約13,000部。町田に住むすべてのファミリーの生活やお出かけを楽しく便利にするために、子連れで行ける飲食店や授乳スポット、地域で活躍する人や団体など多彩な情報を毎号掲載。


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