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人と組織を伝えるメディア「Cha道」デザインの裏側

こんにちは!ピープル&ブランド本部 BX部のハヤマです。みなさんはChatworkのオウンドメディア「Cha道」をご存知でしょうか?

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「Cha道」は、Chatworkで働いている「人」や「組織」にフォーカスした情報を発信し、その「人」を通してChatworkに興味を持ってもらい、「こんな会社で働きたい!」と採用へつなげることを目的としたオウンドメディアです。

BX部は採用ブランディングの一貫として人事部と協力をしながら「Cha道」制作を担当し、2020年11月に公開しました。まだ運用してから1年未満ではありますが、すでに目的としていた「採用へつなげる」効果があらわれ、欠かせないコンテンツにまで成長しました。

今回は、そんな「Cha道」ができるまでの制作過程やこだわりなどデザインの裏側をご紹介します。


デザインコンセプトとデザインの制作過程

人は文字や言葉だけで何かを伝えるよりも、図や写真と一緒に伝える方が記憶に残りやすく理解しやすくなります(画像優位性効果)。
そのため、Cha道ではChatworkで働く「人」のことがより伝わるよう「人物写真」をメインにデザインしています。

サイトのデザインは「人物写真」が引き立つよう過剰な装飾は避け、文章を読むのに邪魔をしないデザインを意識して制作しました。制作中はAdobe XDのコメント機能を使って他のメンバーからのフィードバックをもらいブラッシュアップしていきました。

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【図】ワイヤーフレーム(2案):オウンドメディアに必要そうな要素をすべて盛り込み、ヘッダーメニューを設置し業種ごとに記事をフィルタできるように設計


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【左図】ラフデザイン:タグから業種をフィルタできるためヘッダーメニューを削除し、トップからは新着記事をみてもらうことに集中させ、メインビジュアルの人物写真が映えるように文字組みを変更


【右図】最終デザイン:メインビジュアルのインパクトを出すため横幅いっぱいに人物写真を配置し、人物写真が目立つようアクセントカラー(赤色)を最小限に抑える


ロゴマークの制作過程

Webサイトデザインと同時進行でロゴマーク制作もおこないました。
「Cha道」というタイトルにある「道」は、Chatworkがチャットツールのパイオニアであることの自負やこれからも新しいことに取り組み、道を切り開いて挑戦していく、という思いが込められています。

ロゴマークは、その「道」の部分をフィーチャーした5案を制作し、メンバーと相談しながら「未来へ前進する」というロゴコンセプトとタイトルの「道」が合っていて、デザイン的に扱いやすく見やすいA案を採用し、ブラッシュアップして最終的に現在のロゴマークになりました。

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【図】ロゴマーク5案


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【図】A案をブラッシュアップ


人物写真の選定基準

今回、「人物写真」をメインにデザインしているため、選定基準を明確にし、「人物写真」にもこだわり、その人の魅力を最大限引き出せるよう外部のカメラマンに依頼し、撮影をおこなっています。

そして、人物写真を撮影、選定する際は以下の3つを基準にしています。

・笑顔の写真をメインにする
・「個」を強調し、印象的にする
・遊び心やカジュアルな雰囲気を出す

基準の背景について、1つずつご紹介します。


笑顔の写真をメインにする

Chatworkらしさを出すためシリアスで堅苦しい写真ではなく、笑顔で余裕を感じさせるカットをメインに使っています。また、人柄の良さを伝えるために笑顔は効果的です。

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「個」を強調し、印象的にする

部署メンバーとの集合写真などのカットは使わず、インタビューを受ける人だけにフォーカスしたカットだけを使っています。そして、「個」を印象的にするため写真にはあえてノイズやオーバーレイ、ぼかし(ガウス)の加工をおこなっています。

これは、「採用サイト」で使っている人物写真も同様に加工を施しており、Cha道と採用サイトとで写真のトーンを合わせています。

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【図】写真を加工する前後の比較


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【図】採用サイト「Chatwork Recruiting Site」スクリーンショット


遊び心やカジュアルな雰囲気を出す

人物写真の中には愛犬と一緒だったり、自転車に乗っていたり、ヤギに餌をあげていたり…本人のイメージを壊さない範囲で遊び心を出したカットを使います。また、撮影時の服装も指定はせず、普段どおりの人柄が伝わる写真を撮るようにしています。

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人物写真の選定は全体的に親しみやすさを感じるものにしていますが、その理由として、インタビュー記事が挑戦的でちょっと攻めた内容になっているので、バランスをとるためにこのような選定基準を設けています。


Cha道の効果

今年は、昨年と比べて応募数が増加(昨対比141%)しています。これは、採用チャネルの拡張・強化、「採用サイト」のリニューアルなどもおこなっているため、純粋に「Cha道」だけの効果とはいえませんが、候補者様からは「『Cha道』を見てChatworkをより深く知れた」という声をよく耳にします。

また、エージェント経由で初めてChatworkを知った候補者様も「Cha道」を通じて「紹介されて初めて知った会社だけど、面白そう」と言っていただくことが多く、入社した方の9割以上が「Cha道」を読んでいることも、入社後のアンケートでわかりました。

そういった面からも、「Cha道」が採用の結果に寄与していると実感しています。


あとがき

Cha道は「人」や「組織」にフォーカスするという軸が初期段階から明確にあり、最初から最後までその軸をしっかり持ち続けて制作したことで、意図した通りの結果につなげることができたのではないかと思います。

今後も、さらにChatworkの「人」や「組織」が伝えられるオウンドメディアになるよう育てていきます!

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