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UX/UIデザイナーが大事だと感じた、プロジェクトにおけるコミュニケーションのこと

こんにちは!
ChatworkのUX/UIデザイナーかねこです。
今回はプロジェクトにおける他部署メンバーとのコミュニケーションの話を書きたいと思います。

UX/UIを担当する中で、デザイナーは他部署のメンバーとどういう風にコミュニケーションを取って進めているんだろう?と気になること、あると思います(私もみなさんがどうなのか気になります)。

わたしが感じていた課題

ChatworkではPM(プロダクトマネージャー)、PjM(プロジェクトマネージャー)、UX/UIデザイナー、エンジニアがアサインされ影響範囲に応じて時には10人を超える人数でプロジェクトに取り組んでいます。
(デザイナーも1人〜場合によってUX,UIとそれぞれアサインされています)

私はこれまでいくつかプロジェクトを担当していて、UIの案を考えるよりも前に疑問や難しさが理解できていたら、と思うことがありました。

例えば、複数検討した上で提案したけれど影響範囲が広がってしまうから難しいという結論に至ったり、技術的な懸念点まで考慮出来ていなかったりして考え直すこともしばしば。自分で考えて悩む時間も増えていました。

プロダクトデザイン部でフローを見直したことで以前に比べて改善できた部分も大きいですが、【モバイルアプリのプッシュ通知にメッセージ本文を表示する】という今年5月に行ったプロジェクトにおいて、コミュニケーションを多く取ることは個人で悩まずチームで解決することにつながるんだなと実感しました。そのことについて振り返りたいと思います。

どんなことをしていた?

結論としては以下のようなことをしていました。

  • PMと共に技術的な仕様の理解に努める

    • チャットやミーティングの中で、割と細かいところまで仕様の疑問点を解消する

  • 新しいアイデアを柔軟に取り入れていく

    • 困難なことはチームで解決策を話して決定する

書き出すと、なんだ当たり前じゃん…ということかもしれません。

知りたいと思う分、コミュニケーションの機会は増える

【モバイルアプリのプッシュ通知にメッセージ本文を表示する】という機能は、「ユーザーが通知を受け取っても内容を確認することが出来ず、すぐに返事すべきか判断できない」という課題を解決する機能改善です。

このプッシュ通知の機能はChatwork独自の記法とiOS / Android のOSに依存する部分とをそれぞれどのように表示させるのか、各仕様の影響が大きいものでした。

Chatworkのアプリでの表示とiPhone/Androidでの通知の仕様を見比べている画像
仕様の異なるメッセージの内容をどう通知に表示するか

解決策を考える前に、どんな要素があって何がどう表示できて何が表示できないのかまず理解しないことには…!という状態でした。

基本的なことかもしれないと思いながら質問することも多かったですが、分からないことを遠慮せず聞くことで理解も進み、コミュニケーションも増えてアイデアの発散がしやすい状態になっていたなと思います。

提供したいユーザー体験に向けてみんなでアイデアを取り入れていく

プロジェクトが始まって最初の頃は、どういう形(解決策)がいいかPMとデザイナーで検討して方向性を決めていきます。
が、その後チームで話を重ねる中で別のアイデアが出たり、エンジニアの方からプロトタイプで出来ることを提案してもらったり、一度FIX!としたこともより良い案が出たらチームで柔軟に取り入れていきました。

アイコン、タイトル、メッセージ本文に表示する内容の組み合わせのアイデアを発散する
アイコン、タイトル、本文の組み合わせから、理解しやすいものを探す

何度も意見をもらいながら、途中大きな変更もありましたが「ユーザーが通知を受け取っても内容を確認することが出来ず、すぐに返事すべきか判断できない」という課題に対して、より良い通知にしていくことが出来たと思います。

スケジュールへの影響は考えながらも、途中で案をアップデートしていく柔軟性は大切だなと感じたところです。

プロジェクトで設けていたコミュニケーションの場

どれぐらいの頻度でコミュニケーションを取っていたかというのはだいたい以下のような感じです。

  • 週に2回(火曜と木曜)30分ずつの定例

    • 担当チームごとに進捗を報告

      • PM / PjM / サーバーサイド / モバイルアプリ / デザイン

    • 今取り組んでいることのチーム間での連携やいつまでに決めてほしいなどスケジュール感の確認

    • 不測の事態があった場合の共有・影響の相談

  • 議題に応じたメンバーで適宜ミーティングを実施

  • 連絡の場所を複数設けず、一つのグループチャットで連絡する

どこが何をやってるか分からない…みたいな状況はなかったんじゃないかと思うのと、難しい問題が出てきても相談できる状態がありました。
そういう環境があるとデザイナーにとっても相談・提案・依頼がしやすかったです。

まとめ

今回のプロジェクトでは、以下のようなコミュニケーションを心がけました(再掲)。

  • PMと共に技術的な仕様の理解に努める

    • チャットやミーティングの中で、割と細かいところまで仕様の疑問点を解消する

  • 新しいアイデアを柔軟に取り入れていく

    • 困難なことはチームで解決策を話して決定する

コミュニケーションは大事大事と分かっていても、チャットとミーティングを使ってどう取るのが良いか難しいなと感じることはあります。

場合によって理解のために努めることの違いやミーティングの構成は異なると思いますが、領域と領域の間に歩み寄って一緒に取り組むことはこれからも大切にしたいなと思います。


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