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どうでもいい事は大切!

小説とエッセイの違いは、「どうでもいい事をいかに取り入れるか」という部分のような気がする。

エッセイでも感想文でも、何なら学部生レベルの小論文でも、だいたいは「事実+感想または考察」で文章は成り立っている。多分無意識的に、そんなふうに組み立てるだろう。
というのも、人の会話のほとんどは事実と感想に分けられるからだ。

ところが小説はそうではない。
ハンバーグの材料を捏ねようとした時の、自分の手のシワの数。
出かけようとした時に、ふと聞こえた鳥のさえずり。
本筋とは全然関係ない「どうでもいい描写」が、どうしても必要になる。それがなくても話はつながるけど、何か読み終わった後に物足りなさが残る気がする。

だから、私は今、猛烈に「どうでもいい事」をかき集めている最中なのだ。

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