見出し画像

私とアメリカ

私は、アメリカが好きだし嫌いだ。
…ああ、どうしても変な言い方になってしまうな。でも、「好きだし嫌い」が本音だと思う。

アメリカは野球の国でディズニーの国。カーペンターズもアメリカだ。自由を謳歌する国、豊かな大衆文化を持つ国、移民が活躍できる国。
そんな輸入されたアメリカ文化を、一日本人である私も享受している。我が家には、アメリカナイズされた「くまのプーさん」の黄色いぬいぐるみが何体もある。

しかし、手放しで無邪気にアメリカ好きになれるか、というと、そこに「はてなマーク」がつく。

アメリカは正義の国、と言われると、やはり「はてなマーク」だったりする。

昔、母からこんな話を聞いた事がある。
「若い外人の兵隊がチョコを配り、もらって帰った。すると、普段は子どもには決して怒らない父親(私にとってはおじいさん)に叩かれた。」
私の祖父は、呉の海軍工廠で働く技術士官で、終戦と同時に職を失った人、と聞かされている。

「あの時代」を生きた人にしては、祖父母は恵まれていたのだろう。しかし、やはり相応に不幸だったし、アメリカに対する思いも複雑だったに違いない。

今を生きる私には関係のない、話。
しかし、やはり「一面的な正義」を語られると、何か心にしこりが残る。さらにそれを上から押し付けられると、「反発したい」という天邪鬼な心が湧いてくる。

それでも、「アメリカに代わる民主主義国」は存在しないし、文化的にも成熟しているし、やはりアメリカが世界の中心であり続けると思う。

と、プーさんのぬいぐるみを愛でながら、今思った事。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?