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tokyojack
エッセイがお好き?
私は小説のほかにエッセイや読書感想文を書いている。
読書感想文は一日しか書いていないのでカウントに入れないとして、一番目を通してもらっているのは、おそらくこのエッセイだ。
うーむ、意外や意外。
実はエッセイは小説よりも書くのが楽だったりする。自分の頭に浮かんだ言葉を、特に推敲せずに文章化すれば良いからだ。「面白い」かどうかはさておき、一つのエッセイが生まれる。
小説の場合、そうはいかない。
地図を見て悩み、文献を読んで悩み、町行く人の様子を見ては悩む。過去の作品を読みつつ「これで良いのか」と何度も確認する。
なかなか、筆が進まなくなる時もある。
そこで思い出すのが「小説家として生きるというのは、海辺の砂浜を歩くようなもの」という言葉。確か遠藤周作の言葉だったと思う。
確かに、その通りだ。
私は舗装道路のエッセイも、砂浜の小説も、嗜みたい。
ところで、これを読んでくれているあなたは、エッセイがお好き?
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