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●GWプチ旅行記①●南武支線・鶴見線を行く(その5:旧・本山前駅と総持寺を歩く)

プチ旅行が、大旅行に感じてしまうくらい、他の場所とのギャップが楽しい南武支線と鶴見線の旅。前回訪れた国道駅がクライマックスかと思ったら・・、まだありますので、そこを訪ねました。(前回の記事はこちら)

今回訪ねたのは、鶴見駅と国道駅の間。実はここに廃止された駅があり、今もその跡を見ることができます。その駅周辺を歩きました。

■今昔マップで確認

鶴見駅周辺の地図を見てみましょう。左が戦前の地図です。鶴見線の前身・鶴見臨港鉄道に、今はなき駅が見えます。同時に、京急線にも駅があります。これが、鶴見臨港鉄道の「本山前」駅と、京急線の「総持寺前」駅跡になります。京急の駅からは、鶴見臨港鉄道の軌道線が分岐し、かつては京急大師線の小島新田駅とを結んでいました。

今昔マップで確認。鶴見駅の南側に鶴見線と京急の2つの駅跡が確認できます。

この駅は、駅前から参道が伸びる、総持寺の参詣用に作られた駅のようです。ということで、総持寺と言う場所もどういうところか気になります。そちらも訪れましたので、レポートしたいと思います。

■まずは国道駅前から歩きます。

国道駅から、少し西側に行きます。JRの線路を越えるには、少し迂回しなければなりません。

国道駅近くの旧東海道を少し西へ。歩いてJR線路を越せる場所に行くと・・、
そこには、京急の花月総持寺駅があります。
長い陸橋が続く駅です。
京急線と平面交差する踏切もあります。
これが京急花月総持寺前駅。踏切の名前は、京急鶴見第4踏切、です。
すぐ反対側には、JRの花月園前踏切があります。

花月園とは、もともと遊園地があった場所ですが、戦後遊園地が無くなった跡地に競輪場がありましたが、廃止されいまは更地になり、住宅に変わろうとしている場所です。競輪場時代の映像がありました。

この踏切、ひっきりなしに電車が来て、鉄道ファンにはたまりません(笑)。

成田エクスプレスが通過。これは横須賀線の線路。
これは貨物線を通過する機関車の単行。
こちらは花月総持寺駅に向かう跨線橋。結構古びている感じです。
湘南新宿ラインが通過。
線路沿いを少し歩き、鶴見駅方面へ。
鶴見線が他の線を乗り越える鉄橋。結構雄大な橋です。

■旧・本山駅跡へ

そして、鶴見線の高架橋が姿を現します。
高架橋が広がり、階段の跡が見られる場所があります。
まさにここが駅跡なのです。
古びた階段。階段下は鶴見臨港鉄道のバス会社の車庫です。
とすると、ここが駅舎跡、のはず。
高架下が開けた場所がありました。ここが昔の駅の出口だったようです。
かつてここには、踏切がありました。
駅があった頃は、このアーチ状の壁がなく、アーチ状の駅入り口だったのでしょうね。
踏切が無くなった代わりに、ここには陸橋が架かっています。
陸橋上から眺めた、JRの線路。
陸橋上から鶴見線の線路を眺めます。
青い鉄橋の後ろが、旧・本山駅跡です。今もホーム跡が残ります。
鶴見線の電車がこんな目線で通過していきます。

■総持寺を目指す

そして、本山駅跡から続くのが、総持寺の参道です。
この参道、鶴見線の鉄橋とJR線を跨ぐ陸橋の反対側からも見通せます。
ここは東海道から総持寺に向かう参道が分断された跡、だったのでしょうね。
総持寺の参道が続きます。思ったように広いです。が・・、
実はこの右側は、鶴見大学のキャンパスです。ちょっと不思議。
三門が見えてきました。
太祖堂。とても大きな建築です。

総持寺ですが、曹洞宗の総本山ですが、実は明治時代まではこの地に何もありませんでした。元々の総持寺はここではなく、石川県輪島市門前町にありましたが、明治時代に焼失。その地に再建せずに鶴見に再建することとなりました。

明治時代の鶴見の地図。台地の上はあまり何もない場所でした。
当時は生見尾村と呼び、生麦・鶴見・寺尾の3つの村の合成した地名でした。
再び参道を戻ってきました。やはり参道に配慮した鉄橋と踏切の位置関係、ですね。

■鶴見駅へ

さらに鶴見駅に向けて歩きます。

鶴見線の高架下。この辺まで来ると賑やかです。国道駅付近とは大違いです。
鶴見線の鶴見駅。昔の私鉄ターミナルの佇まいです。
今は京急ストアになっているターミナルビルの1階です。
2階は、ターミナル駅です。今もそんな姿が健在の駅です。
なかなかお洒落な外観です。開業当時からあまり変わっていないのでしょうか。

駅の中に入りましょう。

私鉄の駅のような感じの鶴見線乗換口。
つい数年前までは、JR同士の乗換ですが、改札がありました。
鶴見線のホーム。この終着駅感が何とも言えません。
反対ホームはラッシュ時以外使われていないようです。
国道駅方面を望みます。やはり私鉄っぽいですね。

■終わりに

南武支線と鶴見線のプチ旅、とても楽しかったです。とはいえ、距離にして10kmくらいしか移動しなくて、我が家からだと700円前後の交通費で来られてしまう、異郷の地です。まだまだ訪れたい場所が沢山ありますので、近いうちに再訪したいと思いました。

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