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◎大阪・ディープな散歩◎②:今宮戎周辺を歩く

大阪・天王寺を起点に歩き始めた街歩き。前回はJRの線路の南側、西成区内を歩き、岸里玉出駅付近まで行きました。(前回の記事はこちら)

今回はそこから阪堺線に乗り、終点の恵美須町駅まで移動して歩きました。

■阪堺線に乗車

阪堺線:東玉出駅の時刻表。
1時間に2~3本くらいなのですね。
その電車が来ました。
運賃は230円です。
天神ノ森駅へ。駅アート、なかなか良いです。
終点:恵美須町駅に到着。
リニューアルされたからなのか、サッパリした駅です。
あまり自己主張しない駅です。通り過ぎてしまいそう。。

■今宮戎を目指す

国道25号にやってきました。

出た!また「スーパー玉出」(笑)。
道中には、浪速寺という、なかなか味わい深いお寺も。
そして、今宮戎神社へ。

今宮戎神社は、大阪の人にとっては、1月の「十日戎」や「福娘」などで有名な神社です。1月10日前後には、本当にすごい人で賑わいます。

「商売繁盛で笹もってこい」というお囃子で知られる、十日戎。ということで・・、

こちらの門は、タカシマヤさんが寄進しています。
こっちの狛犬は、大丸さん。
反対側は・・何と、「大阪セメント」さん。
お、建設関係ですやん。
そんな楽しみ方をして、境内で過ごしました。
この常夜灯は・・関西電力さん。
こっちは、南海電鉄さんでした。
こちらは、マツザカヤさん。
鳥居は、クボタさんの寄進ですね。
外には、日興証券や、破綻した山一証券の名前も。

というわけで、ここは関西財界の中核をなす会社が信奉する神社なのです。福娘が来てくれるのが楽しみ、ということもあるようです。

■今宮戎駅という場所

そして、この今宮戎神社のすぐ近くにあるのが・・、

南海電車の、今宮戎駅です。

今宮戎駅は、難波駅のすぐ南にある駅。新今宮駅から遠くない場所にあり、萩ノ茶屋駅と同様に、高野線の各駅停車しか停まらないため、普段はひっそりとしています。

ちょっとミステリアスな感じもする駅です。
戦前に完成した高架線なので、随分レトロな印象の架道橋。

■新今宮駅を目指す

さて、再び阪堺線沿いを新今宮駅目指して歩きます。

阪堺線の線路沿いを歩きます。
少し離れたところに通天閣が見えます。
あっちは観光客が多そうですが、今回は阪堺線付近をお散歩。
市街地の中を行きますが・・、
架線柱は、木製のままなのが、良い味を出しています。

■新今宮駅へ

実は新今宮駅は・・・

昭和20年代の地図。南海線とJR線の交差部に、駅は何もありません。

南海とJRの新今宮駅ができたのは、JRが1964年、南海が1966年のことです。

こちら、JRの新今宮駅です。
パチンコ屋とドンキホーテが建つ前は、
フェスティバルゲートという遊園地がありました。
阪堺線とJRの交差部。橋台はレンガ造りで結構古そうです。
阪堺電車の新今宮駅前駅。
かつては「南霞町駅」を名乗っていました。

南霞町駅といえば、1990年にいわいる「西成暴動」で放火されて全焼したことでも知られています。

駅にバラストが無いのは、投石されることを防ぐためだったとか。

やはり今は30年前とも違った雰囲気の街に変わってきたのだと改めて実感しました。

■天王寺駅を目指す

動物園前一番街のアーケード。
飛田本通とも呼ばれるアーケード街です。
阪神高速道路の阿倍野入口です。
その脇にひっそり建つ、「てんのじ村記念碑」。

この山王地区は、かつて芸人さんが沢山住む町として知られていたそうです。それを記念する石碑が建っています。


そんな場所に、南海天王寺支線の廃線跡が見えてきます。
恐らくここはアンダーパスだったのでしょうね。
道路が少し高くなっているので、この辺りにかつて
踏切があったのでしょうね。
フェンス越しに見た廃線跡。
恐らくこの東横インのホテルが、廃線跡の上に建つようです。
大阪公立大学病院は、上町台地の上にあります。
うしろにあべのハルカスが見えます。

今回の探索はここまで。なかなか面白い場所を見てきました。

■終わりに

西成区内から阪堺線に乗り、恵美須町駅へ。十日戎で有名な、今宮戎神社に初めて行きました。商売繁盛の神様は、関西の大きな会社からも信仰を集めていたようです。新今宮駅から天王寺に戻りましたが、一駅ごとにとても個性的で、少々ディープで、なかなか変化に富んだ街歩きができる場所だと思いました。

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