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【多摩ニュータウン近隣街歩き】③日野市・多摩動物公園駅付近を歩く

多摩ニュータウン近傍の4市を歩く謎解きイベントに参加し、日野市の多摩動物公園駅に降り立つことになったので、街歩きをし、次の目的地の多摩市・多摩センターまで歩いてたどり着くようにしようと思いました。今回はその前編。多摩動物公園駅付近を歩きます。多摩動物公園駅周辺は、れーるランドや動物園の利用客でにぎわっていますが、そういう施設は入口付近に立ち寄るだけで中に入らなくて、その周囲を歩きました。

まずスタートは、京王線の高幡不動駅から。

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最近、京王が多摩動物公園駅前に京王れーるランド(鉄道・バスの博物館)と京王あそびの森HUGHUG(キッズパーク)を拡充させたので、動物園線は高幡不動駅からアトラクションのように見える演出をしています。

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動物園線は、高幡不動駅の端っこにあります。駅のすぐ横の界隈が垣間見えます。高幡不動も初詣以外に行ったことが無いので、また探訪してみたいと思います。

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多摩動物公園駅に到着。4両編成のワンマン電車でわずか1駅のプチ旅です。

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動物園線の電車と、ライバル関係にある、モノレールが並んだところ。間に見えるのが、キッズパークである、HUGHUGです。

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多摩動物公園駅は、屋根は恐らく昔から変わっていないのではないでしょうか。レトロな雰囲気を感じさせてくれます。

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駅の案内サインや、トイレ、駅事務室のサインまで、動物や子供たちの絵が描かれています。子供たちが主役の駅である感じがします。

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駅前には、れーるランドアネックスの現役京王線車両の運転台モックアップがお出迎えしてくれます。

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京王線の駅と多摩動物園の間に、程久保川が流れています。そこにある橋も、高欄に動物の装飾がされています。

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橋の名前は、らいおんばし。動物園の玄関口としての橋になります。

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動物園の入口に鎮座する像のオブジェ。来園者のフォトスポットになっています。今は動物園は予約整理券が無いと入れないシステムになっています。

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多摩動物公園のマンホール。玄関外にもありました。動物がデザインされたマンホールです。

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さて、動物園の外を歩き始めましょう。程久保川は、増水すると濁流になるからでしょうか、護岸工事がしっかりとされていました。

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程久保バス停。バスは1週間に1本だけ。いわゆる免許維持路線です。行先は多摩動物公園駅行きだけですが、その横はうっすらと「多摩テック」と書いてありました。遊園地があったころはアクセス交通だったのですね。

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さて、程久保バス停から右折し、京王線のガードを越えて坂を登っていきます。この道、昔は明星大学に通うメインの通学路だったようです。多摩動物公園駅は、明星大学と中央大学の学生で賑わった時代があると聞きます。

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京王線のガードの横に、「東京都水道局 程久保増圧ポンプ所」がありました。坂の上の住宅地などに水を安定供給するための施設です。

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坂の上は、電車のフォトスポットです。動物園線の電車が間近に見ることができます。

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その近くで見つけた、「住」のマークの古いマンホール。ここは、昔の「日本住宅公団(いまのUR都市機構)が分譲した宅地のようです。

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まっすぐに坂道を登ります。ここは「明星前自治会」を名乗っています。大学とともに開発された団地のようです。

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日野市の丘陵ワゴンタクシーが来るようです。坂の上の住宅地は、高齢化も進んでいるのでしょうか。生活の足の確保は切実な課題なのだと思います。

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坂の頂上付近から、下を見ると、地平線が広がる感じがします。海は見えていないはずですが(笑)。それだけまっすぐな道が続いています。

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たどり着いたのは、明星大学の校門。今も出入り口として健在のようです。入口に「正門移設の案内」がされています。ということは、やはりここが正門で、ここまで多摩動物公園駅から坂道を上がっていた時代があったようです。今は学生はモノレールの中央大学・明星大学駅からアクセスすることが多いのでしょうが。。

明星大学の敷地沿いに歩ける道が続いており、不思議な階段等を下りていくと、多摩モノレール通りに到達します。

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モノレール通りから車で進入できるこの入口が、明星大学の新しい正門のようです。

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モノレール通りを少し多摩動物公園駅側に引き返し、多摩動物園の駐車場がある一角を目指します。ここから、中央大の北門に向かう道があります。北門は現在一時閉鎖中ですが、アクセスルートを歩いて見ました。

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中央大学へのアクセスルート、ハイキングコースのようにも見えます。この道を多摩動物公園駅から毎日通う学生が少なくなかったようです。随所に「山火事注意」の看板があります。

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このルートにある、「ヒルトップ隧道」に到着。なんと中央大学には、トンネルを越える通学路があるのです。

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坑内は、本格的な山岳トンネルの風格があります。それにしても、なぜネーミングを「ヒルトップ」にしたのでしょうかね。そこは当時の大学の考え方が強くありそうです。

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【名称 ヒルトップ隧道 施主 学校法人 中央大学
 設計 (株)東京建設コンサルタンツ 施工 大成建設(株)
 1978年9月】

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多摩モノレール通りに戻り、多摩モノレール通りが丘陵を越えるトンネルを紹介します。トンネルの名前は、「多摩丘陵トンネル」。真ん中にモノレールのトンネルを併用する、珍しいトンネルです。

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モノレールがひょっこり現れた瞬間を撮影(笑)。

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トンネル坑内はこんな感じです。天井が高いためか、圧迫感はほとんどありません。

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トンネルの真ん中で、日野市と八王子市の境界を迎えます。今回はここまで。次回は八王子市内から先を紹介したいと思います。

【終わりに】
多摩動物公園駅から始まる、2つの大学を中心とした、駅周辺地域の紹介をしました。明星大学も、中央大学も、かつては多摩動物公園駅が表玄関であった時期があったようですが、今は隣のモノレールの「中央大学・明星大学」駅が表玄関にすっかり変貌を遂げたようですが、かつての両大学の通学路は、非常に興味深いものがあります。多摩動物公園駅も、学園都市の性格から、子供連れが主人公のテーマパーク的存在に変わって来たようです。

次回は、多摩丘陵トンネルの向こう側、八王子市と多摩市を中心とした地区を歩いた記録を紹介したいと思います。

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