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非常時のためのドッグトレーニング

千葉県の動物病院からピットブルが逃げ出したと知った時はひやっとした。
ピットブルといえば土佐犬同様、闘犬として改良され、身体の作りから他の犬種とは一線を画す。筋肉質で体格が良く、もし何かあったときは大きな怪我を引き起こしやすい。

しかし保護された際のニュースの見出しはこうであった。「逃走の大型犬 警官のお座り従う」。さらに記事には警察官が網も使わず保護したと記載があった。
飼い主がドッグトレーニングをしっかりしていたこと、警察の方が不用意に網を使用しなかったことはこの子にとってとてもラッキーだったと思う。保護の際に乱暴に扱われ、人間不信にり攻撃性が高まり、引き取り手が見つからない犬の話はよく耳にする。警察の方は大型犬を前にしてビクビクだったかもしれないが、その勇気に犬の一生が守られたかもしれない。

そして言わずもがな、飼い主のトレーニングの効果である。例えば震災時、トレーニングされていない犬が逃げてしまったら誰がその子を救えるだろう。ご飯・就寝場所・医療の提供もされぬまま、一匹で瓦礫の中に暮らし、十分な栄養も摂れぬまま、飼い主にあえることなく終えてしまうかもしれない。

犬を飼う責任は犬の一生を守ることにある、と再認識したできごとであった。

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