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いつでもどこでもできる心を集中させる1分間の瞑想

マインドフルネスの記事などを読んでいると「Natural Awareness (ナチュラル・アウェアネス)」という言葉を見かけます。自分の意識を意識している時のことを言います。英語で言い換えると「Awareness of awareness」です。何も批判も評価もせず、今自分が存在している世界に気付いて感じることです。目を開けた時、何かを見ている時、何かを聞いた時、何かを触った時にも、ただそこにある自分の意識を意識することができて、そのシンプルな意識は人間誰しも持ち得ていて、見たり聞いたり触れたりしているものに関して、自身のフィルターを通さず、何も評価もせずに受け入れている状態です。誰でもいつでもその状態になることができます。

では、今日は私が購読しているアメリカのマインドフルネスの専門誌、mindful.orgの編集長がアップしていた、いつでもどこでもできる1分間の瞑想を紹介します。「自分の意識を意識する」ことができるようになる練習です。

椅子に座って落ち着く
椅子に座ります。立ったままでも大丈夫です。大事なのは、自分の身体のどこが椅子、または床に触れているのかを感じることです。

身体の感覚を感じる
椅子に触れているお尻の部分、床に触れている足の裏の感覚を感じて下さい。背筋を伸ばして下さい。ピンと伸ばす必要はありません。足がしっかりと床に着いて、地球とつながっていることを意識してください。目は開けたままで、自分がどこにいるのかを把握して下さい。そして、視線をやや下に持って行ってください。

呼吸とつながる
吐く息に軽く意識を向けて下さい。

吐く息を意識する
息を吐ききったら、次の吸う息まで少し間を置いて下さい。その間には、自然に自分の意識を意識している自分がいます。敢えて自分で意識しなくても、意識を意識しています。ちょっと間を開けたら、息を吸って下さい。そのまま同じようにずっと吐く息を追っていってください。もし何か思考が浮かび上がって来たら、浮かび上がってくる度に吐く息に意識を戻して下さい。そして、それらの思考をやり過ごして呼吸を続けて下さい。

以上を1分間という時間の感覚がつかめるまで、タイマーを使って1分やってみてください。時間に余裕のある方はもう少し長くやってもよいかと思います。練習をしていくと、無理にそういう時間を作らなくても、1日に何回か意識を意識することができるようになります。

写真はLAで撮ったピットブルの写真です。動物は自分の意識を意識することはできません。このピットブル君はどこかをじっと見ていますが、見ている対象物が自分には敵か味方かとかジャッジしているのでしょうか? それともただボーっと何かを見ているのでしょうか。それとも、何かを見ているようで、何も考えてないのでしょうか。犬の気持ちになることはできないので、想像もつかないですが。