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“相手の立場になる”を勘違いしていました(2)


前回の記事に引き続き、“相手の立場になる”について

今までやっていた“相手の立場になる”では限界があることに気づいたエピソードをご紹介します。

※前回までの流れはこちらをご覧ください→


私は小学校の時の経験から、

「相手の行動の背景の事情を想像する」ことが

イコール「相手の立場になる」

だと信じて関係性を築いてきました。


でもそこには限界がありました。

この前、私の友人(Aさん)が、

「今までBさんにはたくさんお世話になったから、

もうお礼の気持ちでご飯代は払おうと思うんだ。」

と言いました。

状況としては、AさんはBさんに誘われてご飯を食べに行って、
その会計を自分が支払おうとしていたということです。

私は、それを聞いたときに、

「なんでそんなことまでしないといけないの??だって前にもうお礼はしているじゃない!」

ととっさに思いました。

そう、Aさんはお世話になったお礼として、
すでにBさんにはお礼でご飯をおごってあげていたので、
もうそこでいったんお礼はできていたと思っていたのです。

だから、またさらにお礼するって、どういうこと?と思ったのです。

そして、

Aさんのことだから、また自分自身を小さく観て、人に迷惑をかけて問題を起こし立ち去るしかなかった“惨めな自分”を助けてくれた人だから、ちゃんとお礼をしないとって思ってるんじゃないか。

そう思ったのです。

※Aさんは普段の思い方のパターンとして自分自身を「悪の元凶だ、惨めな人間だ」と思いやすいのがあるのを共有していたという前提があります。

感情としては、イライラ、怒りに近いものがありました。

「なんでそんなに自分を小さく観るんですか!?そんなに自分を小さく観ちゃだめだよ!!」

と、私は咄嗟にAさんにこんな言葉を投げかけていました。
Aさんはちょっと困った顔をしていました。

しばらくして、Aさんが、

「さっきのあれは、どうしたん?」

と聞いてきました。私は、

「どうしたもこうしたも、私にはその行動が理解できなかっただけです。」

といったことを答えました。なんでそんなこといちいち聞いてくるんだろう?とも思いました。

でも、Aさんが去って行った後に、じっくり自分の心と向き合ってみると、

あれ、なんかすごい感情的になってたな。。と気づきました。

自分の中では良かれと思って、むしろ正義心で、

Aさんにちゃんと自分のパターンに気づかせてあげなきゃ!

と必死に訴えているような状態でした。

自分の中では、即座にAさんの行動の背景に、

いつもの思い方のパターンが働いているんだと思い、(診断したくらいの気持ちでいました笑)

Aさんの立場になって考えたつもりで訴えていました。


でもよくよく振り返ると、勝手に感情が働いていたのです。

全然冷静ではありませんでした。

いったいどんな自分の感情が動いたのかな、と思い観てみたときに、

私はAさんに自分自身を重ねていました。
そして、自分がいつも自分のことを「無力な存在だ」と決めつけているパターンがあるから、
その無力な自分からしたら、
自分より上の存在であるBさんに奢るなんて、
無力なのにさらにその力を振り絞らないといけない、苦しみでしかない

だからありえない!と思っていました。
だから、完璧に

「奢らされた」

と思って怒っていたのです。


自分より力の強いものに負けたくなくて、必死で牙をむいているような、

そんなイメージです(笑)


そこで気づきました。

あ、私はAさんのいつものパターンを記憶していたから、

そのパターンでAさんを決めつけて観て、

勝手に自分を重ねて  勝手に心配して  勝手に怒っていたんだ!!

と。


でもその時思い出しましたが、これは今回のことだけではなく、今までもやってきたような気がしたのです。

その時は気づかなかったけど、私は過去にもこのようなことを繰り返してきたなと今までの記憶が呼び起されました。

幼いころに、“相手の事情を考える”ということを肝に銘じて

ずっとやってきましたが、

その頃は自分と相手の観ている宇宙(世界)は違うんだということ、

自分の観点で相手を観たら決めつけになるということ

そんなことも知らなかったので、

私はずいぶんと長い間、相手の背景を想像している、と思いきや

自分の中だけの妄想を繰り広げていた

のですね。


本当に相手の立場になるって、

自分の無意識のアイデンティティ=観点
(今回の場合はAさんに重ね合わせていた「無力な自分」)

を手放した、ゼロ化の状態で相手そのものになりきること

なんですね。


いや~やっと気づけました。。

よかった。。

10歳のころから繰り返してたからな。。(笑)


自分は死んでしまって、相手そのものになって話を聴く

これがいかにすごい技術なのか、改めて感じて、

このイメージを理解させてくれたnTech(エヌテック)には

感謝しかないです。


以上、伝わりましたでしょうか?(笑)


相手の立場になるって、

簡単じゃないですね。


今日も一日、本来の自分そのもので生きよう。

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