53.脳出血で退職。父の病気を通して④

③の続き→

■覚悟を決める

頭の手術であり、
記憶を処理する所に出血を起こしたことで、
今回は仕事に関することだけ忘れてしまいましたが、
今後また発生したときは、何か障害が残ることを考えると、
本当に早く恩返しをしたいです。

その為に、
まずは親が甘えられる環境を作ると決めました。
今まで払ってもらってた学費以上に、
小さいころ、欲しいものを買ってくれてたように、お父さんが、お母さんが欲しいと思った経験や、ものを買ってあげたい。
思い出を全部作りたい。

そして、何かあったら、
いつでも駆けつけられる状態にすることを決めました。

このとき、「親孝行がしたい」というビジョンを
話す人の気持ちが初めて理解できた瞬間でした。

■深まる家族の絆

覚悟を決めたのは、私だけではなく、
家族全員です。

何かあった時に、受け入れる心の器。
ガラッと変わった日常に、
いち早く対応したのは母でした。

父の入院後、習い事の本番があり、どうしても抜けられず、しかし不安もある。
そんな中で、習い事の本番を終えました。

そのあと、退院後の生活に備え、すぐに血圧に関する本やレシピを熟読、実行。

姉は、父の入院直後、母の元に駆けつけていました。そして、母の心に寄り添ってました。

過去、反抗や感情の起伏がとても激しかった姉がすぐに駆け付けたのを知り、正直とても驚きました。

兄は、離れて暮らす私の電話にすぐに出てくれて、内容や状況を冷静に話してくれました。
そして、安心させてくれるように話してくれました。

こんなにも家族で連絡を取り合い、
支え合ったのは初めてでした。

こんなに家族って一致団結できるんだ、と、
体感してます。

毎日連絡をとるのも、簡単なことなのに気づかず疎かにしてしまうのは、
それが当たり前となっていたからなんだと、
今は深く受け止めてます。

人って、当たり前じゃなくなってから色々と気づくんだすよね。

毎日連絡を取り合うのも親孝行の一つだと、とても思います。

ぜひ両親に最近連絡を取ってない方がいましたら、これをきっかけに送ってあげてください。

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