なぜ君は総理大臣になれないのか
という題の映画を観ました。小川淳也という衆議院議員の初出馬から今までを追ったドキュメンタリーです。こういう政治ドキュメンタリーを元秘書が見るとどういう感想なのかを今日は書きます。
小川淳也議員といえば、前に私が働いていた事務所である日電話を取ったとき、知らない有権者の方から「テレビ見てるか!?国会中継!小川議員がすごく良い質問してるじゃないか!」と言われて初めて注目した議員です。うちの事務所と全く関係ない議員の話だけど・・と思いつつも「真摯に受け止めます」とお返事しました。あんなに熱く事務所と関係ない議員の話をするために電話をしてきた方は初めてでした。小川事務所の電話番号を調べてお伝えしようかと思ったのですが、話し終わったら勢いよく切れたので、し損ねました。
それで興味が湧いてググったところ、小川議員は四国選出で、地元の公立高校から東大→総務省という、シングルマザーとしては一度も私立に行かずに地方から総務省の官僚になるなんて、なんてお金のかからない優秀な良い子なのかしらという感想しか出てこない経歴。そのうえなかなか爽やかなルックスで、奥さんは、なんと、高校の同級生だそうじゃないですか。すごいですね。大体議員って同業の政治家や秘書と結婚するとか、アナウンサーと結婚するとか、そんなパターンが多いのに、同級生と。汚れていない感じがします!しかも、子どもも二人います。完璧なプロフィールですね。
ご両親について調べると、特に裕福そうな感じではないんです。もちろん政治家ではないし、美容室をご夫婦で経営されているそうです。ということは失礼ながらインテリ家系でもないのに東大に塾にも通わずに行き、実家がお金持ちじゃないのに湯水のようにお金のかかる衆議院議員選挙をするため官僚を辞めてしまったのですね。これは選挙のことをもし知っていたら、やめとけとアドバイスせざるを得ませんが、理想高く志をもって政治家人生を始めてしまったということのようです。
両親にも奥さんにも大反対されながら(だろうな)民主党から初出馬したところ、落選。いわんこっちゃない。。32歳で東大卒で高校までずっと地元で育った完璧プロフィールでも保守の強い地域でいきなり当選するなんてなかなか難しいです。最初の選挙で貯金全部使っちゃったんじゃないのかな?二回目の選挙のために借金作ってしまったのでは?とか余計なことを考えてしまいます。しかしながらその後は比例復活を何度もしていて、今まで5期も衆議院議員を務めているとか。かつて自民党だったら4期以降は役職が付くという暗黙の了解があったくらいなので、5期も務めればベテランの域ですが、いかんせん小選挙区での当選ではなく、比例なので、なかなか芽が出ないまま。
それで映画を観てみたところ、まあ選挙の内容はお馴染みのことをまじめにやっているだけなので、特に変わったところはありません。私がびっくりしたのは以下の3点です。
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